2017年06月08日
荒木雅博を語る<1> 山田久志さん
荒木雅博を語る<1> 山田久志さん
2017年6月5日 紙面から

プロ7年目を迎えた荒木(右)と、就任1年目の山田監督(中)。左はありし日の大豊泰昭さん=2002年3月2日、鹿児島市の鴨池ドームで(谷沢昇司撮影)
3日の楽天戦(ナゴヤドーム)で史上48人目の通算2000安打を達成した中日・荒木雅博内野手(39)。縁の深い人々の証言を通してその人間像、選手像に迫る企画『荒木雅博を語る』を連載する。まずは2002年から2年間中日の監督を務めた現野球評論家の山田久志さん(68)。荒木が「一番我慢して使ってくれた人。足を向けて寝られない」と話す恩人が語る秘話とは-。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060502000259.html
2017年06月08日
荒木、おめでとう大偉業2000安打
荒木、おめでとう大偉業2000安打
2017年6月4日 紙面から

中日-楽天 通算2000安打を達成しボードを掲げる荒木=ナゴヤドームで(布藤哲矢撮影)
努力の人が、栄光をつかんだ。中日・荒木雅博内野手(39)が3日の楽天戦(ナゴヤドーム)、4回に美馬から右前打を放ち、プロ野球48人目の通算2000安打を達成した。初安打は1997年6月11日の広島10回戦(広島)で高橋建から。「外れの外れ」ドラフト1位で96年に入団し、当初5年間でわずか15安打だった男が、7年目の2002年に好守、俊足を武器にレギュラーをつかんで着実にヒットを積み重ねた。超一流の仲間入りを果たした荒木が、その野球人生を自ら語った。
ホッとしました。結果出さないのに2000本近いから使ってもらっているんじゃないかと考えた時期もあって、それが今年一番の苦しみでしたね。きょうのヒットは「ちょっとタイミング早いな」と思ってバットを止めたらいいところ飛んでくれた。うるっとは来たけど、涙は最後までこぼれなかったですね。試合後のスタンドからの「荒木コール」はありがたかった。応援に来てくれたお客さんには負け試合で申し訳ないという思いで、ベンチを出て四方に頭を下げました。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060402000100.html
2017年06月08日
柳、収穫の初黒星
柳、収穫の初黒星
2017年6月4日 紙面から

中日-楽天 3回表2死一塁、岡島に左中間適時二塁打を浴びる柳=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
中日のドラフト1位・柳裕也投手(23)が3日の楽天戦(ナゴヤドーム)にプロ初先発。疲労の色が見え始めた6回に連打などで3点を失い、6イニング4失点で初黒星を喫した。それでもマウンドさばきは堂に入り、狙って三振を奪う場面も。首脳陣から一定の評価を受けた期待の右腕は、次戦の勝利を誓った。
特別な日に、らしさは放った。プロ初先発した柳が、パ・リーグ首位相手に5回まで1失点。投手戦を繰り広げた最中に、本拠地が荒木の偉業達成で沸いた。だからこそ「絶対に勝ち試合にしたかった」と悔しがった。
「思ったより緊張しなかった」と立ち上がりからカーブで2者連続三振。3回に先制は許したが、4回からの2イニングは3者凡退に仕留めた。疲れが見えたのが6回。1死一、三塁から100球目に投じたカットボールを右翼線に運ばれて2失点目。さらに犠飛と右前適時打を浴びた。
6イニングで6安打2四球の4失点の初黒星。2軍戦とは違う重圧による疲労で「球数が増えて高めに浮いた」と反省する。ただ「狙って三振も取れたし、やれるとも感じた」とも。友利投手コーチも「すべてのボールを操って試合をつくった。非常に可能性の高い選手だと感じた」と今後の期待を惜しまない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060402000099.html
2017年06月08日
ゲレーロ、6戦連続弾
ゲレーロ、6戦連続弾
2017年6月4日 紙面から

9回裏2死、ゲレーロが左中間にソロを放つ(金田好弘撮影)
この男の集中力には脱帽だ。ゲレーロが6試合連続本塁打の球団新記録を打ち立てた。9回2死。2ストライクと追い込まれていたものの、ハーマンの失投を逃さなかった。3球目の129キロのカーブを捉えた打球は左中間フェンスを越えた。リーグトップを走る16号で、完封負けを阻止した。
「ホームランを狙っていたわけじゃないよ。最後の1球が打ちやすい球だった」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060402000098.html
2017年06月07日
小笠原、ナゴヤD&今季 初勝利
小笠原、ナゴヤD&今季 初勝利
2017年6月3日 紙面から

