2017年05月23日
荒木、猛打賞 執念ヘッドで今季初二塁打
荒木、猛打賞 執念ヘッドで今季初二塁打
2017年5月19日 紙面から

阪神-中日 8回表1死、荒木が左中間に二塁打を放ちヘッドスライディング=甲子園球場で(布藤哲矢撮影)
ベテランの執念が連敗を3で止めた。中日は18日の阪神戦(甲子園)で、1-1の8回に通算2000安打に突き進む荒木雅博内野手(39)がこの夜3安打目の左中間二塁打で出塁し、続く平田良介外野手(29)の右越え二塁打で決勝のホームを踏んだ。借金は「11」あるが、19日からは1週間ぶりに本拠地ナゴヤドームへ戻って広島戦。若武者・小笠原の快投から、反攻のきっかけをつかんでくれ!
1点が遠いもどかしい展開も、3連敗の重苦しい空気も、ベテランの快足が切り開いた。
8回1死、打席には荒木。相手のメッセンジャーは昨季まで通算打率1割9分6厘、特に昨季は8打数無安打と苦手だった。ただこの夜は第1打席で凡退後、右前に2安打をはじき返して、迎えた第4打席。1ボールから真ん中高めに入ってきた143キロ直球に短く持ったバットを振り抜くと、打球は遊撃手の頭上を越え、左中間深くへ。際どいタイミングだったが、迷うことなく一塁ベースをけって「あそこだったら、行かないとダメでしょ」。27・44メートル先の二塁ベースに頭から飛び込むと、土煙のなかでセーフの声を聞いた。
執念のヘッドスライディングでつかんだのは、今季27安打目で初のツーベース。続く平田の二塁打で勝ち越しのホームを踏んだ。チームにとってはこれが4試合ぶりの2得点。必死の継投で守り切り、連敗を3で止める薄氷の勝利を手にした。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051902000105.html
2017年05月23日
ジョーダン、バンザイ3勝
ジョーダン、バンザイ3勝
2017年5月19日 紙面から

阪神-中日 好投するジョーダン=甲子園球場で(布藤哲矢撮影)
◆中日2-1阪神 またしても連敗を止めてみせた。7イニング1/3を7安打、5奪三振、1失点。ジョーダンの力投で連敗を3で食い止めた。チームトップの3勝目を挙げた試合終了直後のベンチ。満面の笑みを浮かべた左腕はチームメートとグータッチを交わし、勝利の喜びに浸った。
「ベストを尽くして連敗を止められるようにしたかった。神様のおかげだよ」
今季初めてとなる中10日のマウンドが災いして、好調の阪神打線に立ち上がりにつかまった。「ちょっと(球が)ばらついた」。1回2死一、二塁。中谷に内角低めの135キロ直球をうまく右翼へ運ばれ、先制の適時二塁打を許した。
1点を奪われたことでスイッチが入った。2回以降は走者こそ出すものの、140キロ台の速球にスライダーを交えて猛虎打線を4安打にねじ伏せた。「試合の中で修正して、7回まで投げられたのでよかったよ」。スコアボードに「0」を並べ続けた。先発の役割を全うできた充実感をにじませた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051902000106.html
2017年05月23日
岩瀬、一打同点ピンチをピシャリ
岩瀬、一打同点ピンチをピシャリ
2017年5月19日 紙面から

阪神-中日 8回裏途中から3番手で登板、7ホールド目を挙げた岩瀬=甲子園球場で(小沢徹撮影)
大歓声に揺れる甲子園に、岩瀬は動じない。通算919試合目のマウンドは、1点リードの8回2死二塁。「当然、準備はしていた」。左の鳥谷を迎えたところで三ツ間から継投。僅差で勝てない竜の悪い流れを、左腕が断ち切った。
一塁が空いた状況に「もちろん勝負にはいくけど、カウントが悪くなれば最悪歩かせてもと」。外、外、内、外と攻め、バットを出されることなく3ボール1ストライクとなり、無理せず四球を選択して一、二塁。この日スタメン復帰した上本との勝負を選び、2球で遊飛に打ち取った。
5試合ぶりの登板にも「特に関係ない」とさらり。9日のDeNA戦(岐阜)以来、今季7ホールド目を挙げた。開幕からハイペースで重ねてきた登板。疲れがないと言えばうそになるが「投げるペースを選べる場所じゃないんでね」。それが自らが身を粉にして生きてきた場所だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051902000110.html