2017年05月14日
頼れる4番 ビシッと2点打
頼れる4番 ビシッと2点打
2017年5月12日 紙面から

中日-DeNA 4回裏無死満塁、ビシエドが左前に逆転2点打を放つ=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
◆DeNA4-3中日 それまでの展開がウソのように、4本のヒットが鮮やかにつながった。DeNA先発のウィーランドに3回まで完璧に抑えられていた中日打線が、2巡目に入った4回に突如目覚めた。4連打と犠牲フライで一挙に3点。一度は試合をひっくり返した。
先頭の京田がウィーランドのグラブをはじく内野安打で出塁すると、続く荒木は三遊間を破り、大島が粘って6球目をセンター前に落とした。無死満塁で打席には4番・ビシエドだ。「本当に流れが良かったので、考え過ぎずにシンプルにいいスイングができた」。初球の外角低めのナックルカーブをとらえると、左中間を破る2点タイムリーとなった。
打ったのは、第1打席に完全にタイミングを狂わされて空振り三振したのと同じ球。しかしビシエドはこのボールの軌道を一度忘れ、ストライクゾーンに入ってくる甘いボールを待っていた。「1打席目は本当にいいピッチングをされたので、それは忘れて切り替えた。狙いは絞らずにどんな球でも打てるように準備していた」。こんな打撃ができるのも、絶好調モードを維持しているからこそだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051202000110.html
2017年5月12日 紙面から

中日-DeNA 4回裏無死満塁、ビシエドが左前に逆転2点打を放つ=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
◆DeNA4-3中日 それまでの展開がウソのように、4本のヒットが鮮やかにつながった。DeNA先発のウィーランドに3回まで完璧に抑えられていた中日打線が、2巡目に入った4回に突如目覚めた。4連打と犠牲フライで一挙に3点。一度は試合をひっくり返した。
先頭の京田がウィーランドのグラブをはじく内野安打で出塁すると、続く荒木は三遊間を破り、大島が粘って6球目をセンター前に落とした。無死満塁で打席には4番・ビシエドだ。「本当に流れが良かったので、考え過ぎずにシンプルにいいスイングができた」。初球の外角低めのナックルカーブをとらえると、左中間を破る2点タイムリーとなった。
打ったのは、第1打席に完全にタイミングを狂わされて空振り三振したのと同じ球。しかしビシエドはこのボールの軌道を一度忘れ、ストライクゾーンに入ってくる甘いボールを待っていた。「1打席目は本当にいいピッチングをされたので、それは忘れて切り替えた。狙いは絞らずにどんな球でも打てるように準備していた」。こんな打撃ができるのも、絶好調モードを維持しているからこそだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051202000110.html
2017年05月13日
小笠原、空回り
小笠原、空回り
2017年5月11日 紙面から

中日-DeNA 先発で5回を投げ終え、ベンチで悔しげな小笠原=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
復帰初白星は無念の持ち越し-。左肘手術から完全復活を期す中日・小笠原慎之介投手(19)が10日、DeNA戦(ナゴヤドーム)で今季初先発。序盤からMAX147キロの速球を軸に飛ばしたが、5回に筒香に一発を浴びるなど5イニング3失点で初黒星を喫した。打線も若き左腕を援護できず、1-3の完敗。連勝は2でストップした。
高ぶった思いが、空回りしてしまったのか。左肘遊離軟骨の除去手術から半年たち、たどり着いた真っさらなマウンド。「全体的にボールが高く、修正できなかった」。小笠原の今季初先発は、華々しい舞台とはならなかった。
立ち上がりから毎回走者を背負う展開。最速147キロの直球はうなりを上げたが、ボールが先行する。3回まで薄氷の無失点。4回2死一、二塁を招くと、投手の平良に高い直球を右前打にされて満塁に。倉本にも浮いた直球を中前に運ばれて2点を先制された。
5回には、筒香に右中間スタンドへ運ばれる被弾。昨季9打数3安打と分の悪かったハマの主砲は、甘い直球は見逃してくれない。5イニング104球を費やし、ガス欠状態で降板。森監督も「いいのか悪いのか、という感じ」と苦笑した。
小笠原が猛省したのが、打席に立った投手の平良への対応だ。「打撃がいいとは聞いていた」。それが過度の意識となり、1打席目は9球費やして二ゴロ。そして2打席目には痛打された。思わぬ落とし穴を、今後の教訓とするしかない。
チームは連勝が止まり、依然として最下位。窮状の最中、故障明けの19歳に希望を背負わすのは酷かもしれないが、小笠原は首を横に振る。今年の初詣絵馬に記した「軸」の一文字。「ローテの軸にならないといけないと思っています」。だからこそ、すぐに結果が欲しかった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051102000109.html
2017年05月13日
今季初先発・小笠原力投も…竜援護できず
今季初先発・小笠原力投も…竜援護できず
2017年5月11日 紙面から

