2017年08月27日
「CHASE」福田、進化証明 右への一発
「CHASE」福田、進化証明 右への一発
2017年8月8日 紙面から

巨人-中日 8回表無死、福田が右越えに勝ち越しの本塁打を放つ=4日、東京ドームで(篠原麻希撮影)
中日・福田永将内野手(29)のバットが止まらない。先週5試合は23打数8安打の打率3割4分8厘、3本塁打、5打点と破壊力満点の打撃を披露。7月から好調をキープし、11試合連続安打も継続中だ。そんな絶好調男の裏側をチェイス-。
沈みかけたチームの雰囲気を、福田が一振りで変えた。4日の巨人戦(東京ドーム)。移籍後初登板の谷元が、同点弾を浴びた直後の8回。マシソンの初球、外角スライダーを逆らわずに振り抜いた。打球は右翼席にライナーで突き刺さる7号ソロ。「うまく打てました」。その後追いつかれ、決勝打にこそならなかったが、この一打がなければ勝利にたどり着くことはなかっただろう。
その3日前。雨天中止となった横浜スタジアムで、土井打撃コーチはとある“予言”を口にしていた。
「本数は増えてくると思いますよ。ああいうホームランが出ればね」
名伯楽が言う「ああいうホームラン」とは、7月30日の阪神戦(ナゴヤドーム)の4回無死一塁から飛び出した一撃だ。2ボール1ストライクから低めのツーシームをとらえた。難しいボールだったが、おっつけ気味に振り抜いた打球は右中間の最深部へ吸い込まれた。
土井コーチは「ナゴヤドームで右中間に入るということは、どこの球場でも、どの方向でも入るということなんですよ。飛ばそうと思わなくても入るんだよ。それは気持ちの面でも大切なこと」と熱弁を振るった。そしてさらに良くなる根拠を口にしていた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080802000100.html