2017年06月07日
小笠原、ナゴヤD&今季 初勝利
小笠原、ナゴヤD&今季 初勝利
2017年6月3日 紙面から

中日-楽天 ナゴヤドーム初勝利を挙げファンとタッチする小笠原=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
やっと、本拠地で白星を手にすることができた。2年目の中日・小笠原慎之介投手(19)が2日、交流戦の楽天戦(ナゴヤドーム)で5イニングを無失点に抑え、今季初勝利。プロ3勝目は、ナゴヤドームでの初勝利だ。また、荒木雅博内野手(39)は7回に適時打を放ち、通算2000安打に王手。2日連続でセ・リーグ唯一の勝利を挙げた竜が上昇気配だ。
探し続けたナゴヤドームの女神は、我慢の先に見つけた。昨季から数えること10度目の先発。ようやく上がったお立ち台は「最高です!!」。プニプニほっぺの表情が笑顔で崩れる。首を長くして待った竜党に「お待たせしましたという感じ」と頭をかいた。
「慎重に投げすぎました。自分でも評価しづらい内容」は、5イニングで実に今季最多の110球。7奪三振で2安打無失点の結果とは対照的に、重たい投球が続いた。変化球が入らず、ファウルで粘られる。「良いところはなかった」と自らに厳しくなるのも無理はない。
ただ、直球は今季最速の148キロと威力十分。楽天打線のキーマンとして警戒していた茂木には、真っ向勝負で3連続三振を奪ってみせると、4回2死一、三塁では直球を外角いっぱいに制球して岡島を見逃し三振に。左拳を握り、めずらしく感情をむき出しにした。
「ない方が良かったけど、無駄じゃなかった時間」。昨年11月の手術から実戦復帰までの5カ月間を、そう振り返る。高校時代に遊離軟骨が見つかり、昨秋に炎症を起こした左肘。疲れで下半身が使えず、力任せで腕が下がって負担がかかる-。そんな悪循環の解消に向け、グラウンド外でもアプローチした。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060302000108.html
2017年06月07日
荒木、王手!! 2000安打きょう決める
荒木、王手!! 2000安打きょう決める
2017年6月3日 紙面から

中日-楽天 一塁へ向かう荒木にナインも大喜び=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
勝利をたぐり寄せる一振りが、大記録に王手をかける一打となった。1-0の7回1死一、二塁。大声援を浴びながら、荒木がこの日4度目の打席に向かう。ここまで無安打。「きのう(1日)とは明らかに違う。硬くなっている。初めての感覚かもしれない」
自分でもわかる緊張。それでも、3球目の暴投で二、三塁となって「気持ちが楽になった」。併殺打はない。そして6球目、外角低めに沈む変化球をバットの先でとらえ、中前へ。自身の偉業よりもチームの勝利を優先してきた男にとって、何より価値のある2点適時打だ。
試合前、恩師からの熱く、温かい激励を受けていた。中日監督時代に下積み期を見守ってくれた楽天の星野仙一球団副会長だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060302000107.html
2017年06月07日
ゲレーロ、5戦連発 単独キング死守15号
ゲレーロ、5戦連発 単独キング死守15号
2017年6月3日 紙面から

中日-楽天 8回裏無死、ゲレーロが5試合連続となる本塁打を左越えに放つ=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
この男の勢いは誰も止められない。ゲレーロがまたも打った。中日では2005年にウッズが記録して以来、12年ぶり7人目となる5試合連続本塁打の球団タイ記録だ。
3点リードで迎えた8回。先頭で打席に入ると菅原の4球目、真ん中に甘く入った143キロの直球を逃さなかった。高々と舞い上がった白球は左翼席へ。貴重な追加点となる15号ソロに、「狙ってはいなかった。本当にいい形で打席に入れているよ。みんなのアドバイスのおかげだね」と周囲への感謝を口にした。
ホームランダービーはし烈さを増す。ここ5試合で6本塁打を量産。この夜は広島・エルドレッドも一発を放ったが、単独トップの座を渡さなかった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060302000103.html
2017年06月07日
荒木、早く決めるぜ!!M2
荒木、早く決めるぜ!!M2
2017年6月2日 紙面から

ソフトバンク-中日 7回表1死、荒木が左翼線二塁打を放ち、2000安打まであと2本とする=ヤフオクドームで(布藤哲矢撮影)
さあ、本拠地で荒木祭だ! 中日は1日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で今季交流戦初勝利を挙げ連敗が3でストップ、5位に浮上した。4試合連続本塁打のアレックス・ゲレーロ内野手(30)が2発で単独キングに立てば、鈴木翔太投手(21)が自己最長の7イニング2/3を1失点の力投で3勝目。1回の先制点を導く左前打など2安打の荒木雅博内野手(39)は通算2000安打へあと「2」として、多くの竜党が待つ2日からの楽天とのナゴヤドーム3連戦での達成に挑む。
故郷への思いを示すかのような、九州での見事なカウントダウンだ。通算2000安打まで残り4本として臨んだ独特の緊張感のなかで、荒木が2安打。今季10度目のマルチ安打で、偉業まであと「2」とした。いよいよ迫ってきたが、試合後は「福岡で1つ勝てたことが何より」と、悪い内容が続いていたチームが連敗を3で止めたことに胸をなで下ろした。
初回から快音を響かせた。左前打の先頭・大島を一塁に置いた第1打席、3球目まではバントを試み、4球目に左前打しエンドランを成功させた。チームバッティングを体現するこのヒットで無死一、三塁とすると、藤井の適時打を呼び込んだ。第2打席は同じ無死一塁でバントに失敗、第3打席は見逃し三振と足踏み。この日の達成の可能性は低くなったが、これだけでは終わらない。7回の第4打席では飯田の3球目、内角低めのスライダーを引っ張って左翼線を破る二塁打を放った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060202000114.html
2017年06月07日
翔太、交流戦初先発で快投「良い鈴木君」
翔太、交流戦初先発で快投「良い鈴木君」
2017年6月2日 紙面から