中日-DeNA 5回裏1死二、三塁、亀沢の左犠飛で生還するゲレーロ=ナゴヤドームで (金田好弘撮影)
◆DeNA3-1中日 初モノの21歳が、打てそうで打てない-。小笠原を援護したい竜打線だったが、初対戦となった平良の前に凡打の山を築いてしまった。4回までは、初回の京田の内野安打1本のみ。カットボールを主体とする変幻自在の投球スタイルに翻弄(ほんろう)され、6回以降も継投で逃げ切られた。
平良は、プロ入り2度目の先発。少ないデータのなか、中日側はファームでの映像などを資料として用意して対策を練っていた。打順も左打者の亀沢と京田を1、2番に置くオーダーを選択。捕手にも左打者の松井雅を起用した。
ただ、クリーンアップの3人がそろって無安打では苦しくなる。ここ2試合で9打数7安打2本塁打と絶好調だったビシエドは、初回2死三塁のチャンスで三ゴロに倒れ、2打席目も三振。5月に入って打率5割超だった4番が、6試合ぶりの無安打となった。「良いピッチャーだったよ。しかも初めての対戦という難しさはあった」と顔をしかめた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051102000113.html
2017年05月13日
大野、実質“初中継ぎ”
大野、実質“初中継ぎ”
2017年5月11日 紙面から

9回表を無失点に抑えた大野(谷沢昇司撮影)
再調整のため、救援に回ってから初めて大野が中継ぎでマウンドに上がった。4番手で迎えた9回1イニングを1四球、無失点。「一発目で力むだろうなと思ったら力んだ」と気持ちの高ぶりこそあったものの「(真っすぐは)空振りもあった」と手応えを口にした。
実質、初めての中継ぎ登板だった。過去には2015年10月7日の広島戦(マツダ)で引退試合だった山本昌の後を継いで2番手で投げた。12年10月3日の阪神戦(ナゴヤドーム)でも3番手で2イニングを投げて初ホールドを記録したが、クライマックスシリーズに向けた調整登板だった。
ほぼ未経験の場所。それでも大野は「思い切って腕を振っていく」ことだけを心掛けた。先頭の倉本を一ゴロ、桑原には投ゴロ。続く梶谷を歩かせたものの、ロペスを低めの145キロ直球で左飛に仕留めた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051102000112.html
2017年05月12日
翔太、プロ初星
翔太、プロ初星
2017年5月10日 紙面から

