2017年06月25日
京田、球宴も出たい…ここまで来たら新人王もとりたい
京田、球宴も出たい…ここまで来たら新人王もとりたい
2017年6月20日 紙面から

京田の立ち位置(上)4月14日は後方ギリギリに左足があるが、(下)6月17日ではおよそ30センチほど投手寄りに立っている(いずれも篠原麻希撮影)
若手の台頭で、中日は交流戦を勝率5割で乗り切った。リードオフマンを担うドラフト2位の京田陽太内野手(23)は、その筆頭格だ。リーグ戦再開に向け、チーム浮上の鍵を握る選手に迫る企画「キーマン直撃」の今季2回目。遊撃の定位置をつかんだ開幕からの3カ月弱を振り返りつつ、新人王へと突き進む手応えや課題に迫った。
(聞き手・小西亮)
-開幕からもうすぐ3カ月が経過。出場65試合で打率2割8分2厘、12打点と数字を残している
京田「一番の課題だった打撃で、思ったよりも数字として残っているのは正直うれしいです。自分のタイミングやスイングというものができつつあるかなと。いろんなアドバイスを聞けるのは本当にありがたい。ただ、自分に合いそうなものと、そうでないものを整理することも大事かなと思っています。全部が全部やると混乱してしまうので」
-4月は打率1割台に低迷することもあったが、5月以降は調子を取り戻した
「初公開します(笑)。あまりにも打てなかった時期に、自分で考えて打席で立つ位置を変えたんです。開幕当初はバッターボックスの後ろぎりぎりに左足を置いていたのを、30センチくらい投手寄りに移動しました。そのおかげで、低めのボール球を見逃せることが多くなって、5月にハマり出しました」
-一方、守備や走塁での実感は
「打撃とは逆で、一番自信を持っていたものが全く通用しませんでした。アマとは打球の速さが全然違う。今まで『よし、捕れた』という打球が抜けたり、はじいてしまったりして。走塁にしても、感覚とセンスだけでやってきたんだなと痛感しています。プロはちょっとスタートが遅れるだけでアウトになる」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017062002000106.html
2017年06月25日
小笠原、リーグ戦再開へ向け汗
小笠原、リーグ戦再開へ向け汗
2017年6月20日 紙面から

誰もいないグラウンドで黙々とランニングする小笠原=ナゴヤ球場で(篠原麻希撮影)
中日・小笠原慎之介投手(19)が19日、リーグ戦再開へ向けて動きだした。交流戦を振り返り「内角攻め」の重要性を再確認。全体練習は休みだったが、ナゴヤ球場で汗を流し、気合をみなぎらせた。
西武・菊池と投げ合いレベルの違いを見せられた16日の一戦。8イニング5失点だった自身の投球を映像で振り返った。「ストレートだと分かっていても、コース次第で抑えられる。真っすぐをもっと磨かないと…」。そう確信したのは2発食らったメヒアの4打席目。「完ぺきに狙った通りのところではなかったけど、内角だったから詰まってフライになった。内角というのはひとつカギになるかもしれません」。攻めの姿勢でセ・リーグの打者に向かっていく。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017062002000105.html
2017年06月25日
丸山、生き残りへ気合
丸山、生き残りへ気合
2017年6月20日 紙面から
ドラフト6位の丸山が、1軍生き残りへ気合を入れ直した。オフの午前中を利用し、ナゴヤ球場で軽めの練習。16日の西武戦(ナゴヤドーム)で、秋山から浴びた3ランに「2軍だと見逃してくれた内角の真っすぐを振り抜かれました」とレベルの高さを痛感した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017062002000107.html
2017年06月25日
柳、プロ初勝利
柳、プロ初勝利
2017年6月19日 紙面から

中日-西武お立ち台でファンに向け「ドラホー」と叫ぶ柳(右)と亀沢=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
竜の新星が輝いた。18日の西武戦(ナゴヤドーム)、ドラフト1位の柳裕也投手(23)が7イニング3失点でプロ初勝利。待望の第一歩を刻んだ右腕は本紙に手記を寄せた。37歳で亡くなった父・博美さんとの記憶、名門校に進ませてくれた母・薫さん(47)への感謝を素直に語った。柳ら若手が台頭した交流戦。中日は3年ぶりに5割以上で終え、23日再開のリーグ戦に弾みをつけた。
さすがに、いつもの冷静さは装えない。「やっぱり初勝利は一番」。笑顔が満ちる。プロ最多115球の直後に、打線が勝ち越し。思わずベンチで拳を突き上げた。3度目の先発で得た白星は、苦しみと我慢の先にあった。
1回に先制を許すも「単打覚悟で全力でいった」とひるまず。2回1死一塁では、バントを好フィールディングで併殺に。「投げる以外でも自分を助けられる」。横浜高、明大と名門で鍛えてきた小技が生きた。
6回に同点を許してから、生きたのは経験。過去2度の先発では100球を超えるころに失速したのを踏まえ「力を入れ直した」。7回は三者凡退。白球とともに精魂を投じた姿が、女神を引き寄せた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061902000103.html
2017年06月25日
工藤跳んだ!!亀が決めた
工藤跳んだ!!亀が決めた
2017年6月19日 紙面から

