2017年06月25日
柳、プロ初勝利
柳、プロ初勝利
2017年6月19日 紙面から

中日-西武お立ち台でファンに向け「ドラホー」と叫ぶ柳(右)と亀沢=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
竜の新星が輝いた。18日の西武戦(ナゴヤドーム)、ドラフト1位の柳裕也投手(23)が7イニング3失点でプロ初勝利。待望の第一歩を刻んだ右腕は本紙に手記を寄せた。37歳で亡くなった父・博美さんとの記憶、名門校に進ませてくれた母・薫さん(47)への感謝を素直に語った。柳ら若手が台頭した交流戦。中日は3年ぶりに5割以上で終え、23日再開のリーグ戦に弾みをつけた。
さすがに、いつもの冷静さは装えない。「やっぱり初勝利は一番」。笑顔が満ちる。プロ最多115球の直後に、打線が勝ち越し。思わずベンチで拳を突き上げた。3度目の先発で得た白星は、苦しみと我慢の先にあった。
1回に先制を許すも「単打覚悟で全力でいった」とひるまず。2回1死一塁では、バントを好フィールディングで併殺に。「投げる以外でも自分を助けられる」。横浜高、明大と名門で鍛えてきた小技が生きた。
6回に同点を許してから、生きたのは経験。過去2度の先発では100球を超えるころに失速したのを踏まえ「力を入れ直した」。7回は三者凡退。白球とともに精魂を投じた姿が、女神を引き寄せた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061902000103.html