中日-楽天 ナゴヤドーム初勝利を挙げファンとタッチする小笠原=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
やっと、本拠地で白星を手にすることができた。2年目の中日・小笠原慎之介投手(19)が2日、交流戦の楽天戦(ナゴヤドーム)で5イニングを無失点に抑え、今季初勝利。プロ3勝目は、ナゴヤドームでの初勝利だ。また、荒木雅博内野手(39)は7回に適時打を放ち、通算2000安打に王手。2日連続でセ・リーグ唯一の勝利を挙げた竜が上昇気配だ。
探し続けたナゴヤドームの女神は、我慢の先に見つけた。昨季から数えること10度目の先発。ようやく上がったお立ち台は「最高です!!」。プニプニほっぺの表情が笑顔で崩れる。首を長くして待った竜党に「お待たせしましたという感じ」と頭をかいた。
「慎重に投げすぎました。自分でも評価しづらい内容」は、5イニングで実に今季最多の110球。7奪三振で2安打無失点の結果とは対照的に、重たい投球が続いた。変化球が入らず、ファウルで粘られる。「良いところはなかった」と自らに厳しくなるのも無理はない。
ただ、直球は今季最速の148キロと威力十分。楽天打線のキーマンとして警戒していた茂木には、真っ向勝負で3連続三振を奪ってみせると、4回2死一、三塁では直球を外角いっぱいに制球して岡島を見逃し三振に。左拳を握り、めずらしく感情をむき出しにした。
「ない方が良かったけど、無駄じゃなかった時間」。昨年11月の手術から実戦復帰までの5カ月間を、そう振り返る。高校時代に遊離軟骨が見つかり、昨秋に炎症を起こした左肘。疲れで下半身が使えず、力任せで腕が下がって負担がかかる-。そんな悪循環の解消に向け、グラウンド外でもアプローチした。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060302000108.html
2017年06月07日
荒木、王手!! 2000安打きょう決める
荒木、王手!! 2000安打きょう決める
2017年6月3日 紙面から

中日-楽天 一塁へ向かう荒木にナインも大喜び=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
勝利をたぐり寄せる一振りが、大記録に王手をかける一打となった。1-0の7回1死一、二塁。大声援を浴びながら、荒木がこの日4度目の打席に向かう。ここまで無安打。「きのう(1日)とは明らかに違う。硬くなっている。初めての感覚かもしれない」
自分でもわかる緊張。それでも、3球目の暴投で二、三塁となって「気持ちが楽になった」。併殺打はない。そして6球目、外角低めに沈む変化球をバットの先でとらえ、中前へ。自身の偉業よりもチームの勝利を優先してきた男にとって、何より価値のある2点適時打だ。
試合前、恩師からの熱く、温かい激励を受けていた。中日監督時代に下積み期を見守ってくれた楽天の星野仙一球団副会長だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060302000107.html
2017年06月07日
ゲレーロ、5戦連発 単独キング死守15号
ゲレーロ、5戦連発 単独キング死守15号
2017年6月3日 紙面から

中日-楽天 8回裏無死、ゲレーロが5試合連続となる本塁打を左越えに放つ=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
この男の勢いは誰も止められない。ゲレーロがまたも打った。中日では2005年にウッズが記録して以来、12年ぶり7人目となる5試合連続本塁打の球団タイ記録だ。
3点リードで迎えた8回。先頭で打席に入ると菅原の4球目、真ん中に甘く入った143キロの直球を逃さなかった。高々と舞い上がった白球は左翼席へ。貴重な追加点となる15号ソロに、「狙ってはいなかった。本当にいい形で打席に入れているよ。みんなのアドバイスのおかげだね」と周囲への感謝を口にした。
ホームランダービーはし烈さを増す。ここ5試合で6本塁打を量産。この夜は広島・エルドレッドも一発を放ったが、単独トップの座を渡さなかった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060302000103.html
2017年06月07日
荒木、早く決めるぜ!!M2
荒木、早く決めるぜ!!M2
2017年6月2日 紙面から

