2017年08月27日
京田、すごいぞ!プロ初5安打
京田、すごいぞ!プロ初5安打
2017年8月10日 紙面から

お立ち台で笑顔を見せる大野(左)と京田=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
新人王へひた走る中日のドラフト2位、京田陽太内野手(23)が9日、ナゴヤドームでの広島戦でプロ初の1試合5安打と大暴れした。苦手としていた大瀬良に4安打を見舞うと、8回にはヘーゲンズからも内野安打。走塁でも、これもプロ初となる1試合2盗塁を決め、7-1の快勝に貢献した。8月はこれまで打率1割台と調子を落としていたが、再び上昇カーブを描き始めた。
まるで打ち出の小づちのようだ。熱狂するナゴヤドームの歓声を受け、京田が縦横無尽にダイヤモンドを駆け抜けた。
「5安打はたまたまです。バットに当てることだけ考えました」
京田劇場の幕開けは初回だった。この日までの対戦打率が1割2分5厘と苦手にしていた大瀬良が投じた初球の142キロを振り抜く。左中間の真ん中に転がった打球を見ながら悠々と二塁に到達した。7月27日のヤクルト戦(神宮)以来、10試合ぶりの初回の安打でスイッチが入った。
3回1死から139キロの外角球を再び左中間にはじき返すと、1点を勝ち越した直後の5回1死三塁だった。149キロの直球に全く力負けしない。鋭い打球は名手・菊池が伸ばしたグラブをはじき、右前に転がる適時打で試合の流れを引き寄せた。5-1の6回2死二、三塁ではボテボテの一塁へのゴロを俊足で内野安打にして、2走者を迎え入れた。プロ初の1試合3打点で、ここまで今季7勝無敗だった右腕をマウンドから引きずり降ろした。
8回には投手への高いバウンドの内野安打。プロ初の1試合5安打で猛打ショーを締めくくった。3安打以上の猛打賞は今季10度目で、福留孝介(現阪神)の球団新人最多記録にあと1と迫った。101試合目の出場で10度は、1958年に新人最多記録の14度をマークした巨人・長嶋茂雄より1度少ないだけだ。
自慢の足でも見せた。初回、ビシエドの2球目に、プロ初の三盗を成功させると、5回にも二盗を決めた。自身初の1試合2盗塁で大島を抜き、リーグ単独2位となる19盗塁。「常に次の塁を狙っている結果です」とうなずいた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017081002000119.html
2017年08月27日
直倫&松井雅、大瀬良攻略!驚異の7・8番
直倫&松井雅、大瀬良攻略!驚異の7・8番
2017年8月10日 紙面から

中日-広島 5回裏無死、堂上が左前打を放つ=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
下位が頼もしい。クリーンアップから快音が聞かれなくても、得点につながる安心感があった。3試合連続で先発出場した堂上と、4試合連続のスタメンとなった松井雅の「7、8番コンビ」が勝利を呼び込む起爆剤となった。
最大の見せ場は2点リードの6回だった。2死一塁で、5球連続ファウルで粘った堂上が大瀬良の直球を中前にはじき返した。「あれ(粘ること)が自分の持ち味だと思うので、続けていければ」。直前の打席も左前打で5月9日のDeNA戦(岐阜)以来、3カ月ぶりとなる今季3度目のマルチ安打をマークした。
今季は遊撃の定位置を京田に奪われた。打席に立つ回数も減り、感覚も鈍った。「打撃が分からなくなってきているんですよね」。冗談交じりに話したものの、試合前練習では試行錯誤の日々だ。ティー打撃では、一度左足だけに体重を乗せた後、右足に体重移動させてバットを振るなど「いろいろやっています」と堂上。たゆまぬ努力が、得点への足掛かりになる一打につながった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017081002000118.html
2017年08月27日
大野、3イニング連続併殺
大野、3イニング連続併殺
2017年8月10日 紙面から

