2017年01月21日
杉ちゃんチェック 1軍全投手の球受ける
杉ちゃんチェック 1軍全投手の球受ける
2017年1月19日 紙面から

病院を慰問し、入院中の子どもと写真に納まる(右から)荒木、杉山、小笠原、阿部、北野トレーナー=名古屋市天白区の名古屋記念病院で(谷沢昇司撮影)
中日・杉山翔大捕手(25)が18日、春季キャンプのブルペンで1軍全投手のボールを受けるプランを明かした。この日は名古屋市天白区の名古屋記念病院を慰問。扇の要としてスムーズにリードできるように投手陣の状態をいち早くチェックし、正捕手の座を射止めにいく。また、小笠原慎之介投手(19)は将来的に少年野球の「慎之介杯」を開く意欲を見せた。
ベテラン、中堅、若手、ルーキー、新外国人。みんなカモン! 5年目を迎え、正捕手を目指す杉山が春季キャンプで1軍全投手のボールをブルペンで受ける決意をみなぎらせた。
「いろんなピッチャーの球を受けたい。(特定の投手に)固まることなく全員の球を捕れれば一番いいですね」
反省を生かす。昨年の春季キャンプは2軍スタートだった。「シーズンに入るまでボールを受けていない投手もいましたね。何を投げるか分からないとか、情報がゼロではダメ。少しでも早くキレとか球威とかも見ていかないと」と杉山。キャンプからいち早く情報収集すれば、開幕からリードに生かせると考えている。
ブルペン外でも積極的に意思疎通を図る。投手陣を考えや配球のイメージ作りに役立てるため、食事に出掛けたり、積極的に話し掛けたりする。杉山は「普段からやれることをやって、その時々で伝えられたらいい」と、真剣なまなざしを見せた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011902000101.html
2017年01月21日
平田、侍への準備着実「体も動いています」
平田、侍への準備着実「体も動いています」
2017年1月19日 紙面から

岡田(後方)が見る中、WBC公式球を使いキャッチボールする平田=ナゴヤ球場で(黒田淳一撮影)
侍ジャパンへの選出が有力な中日・平田良介外野手(28)が18日、ナゴヤ球場で自主トレし、初めてWBC公式球を使ってキャッチボールした。滑りやすいとされるボールに適応すべく準備を進めていく。
「縫い目に指が掛かりにくいし、投げにくいところはある。気にはなるけど、慣れれば大丈夫だと思う」。初めて触れるWBC球。キャッチボールで変化球も交えながら、感触を確かめた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011902000103.html
2017年01月21日
柳、フォーク習得したい
柳、フォーク習得したい
2017年1月19日 紙面から

明るい表情で記者の質問に答える柳=ナゴヤ球場で(黒田淳一撮影)
中日ドラフト1位の柳裕也投手(22)=明大=が18日、将来的なフォークの習得に意欲を見せた。決して一筋縄ではいかないだろうプロ人生を見据え「投げられるなら投げてみたい」と準備も視野。冷静に自らの実力を見極めながら、新兵器の構想を練る。
現在の変化球はカーブに、スライダー、カット、チェンジアップ。「まずは自分のスタイルでいきます。すぐに持ち球を増やそうとは考えてない」と1年目は等身大で臨むが、現状維持は停滞にもなりかねない弱肉強食の世界。「壁にぶつかったり、何かを変えないといけなかったりするときに考えます」と思いを膨らます。
その候補のひとつがフォーク。大学でも挑戦した時期があるが「全然感覚がつかめないんですよね」と断念した。ただ、持ち前の制球力と打者のタイミングをはずすカーブに加え、空振りが取れる「落ちる系」の球があれば鬼に金棒。プロ生活でアンテナを張りながら習得へのヒントも探す。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011902000102.html
2017年01月21日
岡田、必殺の1球
岡田、必殺の1球
2017年1月18日 紙面から