ソフトバンク-中日 4回裏1死一塁、打者柳田の投ゴロでマウンドを駆け下りる鈴木=ヤフオクドームで(篠原麻希撮影)
鈴木は、ひとり。四球を連発して勝手に苦しむ「もうひとり」は、もういない。自己最長の7イニング2/3、最多の109球で証明した正真正銘の自分。「自信になりましたね」。8試合連続2桁安打中だった強力タカ打線を押さえ込み、強くうなずいた。
2勝目を挙げた前回5月24日のDeNA戦(横浜)では5四死球を与える綱渡り。「良い鈴木君と知らない鈴木君。2人いるから分からない」。森監督がそう表現してから中7日。首脳陣から「まずは初回をゼロで抑えてこい」と交流戦初先発のマウンドに送り出された。
1、2戦目の吉見と大野が立ち上がりに失点した教訓を生かす。先を見ず「一人一人、一球一球、全力で」。直球で押しながら「相手のタイミングで打たせないように」と変化球を散らした。
3回1死まで無安打。5回に迎えた2死二、三塁の窮地も、最後は川崎を内角高めの142キロ直球で見逃し三振に。メジャー帰りのバットを微動だにさせなかった。6回にソロを浴びただけで、終盤に入っても球威は衰えず。8回の先頭に四球を与えて反省点が出たくらいだった。森監督も「うれしい誤算と言ったら失礼かもしれないけど、2人の鈴木を見なくて済んだ」とたたえた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060202000112.html
2017年06月07日
ゲレ、4戦連発だ!単独キングだ
ゲレ、4戦連発だ!単独キングだ
2017年6月2日 紙面から

ソフトバンク-中日 8回表無死、ゲレーロが左中間に14号ソロを放つ=ヤフオクドームで(伊藤遼撮影)
一気にキングに躍り出た。ゲレーロが来日初の1試合2発で広島・エルドレッドを抜き、ホームランダービーのトップに。頼もしさを取り戻したバットが止まらない。
まずは1点リードの4回1死走者なし。1ボールからソフトバンクの先発・中田の外角スライダーを捉えた。「甘くきた球を逃さずに打つことができたよ」。高らかと舞い上がった打球は左中間席へ飛び込む13号ソロ。さらに8回には五十嵐からダメ押しの14号ソロを左翼席へ運んだ。
「とてもうれしい。チームが勝って良かった。まだシーズンは長い。(本塁打)トップになったことは気にしていないよ」。6回にも適時打を放っており、3安打、3打点で勝利に貢献。笑顔も止まらなかった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060202000108.html
2017年06月07日
荒木、1996安打
荒木、1996安打
2017年6月1日 紙面から

ソフトバンク-中日 5回表2死二塁、荒木が右前打を放つ=ヤフオクドームで(篠原麻希撮影)
快挙に向かうベテランがひと筋の光だ。中日・荒木雅博内野手(39)が通算2000安打にあと4本とした。31日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の5回、右前打を放ったが、試合は、2-7で敗れた。先発・大野雄大投手(28)が4回まで毎回失点する乱調で、今季初勝利は遠かった。
1日にも偉業達成が見られるかもしれない。前日30日に3安打の固め打ちで通算2000安打まで残り5本と迫っていたた荒木。連夜の快音となる5回の右前打で通算1996本目の安打をマークした。
「タイミングが合えば打とうと思っていました」
3点ビハインドの5回2死二塁に見せ場をつくった。プロ初先発のソフトバンク・石川の初球だった。「速かったですね」。14歳年下の若手の球威を褒めつつも、高めの148キロ直球を見逃さない。コンパクトなスイングから放たれた打球が一、二塁間を破った。
昨オフから公言してきた「5月中に達成したい」という目標はかなわなかった。しかし、早ければ1日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で偉業達成となる。1試合で4安打。厳しいように見えるが、荒木にとっては決して無理難題ではない。昨季までの現役生活21年間で1試合4安打以上は31度ある。現役を見渡してみると、通算2000安打まで残り41本としている巨人・阿部は15回、昨季に偉業を成し遂げた広島・新井でも23回。今季こそ1度もないが、背番号2なら4安打の固め打ちも十分可能だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060102000120.html