中日-広島 明るい表情でスタンドにボールを投げ込む大野=ナゴヤドームで(布藤哲矢撮影)
勝負どころで粘れるか-。白星が伸び悩んでいる理由はいやというほど分かっている。「点数をつけられないほどダメな投球だった」。大野はそう振り返ったが、ピンチでも粘り切ったことが今季4勝目を引き寄せた。
序盤から140キロ台中盤の直球で押し、変化球も効果的だった。やや慎重になりすぎたせいか、自己ワーストの6四球は与えた。それでも、3回から3イニング連続して併殺打でピンチを切り抜けるなど、とにかく耐えた。
「野手の方によく守っていただきました。自分としては考えすぎてしまったところがある。要所では低めにいったけど、もっとどんどんいければ良かった」。6回のチャンスに代打を送られ、降板。6イニング3安打、1失点。三振は7つ奪った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017081002000117.html
2017年08月27日
翔太、甦った 7回1死まで無安打投球
翔太、甦った 7回1死まで無安打投球
2017年8月9日 紙面から

中日-広島 7イニング1失点に抑えた鈴木=ナゴヤドームで(布藤哲矢撮影)
中日・鈴木翔太投手(22)が、8日の広島戦(ナゴヤドーム)で勝ち星こそつかなかったが7イニング1失点と好投。7月23日の広島戦(マツダ)でKOされ2軍落ちの屈辱を味わったが、1軍再昇格の登板で不死鳥のごとくよみがえった。試合は延長12回の末、1-1の引き分けで、広島に優勝へのマジックナンバー「33」が点灯。なお、中日は8日、森繁和監督(62)の長女・矢野麗華(れいか)さんが乳がんのため、7日に川崎市内の病院で死去したことを発表した。35歳だった。
「しっかり打者に向かっていけていた」。登板後、鈴木は確かな手応えを感じ取った。7回1死までノーヒットノーランの快投。真っ赤な敵地で表情を失った2週間前と見違える姿を本拠地で見せつけた。
ファウルで粘られても、3ボールになっても集中力は切れない。無安打無得点試合まであと8つ。ドームの雰囲気が、そんな皮算用を始めた直後だった。7回1死から菊池に中前打を許し、さらに2連打で同点。その瞬間、悔しさから思わずほえ、感情をむき出しにした。快投が一転、正念場。なおも2死満塁を迎えたが、最後は西川を低めの直球で一ゴロに。7イニングを3安打1四球の1失点に「真っすぐが続いても抑えられたのは自信になった。自分の武器は真っすぐだと再確認した」とうなずいた。
7月23日の広島戦(マツダ)で4回途中4失点と炎上し、試合中に告げられた2軍降格。「1度ファームに落としても、もう1度はい上がってくる力がオレらは欲しい」。そんな期待に応えた背番号18に対し、森監督は目を細めた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080902000124.html
2017年08月27日
森監督、まな娘死去も気丈にグラウンドへ
森監督、まな娘死去も気丈にグラウンドへ
2017年8月9日 紙面から

選手交代を告げる森監督(小沢徹撮影)
背負いきれないほどの悲しみがある。それでも、指揮官はいつも通りにユニホームを着てグラウンドに立った。今季5度目のドロー。必死にタクトを振った。12イニング、4時間1分。大切な家族を失った。しかも、まな娘となれば心中は察するに余りある。この日の試合前のミーティング。選手を前に自ら説明した。
「1人になると、どうしてもつらくなる。ユニホームを着て、一緒にやらせてくれ」。球団からはこの日の試合を指揮をコーチ陣に任せることも提案された。しかし、森監督は現場の最高責任者として自らの職務をまっとうすることを選んだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080902000123.html
2017年08月27日
谷元、本拠無安打デビュー
谷元、本拠無安打デビュー
2017年8月9日 紙面から

中日-広島 8回表、ナゴヤドームのマウンドで投げる2番手・谷元=ナゴヤドームで(布藤哲矢撮影)
谷元が場内アナウンスでコールされると拍手と歓声が湧き起こった。竜党から後押しされ、移籍初ホールドを挙げた6日の巨人戦(東京ドーム)に続いて“8回の男”として登板。セの首位を走る広島打線に立ちはだかった。
まずは先頭・会沢を142キロシュートで詰まらせ三邪飛に仕留める。「場面が場面だったので…」。本拠地初登板の雰囲気を味わっている暇などなかった。続く代打・エルドレッドは、最も怖い一発を警戒して四球。「勝負にいっていた。間違えて甘い球がいってもダメなので」。想定内の歩かしとあって、表情ひとつ変えることはない。1番・田中を迎えて、集中力をさらに高めた。初球の142キロ直球で右飛に打ち取り、続く菊池は134キロシュートで三ゴロ。竜のユニホームを着て初のナゴヤドーム登板は、堂々たるマウンドさばきだった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080902000121.html
2017年08月27日
翔太、雪辱だ ブルペン46球「しっかり腕振るだけ」
翔太、雪辱だ ブルペン46球「しっかり腕振るだけ」
2017年8月8日 紙面から

