2017年08月27日
翔太、甦った 7回1死まで無安打投球
翔太、甦った 7回1死まで無安打投球
2017年8月9日 紙面から

中日-広島 7イニング1失点に抑えた鈴木=ナゴヤドームで(布藤哲矢撮影)
中日・鈴木翔太投手(22)が、8日の広島戦(ナゴヤドーム)で勝ち星こそつかなかったが7イニング1失点と好投。7月23日の広島戦(マツダ)でKOされ2軍落ちの屈辱を味わったが、1軍再昇格の登板で不死鳥のごとくよみがえった。試合は延長12回の末、1-1の引き分けで、広島に優勝へのマジックナンバー「33」が点灯。なお、中日は8日、森繁和監督(62)の長女・矢野麗華(れいか)さんが乳がんのため、7日に川崎市内の病院で死去したことを発表した。35歳だった。
「しっかり打者に向かっていけていた」。登板後、鈴木は確かな手応えを感じ取った。7回1死までノーヒットノーランの快投。真っ赤な敵地で表情を失った2週間前と見違える姿を本拠地で見せつけた。
ファウルで粘られても、3ボールになっても集中力は切れない。無安打無得点試合まであと8つ。ドームの雰囲気が、そんな皮算用を始めた直後だった。7回1死から菊池に中前打を許し、さらに2連打で同点。その瞬間、悔しさから思わずほえ、感情をむき出しにした。快投が一転、正念場。なおも2死満塁を迎えたが、最後は西川を低めの直球で一ゴロに。7イニングを3安打1四球の1失点に「真っすぐが続いても抑えられたのは自信になった。自分の武器は真っすぐだと再確認した」とうなずいた。
7月23日の広島戦(マツダ)で4回途中4失点と炎上し、試合中に告げられた2軍降格。「1度ファームに落としても、もう1度はい上がってくる力がオレらは欲しい」。そんな期待に応えた背番号18に対し、森監督は目を細めた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201708/CK2017080902000124.html