2017年03月02日
岡田、WBCで使える!鋭角シュート
岡田、WBCで使える!鋭角シュート
2017年2月22日 紙面から

中日-ハンファ 5回から3番手で登板し、1イニング無失点に抑えた岡田=読谷球場で(佐伯友章撮影)
侍ジャパンの中日・岡田俊哉投手(25)が21日の韓国・ハンファとの練習試合(読谷)に3番手で登板し、1イニング無安打、無失点、3人をぴしゃりと打ち取った。直球とスライダーが抜け気味とみるや、シュートに切り替えピッチングを組み立てた。キレ味抜群のシュートが大きな武器になりそうだ。試合は12-10で中日が勝利した。
侍ジャパンに合流前日に大きな武器を手に入れた。5回からマウンドに上がった岡田。「真っすぐもスライダーも良い球と悪い球がはっきりしている感じがあった。その中で、きょうはシュートがハマった」。これが想像以上に効果的だった。
ハイライトは1死で迎えたハンファの4番・ロサリオ。米大リーグ・ロッキーズ時代に5シーズンで71発を誇る右の大砲相手に1ボールからシュート3連投。きっちりと外角に決めて二ゴロに打ち取った。「シュートは右打者の外のイメージですね」。ボール1、2個外に曲げることで、芯を外しゴロアウトを奪う。まさに理想のピッチング-。WBCでもライバルになるであろうドミニカ共和国出身の強打者相手に、思い描いた軌道で投げきった。伝家の宝刀として使えそうなキレ味だった。
志願の登板だった。今季初実戦となった19日の楽天との練習試合では立ち上がりからいきなり2四球。WBC球だったため、抜けることも多かった。後続を断ち、無失点で切り抜けたが、自分の中では不安の残る投球だった。だからこそ、20日にはキャンプ休日を返上し、読谷球場のブルペンで35球を投げ込んだ。
「ブルペンではできていても、打者がいるときにどうなるか。ボールがどうとか、自分と戦ってはだめ。そこを確認したかった」。マウンドに上がったら打者との勝負に集中しなければならない。だが、楽天戦では、そうではなかった。滑るボールに神経を費やし、思い描いたピッチングができなかった。「本番ではもっとめちゃくちゃになるかもしれない。でも、自分でダメだと思うと、こないだのような立ち上がりになってしまう。何か1つないと、ピッチングにならない。きょうはそれがシュートだった」。みずからの感覚に耳を研ぎ澄まし、引き出しからその日のベストを探し出す。その課題をクリアできたことが何よりも大きな収穫だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022202000116.html
2017年03月02日
周平、ついに出た1号 ゲレーロに負けられん
周平、ついに出た1号 ゲレーロに負けられん
2017年2月22日 紙面から

中日-ハンファ 2回裏2死、高橋が左中間に本塁打を放つ=読谷球場で(篠原麻希撮影)
快音を残した打球が読谷の風に乗る。着弾点は左中間の芝生席だ。中日・高橋周平内野手(23)がハンファとの練習試合の2回、第1打席で先制ソロを放った。この日はフル出場で5打数2安打。不振気味だったバットが、ようやく乾いた音を響かせた。
素直に出たバットが外角寄りの直球をはじき返した。持ち味の逆方向への飛球は、上空でグンとひと伸びした。今季の対外試合1号。「今やっていることを出すだけです。どんな形であっても、結果を出すことだけを意識していました」
12日のハンファ戦(北谷)の第3打席以来、対外試合での9打席ぶりの安打にも表情が緩むことはない。北谷では三塁の定位置を争うゲレーロの存在感が際立っている。一方の高橋は急降下。3三振を喫した18日のDeNA戦後には森監督の苦言を受け、この日は出場機会の確保を目的とした“読谷遠征”だった。
7回の第4打席でも左前にはじき返し、マルチ安打をマーク。試合を視察した指揮官の表情には、わずかながらも安堵(あんど)が映る。「5打席立っていい勉強になっただろう。風があったとはいえ、本塁打を打って、この後どうなるか」
先行するゲレーロを追う状況に変わりはない。試合後には小笠原2軍監督や加藤、高柳両打撃コーチに見守られる中、読谷組とともに1時間近くもロングティーでバットを振り続けた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022202000115.html
2017年03月02日
吉見、ストライクゾーンで徹底勝負
吉見、ストライクゾーンで徹底勝負
2017年2月22日 紙面から