キャッチボールで調整する侍ジャパン入りが濃厚な岡田=ナゴヤ球場で(黒田淳一撮影)
侍ジャパン入りが有力視される中日・岡田俊哉投手(25)が17日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に備え、新球習得に取り組んでいることを明かした。着手したのは、バットの芯を外すカットボールとチェンジアップの2種類。また春季キャンプ中には同僚のビシエドやゲレーロから、1次リーグの難敵・キューバの情報収集に乗り出す構えだ。なお、侍ジャパンは1月下旬にも正式発表される。
4年に1度の大舞台に手が届く位置にいる。昨年、強化試合メンバーに選ばれ「僕には無理」と恐縮しまくっていたのは今や昔…。「絶対に良い経験ができると思う。選ばれてもいいように、調整するだけです」。世界の舞台を想定して準備を進める岡田が、秘密兵器として用意するのが2つの新球だ。
「向こうの選手は直球に強くて、積極的にストライクを振ってくる印象だった」。昨年11月に一躍、岡田の名をとどろかせた強化試合。2試合に登板し、防御率0・00。特にオランダ戦ではタイブレークになった延長10回無死一、二塁から登板し、無失点で切り抜け、サヨナラ勝利を呼び込んだ。そこで感じた外国人打者の傾向。主に直球とスライダー、シュートのコンビネーションが岡田の売りだが、さらにバリエーションを増やした方が攻略しやすいという結論に達した。
「1球で仕留められるボールがあると良いと思っている」。シーズンでは投げていないカットボールとチェンジアップを準備。真っすぐの軌道から打者の手元でわずかに変化させることで、バットの芯を外す作戦だ。リリーフとして厳しい場面での登板が予想されるのは必至。カットボールかチェンジアップのどちらか、いや、両方を習得して一撃必殺のボールがつくれれば心強いことは間違いない。
「今はキャッチボールで遊びでの中で投げています。キャンプに入ったらブルペンでも試していきたい。たとえ選ばれなくてもシーズンで使えるかもしれないし、意義がある」。新球習得は決して無駄に終わることはない。日の丸への思いが投手としてのレベルをさらなる高みへ押し上げてくれるからだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011802000111.html
2017年01月21日
森野、全盛期ボディー復活!!
森野、全盛期ボディー復活!!
2017年1月18日 紙面から

笑顔でキャッチボールする森野。8キロの減量に成功した=中日ドラゴンズ屋内練習場で(いずれも篠原麻希撮影)
中日・森野将彦内野手(38)が17日、全開モードでの春季キャンプ突入に自信をみなぎらせた。今オフは名古屋と米グアムの自主トレで徹底した走り込みを重ね、8キロの減量に成功。全盛期を彷彿(ほうふつ)とさせる体を取り戻した。早めの調整で仕上げ、2月1日から特別扱いなしのサバイバル競争に身を投じる。
開幕までの調整の場だった沖縄の景色も変わる。ベテランの特権はなく、若手らとしのぎを削る立場。ただ生き残るだけの手応えはある。「これまでよりも、状態を上げてキャンプに入るよ」。球春到来とともに、森野はフルスロットル。それができる土台はしっかり整った。
イヤホンを着け、ナゴヤ球場を飛び出す-それが今オフの日常光景だった。昨季終了後の体重は96キロ。過去15年で最低の68試合出場にとどまった要因は加齢だけではないのが明らかで、即座にダイエットに着手した。連日10キロ近く走り、練習の前後に計量。「体重計に乗るのが楽しみ」。その肉体はみるみる絞られていった。
年明けには、恒例となっている米グアムでの自主トレ。「基本は走ることかな。いつも以上に速いスピードだった」。南国での10日間で最後のひと絞りを終え、88キロで計画は完了。実に8キロ減らし、無駄な肉はそぎ落とされた。日焼けした顔つきが、精悍(せいかん)さを強調。15日からマシン打撃も始め「今の時期にしては感触はいい」と表情は明るい。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011802000107.html
2017年01月21日
福谷、春も2000球投げる
福谷、春も2000球投げる
2017年1月18日 紙面から

