2017年07月22日
福田&ゲレ弾でパワーG倒
福田&ゲレ弾でパワーG倒
2017年7月19日 紙面から

中日-巨人 2ランを放ったゲレーロはベンチに戻り指を2本突き出しポーズを決める=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
福田、ゲレーロの一発競演ですっきり快勝-。中日は18日の巨人戦(ナゴヤドーム)を6-1で勝ち、球宴を挟んでの連敗を5で食い止めた。試合前には巨人から山口俊の予告先発取りやめを通知されたが、不測の事態も何のその。6回途中まで粘投した先発の吉見一起投手(32)には5月21日以来の2勝目(5敗)が付いた。
ここぞの場面で、2発のアーチが効いた。同点の5回に福田が決勝の2号ソロを放てば、呼応するように6回にはゲレーロがキング独走の24号2ラン。ナゴヤドームでの複数本塁打は6月13日の日本ハム戦以来だ。一発攻勢での勝利に竜党も酔いしれた。
号砲は和製大砲だった。5回1死。フルカウントから甘く入った高木勇のスライダーを見逃さない。豪快なフォロースルーから放たれた打球は、左翼席に飛び込む推定飛距離130メートルの放物線を描いた。「完璧に捉えたけど、角度が低かったので入るかなと思って走っていた。入って良かった」。21打席ぶりのアーチに胸をなで下ろした。
今季1号を放った7日のDeNA戦(ナゴヤドーム)以降、変わり果てたように調子が落ちた。「打つ形がつくれなかった」。後半戦開始を翌日に控えた16日の全体練習。土井打撃コーチの指示で約30分間のロングティーを敢行した。1、2、3のタイミングで足を踏み出しながらバットを振って感覚を取り戻した。「徐々に打てるようになってきた」。“緊急土井塾”の成果を放物線と8回のダメ押し適時打に結びつけた。
さらに、土井コーチからゲレーロの観察指令も出ていた。「おまえはゲレーロと同じように(球を)運んでいくタイプだ」と言われた福田は背番号42の打撃練習で、球の捉え方に目をこらすようにしているという。「パワーは違いますけどね。勉強になります」。盗めるものは盗む。その努力が最高の結果へ導くと信じている。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017071902000102.html
2017年07月22日
吉見、2カ月ぶり2勝目
吉見、2カ月ぶり2勝目
2017年7月19日 紙面から

中日-巨人 力投する先発の吉見(金田好弘撮影)=ナゴヤドームで
率直な気持ちだった。「勝てたことはうれしい。本当にみんなのおかげ。でも、何かゲームに入っていけなかった。でも、勝てた。そういうこともあるのかなと…」。2カ月ぶりの2勝目は、いつもの吉見の感覚とは違った。
緻密に準備し、試合をコントロールする。これが通常営業。しかし、久々の1軍マウンドだったからなのか、右足の親指にマメができた痛みもあったからなのか、いつもとはまったく違う感覚で試合は進んでいったという。「変な言い方ですけど、ボーっとしていた。それだからか、ピンチになっても焦ることがなかった。いつもだったら坂本だ、ヤバいとかなるんですけど」
意識とは裏腹に抜群のテンポ。1回をわずか6球で三者凡退に切ると、リズムに乗った。直球、シュート、スライダー、フォークのコンビネーションで4回まで2安打無失点。1点リードの5回に味方の失策絡みで1点を奪われたが、「気にならなかった」。6回にマメの痛みが強まり、大事を取って途中降板。そんなアクシデントもあったが、結果的には勝ちが付いた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017071902000099.html