2017年05月29日
柳、上々デビュー
柳、上々デビュー
2017年5月24日 紙面から

DeNA-中日 8回裏、初登板した柳=横浜スタジアムで(金田好弘撮影)
待望の1軍デビューだ。中日のドラフト1位ルーキー・柳裕也投手(23)が23日、DeNA戦(横浜スタジアム)の8回に4番手で登板。先頭の倉本に中前打を許したが、桑原を併殺に仕留めるなど、3人で切り抜ける堂々の無失点投球で初陣を飾った。試合は4-9で敗れ、連勝は「4」でストップした。
敗戦の中にキラリと輝く1人の姿があった。柳だ。横浜高3年だった2012年、敗退した神奈川大会準々決勝以来の横浜スタジアム。交代が告げられると、DeNAファンからも「柳だよ」の声が上がる。10分弱のプロ初登板は、1イニングを9球で3人斬り。昨秋のドラフトで競合したDeNAを向こうに回し立ち居振る舞いも、投球内容も堂々たるものだった。
「高ぶるものはもちろんあったんですけど、変な緊張感もなく落ち着いて投げられました」
出番は5点ビハインドの8回。初めての打者は横浜高の先輩・倉本だった。「試合が始まったら、対打者と思うだけなんで…」。記念すべきプロ1球目は、角度のある139キロの直球。2球目には縦に落ちる129キロのスライダーを中前にはじき返された。ただ動じることはない。桑原をスライダーで三ゴロ併殺に仕留めると、梶谷にもスライダーで空振り三振を奪った。マウンドでは、捕手・松井雅のサインに何度も首を振る姿も。友利投手コーチが「堂々たるもんだ」と、その強心臓に目を細めた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017052402000107.html
2017年05月29日
バルデス、まさかの5失点
バルデス、まさかの5失点
2017年5月24日 紙面から

DeNA-中日 6回裏2死一、二塁、投手交代でマウンドを降りるバルデス(右)(金田好弘撮影)=横浜スタジアムで
皮肉な結果が待っていた。味方が点を入れたと思えば、すぐに吐き出してしまう。粘り強かったバルデスではない。5イニング2/3を投げ被安打8の5失点。「これだけ点を取られてしまっては…」。開幕から9試合続けてきたクオリティースタート(QS)が止まり、チームの連勝も4で途切れた。
ここまで62イニング2/3を投げ、防御率2・01と抜群の数字を残しながら、援護に恵まれず、ここまでわずか1勝。球界でもっとも同情されるべき投手だった。そんなバルデスに1回に2点がプレゼントされた。それが…。
「球も高くてコントロールも甘かった」。いきなり2点を失い、同点に。3回に再びビシエドの一発で2点を勝ち越してもらったが、これもすぐに追いつかれた。そして6回に勝ち越し点を奪われ、ピンチを広げたところで降板した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017052402000104.html
2017年05月29日
ビシエド、浜口から8号
ビシエド、浜口から8号
2017年5月24日 紙面から

1回表1死一、二塁、ビシエドが左前に適時打を放つ(金田好弘撮影)
強風にも乗って伸びた打球が、右中間スタンドに突き刺さった。ただいま絶好調の4番・ビシエドだ。3回2死一塁の第2打席。3球目の外角高めのチェンジアップをとらえて一時は勝ち越しとなる8号2ラン。初回1死一、二塁の先制機では左前タイムリーで二塁走者の京田を迎え入れるなど、序盤から主砲が暴れ回った。柳の外れ1位で入団したDeNA先発の浜口には、再びプロの厳しさを知らしめた。9日の前回対戦に続いて本塁打をお見舞いし、今季3試合で6打数5安打2本塁打。5回の第3打席では四球を選んでマウンドから引きずり下ろし、「偶然かもしれないけど、相性がいいのか打てているね」と声を弾ませた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017052402000103.html
2017年05月29日
柳、結果出す!!
柳、結果出す!!
2017年5月23日 紙面から

1軍初登板を控えキャッチボールで調整する柳=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
先発の椅子をつかみ取る! 中日は22日、DeNA3連戦(23~25日、横浜)に備えてナゴヤドームで指名練習を行った。21日に出場選手登録されたばかりのドラフト1位・柳裕也投手(23)は、中継ぎで結果を残して先発の座を勝ち取る決意をにじませた。4連勝中と勢いに乗りつつあるチームで鈴木翔太(21)、小笠原慎之介(19)両投手との先発ローテ争いが激化しそうだ。
表情は冷静そのものだが、言葉からは内に秘めた闘志が伝わってきた。そう遠くないであろう初の1軍マウンドに向けて、キャッチボールやポール間走などで汗を流した柳が思いを巡らせた。
「自分は与えられたところでしっかりと結果を出すことに集中したい。(先発や中継ぎの)場所は関係ない」
1軍だからこそ味わえる雰囲気を体感した。21日に今季初めて出場選手登録され、同日の広島戦(ナゴヤドーム)で中継ぎとしてブルペンで待機した。「1回でも勉強になった。気持ちの面や体の面で毎日試合に備えるのは大変だな、と」。いつ出番が回ってくるか分からない緊張感。リリーフ陣の準備を目の当たりにし、あらためて心と体の状態を万全にする大切さを学んだ。
再スタートには持ってこいの場所だ。開幕後に初めて向かう1軍の遠征は、横浜スタジアムでのDeNA3連戦。横浜高時代に何度も経験したグラウンドに、柳は「高校時代ずっとやっていたなぁ」と懐かしんだ。2012年夏には神奈川大会準々決勝で桐光学園高の松井裕樹(現楽天)とハマスタで投げ合ったものの、チームは敗れて高校最後の夏を終えた。
あれから4年。今季は右肘の炎症で出遅れたものの、リハビリを経て2軍公式戦では3試合に先発して計16イニングを無失点と準備は万端だ。
ハマスタのマウンドに上がれば4年ぶりとなるだけに「(高校時代とは)違う緊張感があると思うので、しっかり投げたいと思う」と1軍デビューに向けて思いをはせた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017052302000105.html
2017年05月29日
翔太、背水の決意
翔太、背水の決意
2017年5月23日 紙面から

リラックスした様子でアップする(左から)鈴木、柳、ジョーダン、小笠原、バルデス=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
同じ失敗は繰り返さない。DeNA戦の2戦目に先発予定の鈴木は「無駄な四球を出さないようにしたい。そして打者に集中して投げたい」と気合を入れた。
前回登板の阪神戦(甲子園)では5四球と乱れ、4イニング2/3を投げ、5失点(自責点2)。味方のミスも絡んだとはいえ、負け投手になった。それだけに「結果が出なければファームに落ちる。毎回だけど、そういう覚悟を持ってやっている」と背水の決意を語った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017052302000104.html