7回裏1死二塁、亀沢の適時打で生還する工藤(布藤哲矢撮影)
キャー 打球が外野で弾んだ瞬間、ナゴヤドームの黄色い歓声もマックスに達した。同点の7回。1死二塁で打席には亀沢。「自分は早いカウントから打っていくほうなので」。1ボールから牧田の内角直球を振り抜いた。打球はライナーで中前へ。二塁走者・工藤が本塁にヘッドスライディングでかえり、勝ち越し点をもぎ取った。
28試合、31イニングで失点わずか1。これが登板前の牧田の成績。点を与えたのはソフトバンク・柳田のソロ弾のみ。「『防御率0・29って!』と思いましたよ。内角の速い球を待っていた。自信になります」。交流戦では、ここまで31打数7安打と苦しんでいた。「ボール球を振ったり、スイングの軌道がしっくりきていない」。試行錯誤の中で、最後に大きな仕事を成し遂げた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061902000098.html
2017年06月25日
森野、ようやく今季初適時打&マルチ
森野、ようやく今季初適時打&マルチ
2017年6月19日 紙面から

中日-西武 1回裏2死三塁、森野が右翼線に適時打を放つ=ナゴヤドームで(谷沢昇司撮影)
矢のようなライナーで右翼線を破る2本のヒットが、奮闘する15歳年下のルーキーを勇気づけた。1回2死三塁、森野がウルフの内角ツーシームをたたく。失点した直後の柳を助ける勝ち越し打は、森野にとっても今季2本目の安打で初タイムリー。3回の第2打席でも2死から右翼線への安打で出塁し、続く藤井の二塁打で生還。38歳が奮闘した。
「正直、何も仕事をできていなかった」
オープン戦では27打数1安打と状態が上がらず、開幕1軍を逃した。2軍で徐々に調子を上げ、交流戦直前の5月28日に今季初昇格。代打や指名打者で起用されたが、15打数1安打と結果が出ない日々が続いていた。状態が悪いわけではなかったが、11試合ぶりの先発となったこの日の打撃練習は「こういう日に限って絶不調」。それでも「出てる以上は結果を残さないと」と強い気持ちで打席に立った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061902000099.html
2017年06月24日
バル、ほぼ完璧!!7イニング1失点3勝目
バル、ほぼ完璧!!7イニング1失点3勝目
2017年6月18日 紙面から

中日-西武 試合後、ファンの声援に帽子を取って応えるバルデス(布藤哲矢撮影)=ナゴヤドームで
タフさが売りのバルデスおじさんがチームの苦境を救った。中日のラウル・バルデス投手(39)が17日、交流戦の西武戦(ナゴヤドーム)に先発登板。16日に4本塁打を放った強力打線を7回まで1失点に抑える好投でチームの4連敗を阻止した。交流戦最終戦の18日は、ドラフト1位の柳裕也投手(23)が先発。良い流れでバトンを引き継いだルーキーのプロ初勝利で交流戦の勝率を5割に戻し、再開するリーグ戦へ弾みをつけたい。
暴れる獅子を、バルデスが涼しい顔で手なずけた。「調子は良かった。とにかく低めに投げることを意識した」。4発を食らった前夜(16日)から一変、凡打の山を築いた。
立ち上がりからコントロール抜群だった。130キロ台そこそこの直球と変化球のコンビネーションで3回までパーフェクト。「いつもブルペンでどれだけストライクを投げられるか、そしてどれだけボールを投げられるかということを意識してやっている。それが試合に出せた」。16日に2本塁打ずつを放った秋山とメヒアに1安打も許さなかった。7イニングを投げ2安打1失点。ほぼ完璧な投球だった。
「運が寄ってきた」。これまでは好投しても打線とかみ合わないことが多かった。竜党だけでなく野球ファン全体から同情票を集め、球宴ファン投票では先発投手部門で巨人・菅野に次ぐ2位。この日は自身の振り逃げの間に2点目が入ると、4回1死一塁では堂上の飛球を右翼の金子侑と二塁の浅村がお見合い。好機が広がり、続く木下拓は一塁ベースに当たる適時打で追加点をもらった。さらに、相手の先発・佐野は1回にアクシデントで降板と“見えざる力”も味方にしつつある。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061802000100.html
2017年06月24日
木下拓、決勝犠飛だ2打点だ!!爆笑初お立ち台だ
木下拓、決勝犠飛だ2打点だ!!爆笑初お立ち台だ
2017年6月18日 紙面から