ソフトバンク-中日 7回表1死、荒木が左翼線二塁打を放ち、2000安打まであと2本とする=ヤフオクドームで(布藤哲矢撮影)
さあ、本拠地で荒木祭だ! 中日は1日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で今季交流戦初勝利を挙げ連敗が3でストップ、5位に浮上した。4試合連続本塁打のアレックス・ゲレーロ内野手(30)が2発で単独キングに立てば、鈴木翔太投手(21)が自己最長の7イニング2/3を1失点の力投で3勝目。1回の先制点を導く左前打など2安打の荒木雅博内野手(39)は通算2000安打へあと「2」として、多くの竜党が待つ2日からの楽天とのナゴヤドーム3連戦での達成に挑む。
故郷への思いを示すかのような、九州での見事なカウントダウンだ。通算2000安打まで残り4本として臨んだ独特の緊張感のなかで、荒木が2安打。今季10度目のマルチ安打で、偉業まであと「2」とした。いよいよ迫ってきたが、試合後は「福岡で1つ勝てたことが何より」と、悪い内容が続いていたチームが連敗を3で止めたことに胸をなで下ろした。
初回から快音を響かせた。左前打の先頭・大島を一塁に置いた第1打席、3球目まではバントを試み、4球目に左前打しエンドランを成功させた。チームバッティングを体現するこのヒットで無死一、三塁とすると、藤井の適時打を呼び込んだ。第2打席は同じ無死一塁でバントに失敗、第3打席は見逃し三振と足踏み。この日の達成の可能性は低くなったが、これだけでは終わらない。7回の第4打席では飯田の3球目、内角低めのスライダーを引っ張って左翼線を破る二塁打を放った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060202000114.html
2017年06月07日
翔太、交流戦初先発で快投「良い鈴木君」
翔太、交流戦初先発で快投「良い鈴木君」
2017年6月2日 紙面から

ソフトバンク-中日 4回裏1死一塁、打者柳田の投ゴロでマウンドを駆け下りる鈴木=ヤフオクドームで(篠原麻希撮影)
鈴木は、ひとり。四球を連発して勝手に苦しむ「もうひとり」は、もういない。自己最長の7イニング2/3、最多の109球で証明した正真正銘の自分。「自信になりましたね」。8試合連続2桁安打中だった強力タカ打線を押さえ込み、強くうなずいた。
2勝目を挙げた前回5月24日のDeNA戦(横浜)では5四死球を与える綱渡り。「良い鈴木君と知らない鈴木君。2人いるから分からない」。森監督がそう表現してから中7日。首脳陣から「まずは初回をゼロで抑えてこい」と交流戦初先発のマウンドに送り出された。
1、2戦目の吉見と大野が立ち上がりに失点した教訓を生かす。先を見ず「一人一人、一球一球、全力で」。直球で押しながら「相手のタイミングで打たせないように」と変化球を散らした。
3回1死まで無安打。5回に迎えた2死二、三塁の窮地も、最後は川崎を内角高めの142キロ直球で見逃し三振に。メジャー帰りのバットを微動だにさせなかった。6回にソロを浴びただけで、終盤に入っても球威は衰えず。8回の先頭に四球を与えて反省点が出たくらいだった。森監督も「うれしい誤算と言ったら失礼かもしれないけど、2人の鈴木を見なくて済んだ」とたたえた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060202000112.html
2017年06月07日
ゲレ、4戦連発だ!単独キングだ
ゲレ、4戦連発だ!単独キングだ
2017年6月2日 紙面から

ソフトバンク-中日 8回表無死、ゲレーロが左中間に14号ソロを放つ=ヤフオクドームで(伊藤遼撮影)
一気にキングに躍り出た。ゲレーロが来日初の1試合2発で広島・エルドレッドを抜き、ホームランダービーのトップに。頼もしさを取り戻したバットが止まらない。
まずは1点リードの4回1死走者なし。1ボールからソフトバンクの先発・中田の外角スライダーを捉えた。「甘くきた球を逃さずに打つことができたよ」。高らかと舞い上がった打球は左中間席へ飛び込む13号ソロ。さらに8回には五十嵐からダメ押しの14号ソロを左翼席へ運んだ。
「とてもうれしい。チームが勝って良かった。まだシーズンは長い。(本塁打)トップになったことは気にしていないよ」。6回にも適時打を放っており、3安打、3打点で勝利に貢献。笑顔も止まらなかった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060202000108.html