2017年06月07日
翔太、交流戦初先発で快投「良い鈴木君」
翔太、交流戦初先発で快投「良い鈴木君」
2017年6月2日 紙面から

ソフトバンク-中日 4回裏1死一塁、打者柳田の投ゴロでマウンドを駆け下りる鈴木=ヤフオクドームで(篠原麻希撮影)
鈴木は、ひとり。四球を連発して勝手に苦しむ「もうひとり」は、もういない。自己最長の7イニング2/3、最多の109球で証明した正真正銘の自分。「自信になりましたね」。8試合連続2桁安打中だった強力タカ打線を押さえ込み、強くうなずいた。
2勝目を挙げた前回5月24日のDeNA戦(横浜)では5四死球を与える綱渡り。「良い鈴木君と知らない鈴木君。2人いるから分からない」。森監督がそう表現してから中7日。首脳陣から「まずは初回をゼロで抑えてこい」と交流戦初先発のマウンドに送り出された。
1、2戦目の吉見と大野が立ち上がりに失点した教訓を生かす。先を見ず「一人一人、一球一球、全力で」。直球で押しながら「相手のタイミングで打たせないように」と変化球を散らした。
3回1死まで無安打。5回に迎えた2死二、三塁の窮地も、最後は川崎を内角高めの142キロ直球で見逃し三振に。メジャー帰りのバットを微動だにさせなかった。6回にソロを浴びただけで、終盤に入っても球威は衰えず。8回の先頭に四球を与えて反省点が出たくらいだった。森監督も「うれしい誤算と言ったら失礼かもしれないけど、2人の鈴木を見なくて済んだ」とたたえた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017060202000112.html