1軍に合流し、キャッチボールで調整する鈴木=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
雪辱の舞台は整った。中日・鈴木翔太投手(22)が、8日の広島戦(ナゴヤドーム)で先発する。7日はナゴヤドームで行われた1軍の投手練習に合流。屈辱の強制送還で2軍落ちを味わった7月23日の同カード(マツダ)以来となる1軍マウンドで、自らの存在価値を証明する。
引き締まった表情に決意がにじむ。屈辱の炎上劇から2週間。鈴木に再びチャンスが与えられた。この日、1軍の投手練習に合流した右腕はキャッチボールや短距離ダッシュを行うと、ブルペンで46球の投球。最終調整を終えた。
「ボールが指にかかっていた感じがした。調子はいいと思う。試合中は腕をしっかり振ることだけに集中したい」
もう2度とあんな思いはしたくない。7月23日の広島戦で3イニング1/3を投げ4失点。試合終了を待たず、名古屋に強制送還された。「無駄な四球が多かった。自分の投球ができなかった」。1人、新幹線で過ごした時間が悔しさを倍増させた。
2軍降格後、上下のバランスが崩れていたというフォームの修正に加え、自らの武器でもある直球を見つめ直した。「指にかかっていれば多少のシュート回転でも打たれない」。2日のウエスタン・リーグのソフトバンク戦(ナゴヤ球場)で7イニング2/3を2失点。6四死球を与えたが、直球の最速は144キロを計測。1軍でも実績がある打者が並ぶ打線を相手を手応えを取り戻した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080802000099.html
2017年08月27日
グランパス・寿人、あす2度目“登板”
グランパス・寿人、あす2度目“登板”
2017年8月8日 紙面から
9日の中日-広島戦(ナゴヤドーム)では、サッカー元日本代表で名古屋グランパスのFW佐藤寿人(35)が始球式を務める。サンフレッチェ広島時代の2009年にも経験があり、そのときは広島-中日戦だった。
「バッターボックスには井端さんが立ってらっしゃいました。ナゴヤドームでカープを相手にこのような機会をいただき本当にうれしく思います」。今季から名古屋に加入したストライカーは、2度目の登板を素直に喜んだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080802000098.html
2017年08月27日
「CHASE」福田、進化証明 右への一発
「CHASE」福田、進化証明 右への一発
2017年8月8日 紙面から

巨人-中日 8回表無死、福田が右越えに勝ち越しの本塁打を放つ=4日、東京ドームで(篠原麻希撮影)
中日・福田永将内野手(29)のバットが止まらない。先週5試合は23打数8安打の打率3割4分8厘、3本塁打、5打点と破壊力満点の打撃を披露。7月から好調をキープし、11試合連続安打も継続中だ。そんな絶好調男の裏側をチェイス-。
沈みかけたチームの雰囲気を、福田が一振りで変えた。4日の巨人戦(東京ドーム)。移籍後初登板の谷元が、同点弾を浴びた直後の8回。マシソンの初球、外角スライダーを逆らわずに振り抜いた。打球は右翼席にライナーで突き刺さる7号ソロ。「うまく打てました」。その後追いつかれ、決勝打にこそならなかったが、この一打がなければ勝利にたどり着くことはなかっただろう。
その3日前。雨天中止となった横浜スタジアムで、土井打撃コーチはとある“予言”を口にしていた。
「本数は増えてくると思いますよ。ああいうホームランが出ればね」
名伯楽が言う「ああいうホームラン」とは、7月30日の阪神戦(ナゴヤドーム)の4回無死一塁から飛び出した一撃だ。2ボール1ストライクから低めのツーシームをとらえた。難しいボールだったが、おっつけ気味に振り抜いた打球は右中間の最深部へ吸い込まれた。
土井コーチは「ナゴヤドームで右中間に入るということは、どこの球場でも、どの方向でも入るということなんですよ。飛ばそうと思わなくても入るんだよ。それは気持ちの面でも大切なこと」と熱弁を振るった。そしてさらに良くなる根拠を口にしていた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080802000100.html
2017年08月26日
岩瀬伝説 米田超え
岩瀬伝説 米田超え
2017年8月7日 紙面から