中日-DeNA プロ初勝利を挙げ笑顔の鈴木とポーズを決めるドアラ=長良川球場で(布藤哲矢撮影)
ついに、大輪の花が開いた。2014年ドラフト1位で入団した中日の鈴木翔太投手(21)が9日、DeNA戦(岐阜長良川)に先発登板し、6回途中まで2失点と好投。打線の援護もあり、プロ初勝利を挙げた。幾多のアクシデントに見舞われながらも努力で乗り越えた価値ある白星で、チームは4連敗中だった同球場で5年ぶりの勝利。このまま、若い力でチームを上昇気流に乗せる。
キラキラ-。しなやかな腕の振りから白球をはじく。スピンの効いた真っすぐがミットに吸い込まれる。最速144キロ。体感はそれ以上。天から与えられた者にしか投げられないストレートが、岐阜の雨空をも輝かせた。鈴木が勝った。「きょうは真っすぐが良かった。うれしいです」。プロ初勝利を挙げた21歳の表情はまぶしかった。
立ち上がりから快調だった。テンポが良く、スコアボードにゼロを並べた。4回2死一塁では筒香を外角直球で見逃し三振。侍ジャパンの主砲を相手に堂々と渡り合った。
そして圧巻は5回だ。連打で無死一、二塁とされたが、ここからが“ショータイム”の始まり。高城、代打・エリアン、倉本を3者連続空振り三振。直球とフォークのコンビネーションがさえ、反撃の芽を摘み取った。
2日の広島戦(マツダ)では、あと1人で勝利の権利を手にするところから悪夢をみた。「そのことも少しよぎった。前回は力んだので、落ち着いて腕をしっかり振ったことが良かった」。6回に2点を失い降板したが9三振、無四球と堂々の内容だった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051002000096.html
2017年05月12日
ビシ&ゲレ、2戦連続アベック弾
ビシ&ゲレ、2戦連続アベック弾
2017年5月10日 紙面から

ゲレーロも続いた!4回1死、左中間にソロを放ち、キューバコンビが2試合連続のアベック弾(篠原麻希撮影)=長良川球場で
◆中日8-3DeNA これを覚醒という。しかも、2人とも。3回に3点を先制し、なおも2死一塁。まずはビシエドが初球をひと振り。「高めの直球を思い切りスイングしたよ」。直線的な弾道は一瞬にして右翼席へ。5号2ランで試合の流れを決定づけると、もうひとりの助っ人も触発された。
4回1死。2ストライクから、ゲレーロが低めのカーブをとらえる。チームトップの6号ソロが左中間に飛び込み、「追い込まれていたけど、うまく反応できたよ」とご満悦。7日の巨人戦(ナゴヤドーム)に続く2試合連続のアーチそろい踏みで、快勝へ導いた。
6戦4発のゲレーロに、4戦3発のビシエド。開幕から苦しんできた両助っ人が息を吹き返した。メジャーで積み上げた実績やプライドに固執せず、謙虚に求めた周囲の助言。スイングの量は日本人選手にも勝るとも劣らない。「お互いにいい感じになってきているね」とビシエドが笑う。
その4番は5回に左翼線二塁打、7回1死一、三塁でもダメ押しの左前適時打。2試合連続の猛打賞で3打点と止まらない。土井打撃コーチは、好調の印である「高い位置のトップ」ができていることに触れ、「ボール球に手を出さなくなって自分のカウントで勝負できている。安心して見ていられる」とうなずく。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051002000101.html
2017年05月12日
大島、初MVP御礼打
大島、初MVP御礼打
2017年5月10日 紙面から

3回裏1死一、三塁、大島が右前に打球を落とし、三走荒木が生還。一走堂上が封殺になる=長良川球場で(布藤哲矢撮影)
月間MVP御礼だ! 中日の大島洋平外野手(31)が9日、3、4月のセ・リーグ月間最優秀選手(月間MVP)を獲得した。中日では昨年3、4月のビシエド以来。8年目で初受賞を決めた直後の試合では、4試合ぶりの打点&2試合連続安打をマークした。
試合開始の約5時間前。会見場に姿を現した大島は「正直初めてなのでうれしい。日本生命出身なので一回は取りたいと思っていた」と、社会人時代の所属チームがスポンサーであることを引き合いに出して喜んだ。
成績も文句なしだ。26試合で113打数42安打、打率3割7分2厘。4月は30日の阪神戦(甲子園)で通算1000安打を達成し、月間安打の球団記録「42」にあと1本と迫る41安打を放った。
次の目標もイメージできている。シーズン200安打を目指している背番号8。「今回はチャンスと言えばチャンス。日本記録も塗り替えられたら」と、2015年に秋山(西武)が記録したシーズン最多の216安打の更新に意欲十分だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051002000100.html
2017年05月11日
翔太、岐阜の竜党に勝利届ける
翔太、岐阜の竜党に勝利届ける
2017年5月9日 紙面から