キャッチボールをする福谷=中日ドラゴンズ屋内練習場で(篠原麻希撮影)
中日・福谷浩司投手(26)が17日、昨秋の一部投手陣による沖縄キャンプに続き、春季キャンプでの「投げ込み王」にも意欲を見せた。
「今のところは昨年の秋(のキャンプ)みたいに投げようとは思っています」。地獄の秋だけで終わらせない。球春でも投げまくる。背番号24は静かに意気込んだ。
昨秋の沖縄キャンプでは、休養日を除く計23日間で2056球を投げた。完走した11人で断トツだった。春季キャンプは2月1日から26日までで、昨秋と同じ計23日間。昨年の春季キャンプの1軍北谷組では、若松が2177球で最多だった。目標値こそ明言しなかった福谷だが「体調とかも考えながら、しっかりとやっていきたい」と、秋春合わせて4000球超えを見据えている。
投げ込みを意識するのは当然、先発転向を視野に入れているからだ。守護神として期待された昨季は3度の2軍降格を味わうなど、41試合に登板して1勝2敗8セーブ、防御率4・05。力みの解消を目的に、秋季教育リーグではロングリリーフもこなした。森監督が先発転向を示唆しているだけに「今までに得た経験から、さらに上(の段階)を目指していかないといけない」と、さらなるステップアップをにらみオフを過ごしている。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011802000108.html
2017年01月21日
レジェンド左腕から現役レジェンド左腕・岩瀬へ
レジェンド左腕から現役レジェンド左腕・岩瀬へ
2017年1月18日 紙面から

例年にない急ピッチ!ブルペンで捕手を座らせて投球する岩瀬
中日・岩瀬仁紀投手(42)が、レジェンド左腕から前人未到の通算1000試合登板指令を受けた。15日に宮崎市であった「名球会フェスティバル」で阪神、広島などで活躍した江夏豊さんと対面。「1000試合投げろ!!」と厳命された現在904試合登板の岩瀬は「それに応えるためにも、今年1年が勝負なんで」と決意をにじませた。
昨年8月6日のDeNA戦(横浜)で史上3人目となる900試合登板を達成した。岩瀬はルーキーイヤーの1999年に自己最多の65試合に登板。残り96試合となった節目の記録を成し遂げるには、最低でも2年かかる計算になる。そのためにも今季は結果を残すことが不可欠だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011802000106.html
2017年01月21日
仙さん殿堂入り エースで監督で竜導いた
仙さん殿堂入り エースで監督で竜導いた
2017年1月17日 紙面から

闘志あふれるピッチングでファンを魅了した現役時代の星野仙一
野球殿堂博物館は16日、ことしの殿堂入りメンバーを発表し、監督として中日で2度、阪神、楽天で各1度と計3球団でリーグ優勝を果たした星野仙一楽天球団副会長(69)がエキスパート表彰で選出された。現役時代には中日のエースとして強い巨人に真っ向から立ち向かい、1974年にライバルの10連覇を阻んだ「燃える男」は「これからは野球界が一つになる後押しをしたい」と恩返しを決意した。同じくエキスパート表彰で大洋(現DeNA)のエースだった平松政次さん(69)、プレーヤー表彰では伊東勤ロッテ監督(54)が選ばれた。
闘志あふれる投球スタイル、ベンチを飛び出さんばかりの指揮する姿で、ファンに愛された闘将が、殿堂に姿を刻まれることになった。「すばらしい先輩の中に名を連ねられたこと。あと1週間で70歳になるのですが、これほど長く野球に関わらせていただいたのは本当に幸せなことで、野球に感謝しないといけないなと思っています」と、穏やかな笑みで語った。
まさに優勝請負人という、輝かしい野球人生だ。選手としては、1974年にエースとして、球団20年ぶりの優勝に貢献し沢村賞を獲得。82年に自身2度目の優勝を潮に現役を引退。監督としては中日で2度、阪神と楽天で1度ずつ、計4度のリーグ優勝を果たしているが、すべて前年5位以下の低迷時に引き受け、4年以内に優勝。中日では6年ぶりと11年ぶり、阪神では18年ぶり、楽天に至っては球団史上初の快挙で、指揮官としての手腕は比類がないが「その時その時の選手たちがしっかりやってくれた、そこを認められての表彰じゃないかな。非常に感謝してます」と控えめだ。3球団でリーグ優勝し、殿堂入りしたのは三原脩(巨人、西鉄、大洋)、西本幸雄(大毎、阪急、近鉄)に次ぐ3人目だった。
この日の殿堂入り発表でゲストスピーカーを務めた杉下茂さんは74年の優勝時にエース星野仙一が「日本シリーズは邪魔っ気」と話したことを明かした。自身も「覚えています。巨人に勝ったんだからもうええやないかと。今思えば、もっと真剣にやっておけばよかったな」と笑わせ、「だからこそ13年(楽天優勝)の時は、『頼むから(日本シリーズに)巨人が出てきてくれ』とお願いしてました。相手がジャイアンツ以外のチームだったら、燃え方が70%くらいだったかも」とにやり。自身4度目のリーグ優勝で唯一日本一まで上り詰めた原動力は、還暦を過ぎてなお燃える『打倒巨人』の闘志だったと明かした。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011702000100.html
2017年01月21日
“5年代”優勝監督、どうですか? こんな人こんな話
“5年代”優勝監督、どうですか? こんな人こんな話
2017年1月17日 紙面から

