2017年06月23日
田島、今季最多41球…イニングまたぎ失敗
田島、今季最多41球…イニングまたぎ失敗
2017年6月15日 紙面から

延長12回表1死二、三塁、代打田中賢のとき暴投で勝ち越しを許す田島。捕手松井雅(金田好弘撮影)=ナゴヤドームで
待望のAクラスが近そうで遠い-。中日は14日の日本ハム戦(ナゴヤドーム)を延長12回、5-7で落とした。初回に今季最多の4点を先制したが、シーソーゲームを経て今季10度目の延長戦へ。11回からの2イニングは守護神・田島慎二投手(27)の右腕に託そうとしたが、12回の田島は3四球と暴投の大荒れ。ラストイニングの決勝点を無安打で献上してしまった。
竜党の悲鳴とため息が充満した。先制し、逆転され、追いつき、迎えた12回。ラスト2イニングを託された守護神の田島が力尽きた。決勝点は暴投。さらにはゲレーロの野選。無安打で2点を献上し、両リーグワーストとなる今季20度目の逆転負けを喫した。
「初めから(イニングを)またぐだろうと思っていた。四球では話にならないです」。3敗目を喫したクローザーが自責する。ただ、今季最多の41球だ。負担は分かっていても、現実的には同点の延長で使える駒は限られる。多少の無理を押してでも、6つのアウトを任せるしかない状況だった。
終盤は敗色ムードが広がった。それでも、何とか10度目の延長戦に持ち込んだ。いや、勝てるゲームでもあった。それだけに…。「ミスが出れば負ける。前から言っていること」。森監督の表情にも疲労と落胆の色がにじんだ。
両軍の間を流れが往来する激闘は、竜の先制攻撃で幕を開けた。斎藤に4安打を浴びせ、初回としては今季最多の4点を奪取。しかし、その後が続かない。2回から8回までは無安打と沈黙。そして、大野が6回に急に崩れ、7回は伊藤が勝ち越しを許した。
「(大野は)2死から5連打だからね。同点の後、もうひと踏ん張りして(ベンチに)戻ってくるのを我慢して待っていたけど…」と指揮官。3点のリードを吐き出し、イニング途中での降板。友利投手コーチが「しわ寄せが(田島に)いってしまった」と指摘したように、ここで伊藤を投入せざるをえなかったことで生じたツケが、最終的に田島に覆いかぶさった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061502000112.html
2017年06月23日
ゲレ、交流戦男だ 単独トップ8号
ゲレ、交流戦男だ 単独トップ8号
2017年6月15日 紙面から

中日-日本ハム 9回裏1死、ゲレーロが左越えに同点ソロを放つ=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
グラウンドにしゃがみこみ、膝にほおづえをついたまま、ゲレーロが固まった。延長12回1死一、三塁。最終回での1点勝ち越しを許し、なおも迎えたピンチで、三塁ゴロをさばいたゲレーロが回転してから投げた送球がそれ、三塁走者レアードの生還を許す。2点差に広がる痛恨の野選。打撃では3打点をたたきだしたが、「一生懸命粘った試合だけど、残念だ」と肩を落とした。
一度は起死回生となる一撃を放った。9回裏1死、日本ハムのクローザー・増井の初球フォークを捉えた。打球の行方を確かめ、悠然とダイヤモンドを1周。交流戦本塁打王争い単独トップの8号となり、セ・リーグでは2位エルドレッド(広島)に3本差とする今季18号ソロは、敗色濃厚のチームに息を吹き返させる同点弾となった。
第1打席では1死満塁から左翼線を破る先制2点タイムリーを放ち、今季初めて初回に一挙4点を奪う先制攻撃の主役となった。しかしその後2打席は凡退。6回に甘い球を打ち損じて中飛に倒れると、バットをグラウンドにたたきつけ、さらに自らの膝でたたき折ろうとするほど憤慨した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061502000111.html
2017年06月23日
大野、悪夢5連打
大野、悪夢5連打

2017年6月15日 紙面から
涙の価値が問われる大野のマウンドだった。男泣きの今季初勝利から1週間。自身にとって2014年から3戦3勝と相性のいい日本ハムを相手に、1回に大量援護をもらった。「その4点で勝たないといけない試合だった」。前半は完勝の展開も、終わってみれば延長12回の消耗戦。原因は大野にあった。
5回まで許した安打は中田のソロ本塁打のみ。6回に2死を奪ってから、突如として雲行きが変わった。「勝負を急ぎ過ぎました」。連打で一、二塁を招くと、中田に中越えの適時二塁打を浴びて1点差に。続くレアードにも左前に運ばれ、同点を許した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061502000110.html