お立ち台で女性ファンに向け「アイラブユー!」と叫ぶ木下拓=ナゴヤドームで(布藤哲矢撮影)
平凡なゴロに、願いを乗せた。2点リードの4回1死一、二塁。「当たってくれ」。木下拓が一塁線に沿って転がる打球の行方を追いながら走ると、女神がほほ笑んだ。ベースでポーンと跳ねた白球は、一塁のメヒアの頭を越える。二塁走者の藤井を迎え入れ、勝利をたぐり寄せた。
「日ごろの行いがいいからですかね。皆さんもよくしましょう!!」
初のお立ち台で笑いを誘う。その行いを問われると「えーっと、目についたごみは拾っています」とはにかんだ。グラウンドでは愚直そのもの。田村バッテリーコーチの猛練習に食らい付き、「試合に出なくても毎日筋肉痛になるくらいです」と苦笑する。
2回1死二、三塁では先制の右犠飛。初球は低めの変化球を空振りし、「1回気持ちをリセットした」。意識を高めに持ち、4球目のチェンジアップに反応。プロ2年目で初の決勝打と1試合2打点を刻んだ。交流戦に入って11試合連続でスタメン落ちを味わった危機感も結果につなげた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061802000099.html
2017年06月24日
武山、移籍後初の適時打
武山、移籍後初の適時打
2017年6月18日 紙面から

中日-西武 8回裏2死一、二塁、武山が中前適時打を放つ=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
いぶし銀のベテラン捕手が、しぶい働きで陰の立役者となった。武山だ。8回表の守備から出場すると、その裏の2死一、二塁で回ってきた打席で右中間に落ちる適時打。安打は2015年4月11日以来2年ぶり、打点は14年8月25日以来3年ぶり、そして本塁打を除くタイムリーは中日移籍後初となった。
「中日に来てから4年目だから、今さら、遅いくらい。でも求められているところ以外で仕事ができたのは良かった」。そう振り返ったように、意識していたのは打撃よりも守備だ。役割は“抑え捕手”。8、9回は今季初めて岩瀬、田島と組み、2人合わせて6人でピシャリと終わらせた。その極意は、極力何もしないことだった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061802000095.html
2017年06月24日
小笠原、力負け
小笠原、力負け
2017年6月17日 紙面から

中日-西武 6回表無死、メヒア(左)にこの試合2本目のソロを打たれて立ち尽くす小笠原(篠原麻希撮影)=ナゴヤドームで
小笠原が粉砕された-。中日・小笠原慎之介投手(19)が16日の西武戦(ナゴヤドーム)で今季最長8イニング、最多の129球を投げ、2桁の10三振を奪ったが5失点。若き左腕は力対力の勝負に屈し、計3被弾を献上した。西武・菊池雄星投手(26)との“高卒左腕ドラ1対決”で貫禄の違いを見せつけられ、チームも1-9で敗れて5位に転落した。
この日、この瞬間を待ちわびていた。小笠原は2週間前から、珍しく首脳陣に直談判。「ずっと金曜日でいかせてください!!」。熱望したのは、球界屈指の左腕・菊池との激突。しかし、結果を見れば実力差は明らかだった。同じ8イニングで失点は5と1。胸を借りるなんて建前で、もちろん一泡吹かせる腹づもりだっただけに「悔しいです」と声を絞り出した。
100球を超えて154キロを連発する菊池に対し、カーブもスライダーも発展途上の小笠原との差は歴然。チームは3連敗で交流戦の勝ち越しが消え、5位に転落。それでも森監督は「一番すがすがしい試合」と意に介さなかった。その理由は19歳の飛躍に確かな予感を感じたからにほかならない。3回まで5奪三振の無失点で、直球は今季最速タイの148キロ。首脳陣は「今年、一番」と口をそろえた。
4回から3イニング続けて1発を浴び、自己ワーストの3被本塁打、被安打10。すでに100球を超えていたが、6回の先頭でも代打は送られない。7回の西武の打順は1番から。「相手のクリーンアップとの対戦を見てみたい」。指揮官の要請に小笠原も、2つ返事でマウンドに向かった。
勝負とは一線を画した“追加”の2イニング。だからこそ、恥ずかしい姿はみせられなかった。完全に奪った6つのアウト。今季初の10奪三振も刻んだ。プロ入り最長の8イニング、最多129球を堂々と投げ終えた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061702000113.html