1988年 中日監督
今年の初めに90年代の主力だったドラゴンズOBたちと食事をする機会があった。酒が入れば、昔話に花が咲く。話題の中心はやっぱり当時の監督、星野さん。「あんな監督、もういないでしょう」。話の大半は怒られたこと、どやされたこと。それを彼らは、なつかしそうに楽しそうに話す。まるで自慢話。これも星野門下生ならではだ。
私にも、何度となく怒られた経験はある。
96年オフに星野監督が“臨時編集長”となり球界のみならず社会問題、教育問題を語る企画を担当した。仕上げた原稿は必ず星野さんが目を通し、手直し、補足する。どんな仕事でも引き受けたら、妥協のない人。その指示は結構、細かく厳しい。
あるとき、原稿を届ける日が星野さんの海外出発日と重なった。「じゃあ、今回は任せてもらっていいですか」。私の問い掛けに、星野さんは「今すぐ持ってくれば見る時間はある」とキッパリ。慌てて届けた原稿に、星野さんはスーツケースを横に置いたままチェックを入れた。「もうすぐ出掛ける」と聞き、一瞬、ホッとしたのは事実。そんな相手がのぞかせる「ズルさ」「甘さ」を決して見逃さない。それはグラウンド内外問わず、相手が選手であれ誰であれ同じことだ。
「でも、今の選手って、星野さんの指導についていけますかね」と、OBの一人がつぶやいた。いや、ついていけるかどうかではなく、ついて来させるのが、この人だと思う。昔から「今の若い者は」という言い方を嫌い、「今の若い者には若い者の良さがある。今の選手には、今の選手なりの接し方があるんだよ」と言い続けてきた。だからこそ88、99年の中日、03年の阪神、13年の楽天と、どん底のチームを預かり優勝に導いている。3球団を優勝させた監督は三原さん、西本さんがいるが40年間、毎年代で優勝監督となったのは後にも先にも星野さんしかいない。
実は今年、星野さんが初夢に登場した。集まったOBたちは笑っていたが、夢の中の星野さんは確かに「また監督をやることになったわ」と苦笑いを浮かべていた。3年後の2020年は、まだ73歳。どうですか、5つ目の年代優勝? 「おまえ、オレを殺す気か」と怒られそうだが…。 (報道部長・館林誠)
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011702000188.html
2017年1月17日 紙面から