競い合うようにグラウンドをダッシュする鈴木(右)と小笠原。奥は阿知羅=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
新たな風を巻き起こせ-。中日は9日からのDeNA3連戦の初戦(長良川)に鈴木翔太投手(21)、2戦目(ナゴヤドーム)に小笠原慎之介投手(19)が先発する。チームは借金9で最下位と低迷する中、4年目と2年目の高卒ドラ1コンビが快投をみせれば、必ずや流れは変わるはずだ。
連敗は脱した。ゲレビシ弾で巨人を沈め、勝ち方も最高。だからこそ、ここで勢いに乗りたい。首脳陣の願いは、ピチピチの高卒ドラ1コンビに託される。9日は21歳の鈴木、10日には19歳の小笠原が先発マウンドに上がる。
「結果を残さないと1軍にいられない。そこですね」。鈴木の言葉にも力がこもる。今季初先発となった2日の広島戦(マツダ)で、4イニング2/3を4安打、4失点。味方の守備に足を引っ張られ、自責点は1とはいえ、1点リードで迎えた5回につかまった。2死三塁から鈴木に同点適時打を浴び、あと1人でプロ初勝利の権利を手にするところから転がり落ちた。
「余計な力が入ったかもしれない。初勝利ということは意識しなかったけど、ここを抑えれば一気にいけるかなという感じはあったので」。悔しさばかりが募る結果だった。
反省点として挙げたのは制球力だ。最速144キロをマークしたが、6四球を与え、テンポよく投げることができなかった。「スライダーでカウントが取れなかった。真っすぐはしっかり指にかかっている。今度はカウントを有利に進めたい」と気合を入れる。この日は森監督が見守る中でブルペン入り。「前回よりはよくなっています」と充実の表情を浮かべた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017050902000107.html
2017年05月11日
小笠原、今季初先発
小笠原、今季初先発
2017年5月9日 紙面から
「バッチグーのOK牧場です」。冗談を言う表情も自然と明るくなる。10日のDeNA戦で今季初先発する小笠原のテンションは上がる一方だ。
左肘遊離軟骨の除去手術から半年。ついにチャンスが回ってきた。「いけるところまで腕を振って投げたい。昨年はリリーフの先輩に助けてもらってばかりだったけど、今年は8回、9回いけるようになれば」。しっかりと終盤までマウンドにいるためには、変化球の精度がカギになる。「中盤あたりに変化球でカウントがしっかりとれればいいですよね」。この日は森監督が見守る中、ブルペン入り。「全球種まんべんなく投げました。ストライクも取れていたと思います」と手応えを口にした。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017050902000106.html
2017年05月10日
アラウホ、1軍
アラウホ、1軍
2017年5月9日 紙面から

髪を結んで練習に参加したアラウホ=ナゴヤドームで
中日の新外国人で、身長2メートル左腕、エルビス・アラウホ投手(25)が8日、1軍に合流した。登板機会がないため出場登録を外れたジョーダンと入れ替わり、9日には初昇格する。アラウホは「いろんな人の助けがあって、ようやく1軍で投げられる」と力を込めた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017050902000105.html
2017年5月9日 紙面から

髪を結んで練習に参加したアラウホ=ナゴヤドームで
中日の新外国人で、身長2メートル左腕、エルビス・アラウホ投手(25)が8日、1軍に合流した。登板機会がないため出場登録を外れたジョーダンと入れ替わり、9日には初昇格する。アラウホは「いろんな人の助けがあって、ようやく1軍で投げられる」と力を込めた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017050902000105.html