2017年06月24日
バル、ほぼ完璧!!7イニング1失点3勝目
バル、ほぼ完璧!!7イニング1失点3勝目
2017年6月18日 紙面から

中日-西武 試合後、ファンの声援に帽子を取って応えるバルデス(布藤哲矢撮影)=ナゴヤドームで
タフさが売りのバルデスおじさんがチームの苦境を救った。中日のラウル・バルデス投手(39)が17日、交流戦の西武戦(ナゴヤドーム)に先発登板。16日に4本塁打を放った強力打線を7回まで1失点に抑える好投でチームの4連敗を阻止した。交流戦最終戦の18日は、ドラフト1位の柳裕也投手(23)が先発。良い流れでバトンを引き継いだルーキーのプロ初勝利で交流戦の勝率を5割に戻し、再開するリーグ戦へ弾みをつけたい。
暴れる獅子を、バルデスが涼しい顔で手なずけた。「調子は良かった。とにかく低めに投げることを意識した」。4発を食らった前夜(16日)から一変、凡打の山を築いた。
立ち上がりからコントロール抜群だった。130キロ台そこそこの直球と変化球のコンビネーションで3回までパーフェクト。「いつもブルペンでどれだけストライクを投げられるか、そしてどれだけボールを投げられるかということを意識してやっている。それが試合に出せた」。16日に2本塁打ずつを放った秋山とメヒアに1安打も許さなかった。7イニングを投げ2安打1失点。ほぼ完璧な投球だった。
「運が寄ってきた」。これまでは好投しても打線とかみ合わないことが多かった。竜党だけでなく野球ファン全体から同情票を集め、球宴ファン投票では先発投手部門で巨人・菅野に次ぐ2位。この日は自身の振り逃げの間に2点目が入ると、4回1死一塁では堂上の飛球を右翼の金子侑と二塁の浅村がお見合い。好機が広がり、続く木下拓は一塁ベースに当たる適時打で追加点をもらった。さらに、相手の先発・佐野は1回にアクシデントで降板と“見えざる力”も味方にしつつある。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061802000100.html