2017年08月23日
小笠原、めった打ち8失点
小笠原、めった打ち8失点
2017年8月6日 紙面から

巨人-中日 4回裏1死一、二塁、陽に3ランを浴び、痛恨の表情を浮かべる小笠原=東京ドームで(布藤哲矢撮影)
全く歯が立たなかった。5日の巨人戦(東京ドーム)、中日は2回に藤井の適時打で先制したが、先発した小笠原慎之介投手(19)が、巨人打線にめった打ちにあい2-8で大敗した。小笠原は3イニング1/3を投げ3本塁打を含む8失点でKOされた。小笠原は2軍に降格し、再調整することになった。
自らへの憤りとふがいなさが抑えられない。「しゃべんなきゃ、ダメですか?」。小笠原が試合後、報道陣の取材に問い返す。大敗の責任を背負う身として、無言で逃げたくはない。だが、言葉にすれば薄れてしまいそうな悔しさを、胸に焼き付けた。
11カ月前にプロ初勝利を刻んだマウンドは、一転して悲劇に変わった。初回こそ三者凡退に抑えたが、2回2死から長野に同点ソロを被弾。3回も先頭から四球を長短2連打で追加点を許し、なおも1死二、三塁で阿部に力ない真ん中の直球を右翼席に運ばれた。
下位打線から始まる4回には投手の菅野に四球を与えた直後、陽に3ランを浴びた。試合をぶち壊し、プロ最短の3イニング1/3で降板。今季先発した12試合で、3被弾以上も、8失点以上も3度目。狭い敵地で1発を警戒するのは分かっていても「何を言っても言い訳でしょ」と言い放った。
先発ではこれで5試合勝ちがつかず、さらに自身4連敗で防御率6・29。目を覆いたくなる数字に、友利投手コーチは「1回外します。つくりなおさないと。下で結果を出すまでは」と2軍降格を明言。四球を出して後手に回り、勝負どころでことごとく甘く入った末の惨状に「やられ方が一緒。真っすぐとチェンジアップに偏ってる」と吐き捨てた。
急造のカーブに、投球練習でもまともにストライクが入らないスライダー。小笠原自身の力不足は否めない。1軍で経験値を積みながら変化球の精度を上げていくという「一挙両得」を選択したプロ2年目。ふたを開けてみれば、目の前の結果を欲しがり、両立は頓挫した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080602000097.html
2017年8月6日 紙面から

巨人-中日 4回裏1死一、二塁、陽に3ランを浴び、痛恨の表情を浮かべる小笠原=東京ドームで(布藤哲矢撮影)
全く歯が立たなかった。5日の巨人戦(東京ドーム)、中日は2回に藤井の適時打で先制したが、先発した小笠原慎之介投手(19)が、巨人打線にめった打ちにあい2-8で大敗した。小笠原は3イニング1/3を投げ3本塁打を含む8失点でKOされた。小笠原は2軍に降格し、再調整することになった。
自らへの憤りとふがいなさが抑えられない。「しゃべんなきゃ、ダメですか?」。小笠原が試合後、報道陣の取材に問い返す。大敗の責任を背負う身として、無言で逃げたくはない。だが、言葉にすれば薄れてしまいそうな悔しさを、胸に焼き付けた。
11カ月前にプロ初勝利を刻んだマウンドは、一転して悲劇に変わった。初回こそ三者凡退に抑えたが、2回2死から長野に同点ソロを被弾。3回も先頭から四球を長短2連打で追加点を許し、なおも1死二、三塁で阿部に力ない真ん中の直球を右翼席に運ばれた。
下位打線から始まる4回には投手の菅野に四球を与えた直後、陽に3ランを浴びた。試合をぶち壊し、プロ最短の3イニング1/3で降板。今季先発した12試合で、3被弾以上も、8失点以上も3度目。狭い敵地で1発を警戒するのは分かっていても「何を言っても言い訳でしょ」と言い放った。
先発ではこれで5試合勝ちがつかず、さらに自身4連敗で防御率6・29。目を覆いたくなる数字に、友利投手コーチは「1回外します。つくりなおさないと。下で結果を出すまでは」と2軍降格を明言。四球を出して後手に回り、勝負どころでことごとく甘く入った末の惨状に「やられ方が一緒。真っすぐとチェンジアップに偏ってる」と吐き捨てた。
急造のカーブに、投球練習でもまともにストライクが入らないスライダー。小笠原自身の力不足は否めない。1軍で経験値を積みながら変化球の精度を上げていくという「一挙両得」を選択したプロ2年目。ふたを開けてみれば、目の前の結果を欲しがり、両立は頓挫した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080602000097.html