1988年 中日監督
今年の初めに90年代の主力だったドラゴンズOBたちと食事をする機会があった。酒が入れば、昔話に花が咲く。話題の中心はやっぱり当時の監督、星野さん。「あんな監督、もういないでしょう」。話の大半は怒られたこと、どやされたこと。それを彼らは、なつかしそうに楽しそうに話す。まるで自慢話。これも星野門下生ならではだ。
私にも、何度となく怒られた経験はある。
96年オフに星野監督が“臨時編集長”となり球界のみならず社会問題、教育問題を語る企画を担当した。仕上げた原稿は必ず星野さんが目を通し、手直し、補足する。どんな仕事でも引き受けたら、妥協のない人。その指示は結構、細かく厳しい。
あるとき、原稿を届ける日が星野さんの海外出発日と重なった。「じゃあ、今回は任せてもらっていいですか」。私の問い掛けに、星野さんは「今すぐ持ってくれば見る時間はある」とキッパリ。慌てて届けた原稿に、星野さんはスーツケースを横に置いたままチェックを入れた。「もうすぐ出掛ける」と聞き、一瞬、ホッとしたのは事実。そんな相手がのぞかせる「ズルさ」「甘さ」を決して見逃さない。それはグラウンド内外問わず、相手が選手であれ誰であれ同じことだ。
「でも、今の選手って、星野さんの指導についていけますかね」と、OBの一人がつぶやいた。いや、ついていけるかどうかではなく、ついて来させるのが、この人だと思う。昔から「今の若い者は」という言い方を嫌い、「今の若い者には若い者の良さがある。今の選手には、今の選手なりの接し方があるんだよ」と言い続けてきた。だからこそ88、99年の中日、03年の阪神、13年の楽天と、どん底のチームを預かり優勝に導いている。3球団を優勝させた監督は三原さん、西本さんがいるが40年間、毎年代で優勝監督となったのは後にも先にも星野さんしかいない。
実は今年、星野さんが初夢に登場した。集まったOBたちは笑っていたが、夢の中の星野さんは確かに「また監督をやることになったわ」と苦笑いを浮かべていた。3年後の2020年は、まだ73歳。どうですか、5つ目の年代優勝? 「おまえ、オレを殺す気か」と怒られそうだが…。 (報道部長・館林誠)
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011702000188.html
2017年01月21日
ドラフト1位・柳、新人離れの風格
ドラフト1位・柳、新人離れの風格
2017年1月17日 紙面から

ブルペンで投球する柳=中日ドラゴンズ屋内練習場で(小沢徹撮影)
中日ドラフト1位の柳裕也投手(22)=明大=が16日、ナゴヤ球場屋内練習場で、プロ入り後初めてブルペン入りした。捕手を立たせて直球のみの16球を投げ込んだ。ペースを考えながら悠然と投げる姿を見た小笠原2軍投手コーチも「自分を分かっている。大人だね」とベタぼれ。新人らしからぬ風格で周囲をくぎ付けにした。
さすが大学屈指のドラフト1位右腕。そんな風格がにじみ出た。ノーワインドアップのゆったりした動きで真上から右腕を振り下ろす。小気味よいミット音が鳴り響いた。捕手を立たせて「5割ぐらいの力」で16球。ブルペンで柳が存在感を示した。
「ブルペンで投げることに意味があると思う。それだけ(を考えていた)。特に傾斜を使って投げられたのがよかった」
ブルペンで投げるのは、昨年11月の明治神宮大会決勝以来、2カ月ぶりとなった。だが、入寮前からキャッチボールなどで入念に調整。体と相談しながら肩をつくって腕を振れたことに充実した表情を浮かべた。
注目新人の初ブルペンを視察した小笠原コーチは柳の風格に目を見張った。新人ならギアを上げてがむしゃらにアピールしたくなるものだが「キャッチボールの延長でゆったり、丁寧に、投げるタイミングやバランスを考えながら投げている。自分を分かっているし、大人だよね。僕だったらしゃかりきに行っちゃうけど」とうなった。ボールを受けた吉田ブルペン捕手も「球筋がいい。ルーキーのおどおどした姿もない。立ち振る舞いはさすが」と脱帽した。新人離れした頭脳とペース配分、そして雰囲気で周囲を圧倒させた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017011702000097.html