巨人-中日 プロ野球最多記録となる通算950試合登板を達成し、記念ボードを持ったドアラと笑顔を見せる岩瀬=東京ドームで(布藤哲矢撮影)
ついに前人未到の頂に到達した。中日の岩瀬仁紀投手(42)が6日の巨人戦(東京ドーム)で通算登板試合を950とし、阪急(現オリックス)などで通算350勝を挙げた米田哲也さんのプロ野球記録949を上回って歴代単独最多となった。5-4の9回を無失点に抑えて今季2セーブ目を挙げ、自身が持つセーブ最多記録も404に更新。中日は8カードぶりに勝ち越した。
アピールプレーの仰天決着もまた、歴代単独最多登板の金字塔に色を添えた。リードはわずかに1点。9回を託された岩瀬がゼロに抑えた。
「本当に自分がやったのかな、と。信じられない。自分が1番でいいのかな」
敵も味方もない。球場全体から拍手が頭上に降り注ぐ。記念ボードを掲げた鉄腕は照れ笑いを浮かべた。「久しぶりで1点差の9回。記録もかかっている。緊張した」というメモリアル登板は、最後の打者を仕留め…ずに終わった。
1死から四球と安打で一、二塁。坂本への4球目は外角135キロ。センター後方への飛球は大島が好捕し、あとアウト1つ。続く阿部が打席に入ると、岩瀬はプレートを外して二塁に送球した。堂上がベースを踏む。飛球に飛び出した一塁走者の重信が二塁ベースを踏み直さずに帰塁した「空過」のアピールプレーが成立し、ゲームセットとなった。
「初めて(の経験)ですね。二遊間の2人があれだけ呼んでいたので何かあったのだろうとは思いましたが…。僕自身、あっけにとられました。まさか、あんな形で終わるとは思わなかった」
あれほど難しかった1つのアウト。思い出すのはプロ1年目の開幕戦。1999年4月2日の広島戦(ナゴヤドーム)だ。初登板は3安打を浴び、1死も取れずに降板。救援としての責任の重さを胸に刻んだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080702000100.html
2017年8月7日 紙面から

巨人-中日 プロ野球最多記録となる通算950試合登板を達成し、記念ボードを持ったドアラと笑顔を見せる岩瀬=東京ドームで(布藤哲矢撮影)
ついに前人未到の頂に到達した。中日の岩瀬仁紀投手(42)が6日の巨人戦(東京ドーム)で通算登板試合を950とし、阪急(現オリックス)などで通算350勝を挙げた米田哲也さんのプロ野球記録949を上回って歴代単独最多となった。5-4の9回を無失点に抑えて今季2セーブ目を挙げ、自身が持つセーブ最多記録も404に更新。中日は8カードぶりに勝ち越した。
アピールプレーの仰天決着もまた、歴代単独最多登板の金字塔に色を添えた。リードはわずかに1点。9回を託された岩瀬がゼロに抑えた。
「本当に自分がやったのかな、と。信じられない。自分が1番でいいのかな」
敵も味方もない。球場全体から拍手が頭上に降り注ぐ。記念ボードを掲げた鉄腕は照れ笑いを浮かべた。「久しぶりで1点差の9回。記録もかかっている。緊張した」というメモリアル登板は、最後の打者を仕留め…ずに終わった。
1死から四球と安打で一、二塁。坂本への4球目は外角135キロ。センター後方への飛球は大島が好捕し、あとアウト1つ。続く阿部が打席に入ると、岩瀬はプレートを外して二塁に送球した。堂上がベースを踏む。飛球に飛び出した一塁走者の重信が二塁ベースを踏み直さずに帰塁した「空過」のアピールプレーが成立し、ゲームセットとなった。
「初めて(の経験)ですね。二遊間の2人があれだけ呼んでいたので何かあったのだろうとは思いましたが…。僕自身、あっけにとられました。まさか、あんな形で終わるとは思わなかった」
あれほど難しかった1つのアウト。思い出すのはプロ1年目の開幕戦。1999年4月2日の広島戦(ナゴヤドーム)だ。初登板は3安打を浴び、1死も取れずに降板。救援としての責任の重さを胸に刻んだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080702000100.html