2017年01月29日
柳、衝撃34球
柳、衝撃34球
2017年1月29日 紙面から

沖縄で初めてブルペン入り、力強いフォームで投げ込む柳=北谷球場で(小沢徹撮影)
中日のドラフト1位・柳裕也投手(22)=明大=が28日、沖縄・北谷球場での合同自主トレでブルペンに入り、初めて捕手を座らせ、変化球を交えて34球を投げた。視察した首脳陣たちは、口をそろえるように大絶賛。黄金右腕の投球を初めて実際に見た森繁和監督(62)は、実戦デビューの日程を本人に決めさせる異例の“VIP待遇”を明言した。
十分過ぎるデモンストレーションだった。額に汗をにじませた柳が、ブルペンで周囲の注目を一身に集める。入団後、初めて捕手を座らせ、カーブとカットボールを交えて34球。方々から注がれる首脳陣の視線に「まったく意識しなかったですね」。涼しげな表情を見せたのとは対照的に、与えた印象は鮮烈だ。
「いい球が多かったし、球筋も打者の手元で強くいっている。さすがだなって感じだったね」。近藤投手コーチは、前評判に違わぬドラフト1位を手放しで絶賛。同じく友利投手コーチも「雰囲気がある。(投げ方が)きれい。グゥーッド!!」と声を弾ませた。
そんな即戦力右腕を誰よりも鋭い視線で見ていたのが森監督。自らがドラフトで引き当てた右腕の落ち着き払ったブルペンに「そうじゃなきゃ、とらない」とホクソ笑む。さらに1年目からの飛躍を確信しているかように「こんな所で、ひと安心じゃない」と続けた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017012902000091.html
2017年01月29日
大塚コーチ、岡田らに侍心得
大塚コーチ、岡田らに侍心得
2017年1月29日 紙面から

キャッチボールをする岡田。大塚コーチの金言を胸にWBCでも燃えるぞ=北谷球場で(小沢徹撮影)
今季はパドレスでコーチ修行する中日・大塚晶文派遣コーチ(45)が米国出発を前にした28日、侍ジャパンの一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む中日の岡田俊哉投手(25)ら選手たちに熱いメッセージを送った。06年の第1回大会で世界一の胴上げ投手となった守護神は日本ラウンド、米国での決勝ラウンドの違いと攻略法を説き「戦争と思うくらいの闘争心」と世界一奪回の金言を授けた。
ペトコ・パークのマウンドで力強く突き上げた両腕の記憶は、今も語り継がれる雄姿だ。大塚コーチは11年前、チーム最多5試合に登板して王ジャパンの初代王者に貢献した守護神。そんな世界一を経験した男は離日する直前、岡田、平田、そして侍ジャパンへ金言を贈った。
「いつも通りのプレーができれば通用する。お客さんの期待を感じる日本ラウンドの方がやりにくい。とにかく平常心。代表のユニホームを着てワクワクする気持ちを大事に、重圧を感じずに戦ってほしい」
やはりカギは心理面。東京での1次、2次ラウンドで心掛けるべきは平常心、そして、米国へと渡る準決勝、決勝では闘争心だった。
「メジャーリーガーを見ると『わあ、すごい』と思ってしまう。でも気後れとかあこがれの目で見ちゃうと闘争心は沸きにくい。『こいつらブッ倒す!!』っていう勢いでいかないと」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017012902000094.html
2017年01月29日
大島、合流後初フリー打撃で4発
大島、合流後初フリー打撃で4発
2017年1月29日 紙面から

遠藤(左)が見る中、フリー打撃で快音を響かせる大島=北谷球場で(黒田淳一撮影)
中日・大島洋平外野手(31)が28日、沖縄での合同自主トレに合流した。フリー打撃では早速4本の柵越えを放つなど、パワーアップを実感。竜の切り込み隊長が、順調な仕上がりを見せつけた。
「風ですよ。風。風ですね」。文字にすると恐縮しまくりだが、表情はすこぶる明るい。高らかと舞い上がった打球は北谷球場の右翼席に吸い込まれた。約40スイングで4発。確かに本塁から右翼方向へ風は吹いていたが、そこまで強風というわけではない。「自分のできることをやるだけです」。振り込んだスイングから感じる確かな手応え。昨オフにFAを行使せず残留を決めた男からは、チームをけん引する決意もにじみ出ていた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017012902000093.html