ブルペンで投球練習する吉見=北谷球場で(小沢徹撮影)
中日の吉見一起投手(32)が21日、今年初の対外試合登板となる23日の練習試合(韓国・ネクセン戦)では意図的なボール球を使わずに打者と勝負する考えを明かした。「変化球、直球ともストライクゾーンの中で勝負することがテーマ」と吉見。
現役屈指の制球力を持つ右腕ならではの調整だ。粗削りな打者が多い韓国選手には、ボール球を有効に使えば打ち取る確率は高くなる。それでも、あえてストライクゾーンで勝負を挑むのは状態の良さに手応えを感じているからだ。
「ここまでは充実している。ブルペンではやりたいことができているので、次は打者と対戦する時にそれを出せるかどうかがテーマ。コースを狙う球や、(シーズン中では)ボールにしなくちゃいけない球もストライクゾーンで勝負する」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022202000114.html
2017年03月02日
ビシエド、打撃補習45分
ビシエド、打撃補習45分
2017年2月22日 紙面から

屋内で調整するビシエド=北谷公園屋内運動場で(小沢徹撮影)
中日のダヤン・ビシエド外野手(27)が21日、沖縄・北谷キャンプで打撃の修正に取り組んだ。ここまで練習試合4試合で9打数2安打で、この日のフリー打撃でも柵越えがなく、コーチ陣からも状態は良くないと指摘された。オマール・リナレス巡回コーチ(49)らとともに、屋内運動場にこもったビシエドは「心配はしていない」と、あくまで調整途中であることを強調した。
白い屋根の屋内運動場から、竜の主砲が出てこない。午後の個別練習で2度目のフリー打撃を行ったビシエドとゲレーロ。練習試合で3本塁打と絶好調のゲレーロは約30分で引き上げたが、ビシエドはさらにリナレスコーチらとともにティー打撃での“補習”に入った。約45分間、桂川通訳がスマートフォンで撮影した動画を見てはディスカッションと打撃を繰り返した。
練習試合ではここまで9打数2安打で本塁打なし。メイン球場でのフリー打撃では40スイングで柵越えは1本もなかった。土井打撃コーチは「見ての通り、状態は良くないわな」と顔をしかめた。本人の表情は明るいものの、「自分のスイングをもう一度しっかりやろうと余分にケージに入って確認したよ」とさすがに打撃フォームの見直しに着手した。
そこでリナレスコーチが指摘したのは、タイミングの取り方だ。ノーステップ打法のビシエドに足を上げる打撃フォームを試させてタイミングを取る感覚をつかませたり、腕の出し方を変えてみたり…。最終的には元の打撃フォームに戻り、ビシエドは「そんなに変えるということはないけど、シーズン始めはうまくバットが出てこないことがある」と説明した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022202000113.html
2017年03月02日
<竜戦士 オレの原点> 平田良介外野手
<竜戦士 オレの原点> 平田良介外野手
2017年2月22日 紙面から

打撃練習する平田=北谷球場で(小沢徹撮影)
思いの詰まった1球1球を平田は目いっぱい振り抜いた。今年1月の三重・四日市自主トレ。フリー打撃は、100球を超えてもまだ続く。打撃投手を務めているのは、昨季限りで現役を引退した元DeNAの万谷康平さん(29)だ。
「練習を手伝ってくれて本当にうれしかったです。ノックも打ってもらったし、充実した練習ができました」。3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するため、早めの調整を続けていた。昨年まで現役だった万谷さんのボールをたくさん打てたことは、何よりも大きかった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022202000110.html
2017年03月02日
森監督、宇梶剛士さんと男竜トーク 北谷で対談
森監督、宇梶剛士さんと男竜トーク 北谷で対談
2017年2月21日 紙面から

夜は「ノミニケーション」。ワイングラスを合わせる宇梶(左)と森監督=沖縄県内で(井上学撮影)
野球と役者。仕事は違えど、共感し、引きつけ合う人生がある。中日・森繁和監督(62)と人気俳優の宇梶剛士さん(54)。「男」の付き合いを続けてきた2人が春季キャンプ中の沖縄・北谷で対談し、出会いから今季のドラゴンズにかける期待まで語り合った。 (構成・井上学)
◇森 「おう、宇梶! 久しぶり」
◆宇梶 「ごぶさたしています!」
-久しぶりの再会なのに割り込んで申し訳ありません。大変恐縮ではありますが、お二人の出会いを聞かせていただけますか?
◇森 「出会い? いちいち言わなくていいだろよ。いつからって言われても、“とびとび”になってるからなあ」
◆宇梶 「キャンプ中の沖縄で会うようになったのはデニー(友利投手コーチ)が中日に来てからですかね。西武にいらっしゃった方々に知り合いがいまして。そのご縁ですね」
◇森 「互いに飲むのも嫌いじゃない。宇梶には勝てねーけどな。一緒に飲んでたら体壊すわい! この前(飲んだとき)なんて30年ぶりぐらいに記憶を失ったよ。オレたちは時間が合えばパっと会って、パッと飲んで、パッと別れるだけ。だからいい付き合いをできる」
-宇梶さんは森さんをどう呼んでいますか。
◆宇梶 「周りに人がいたら『アニキ』と呼ぶのも恥ずかしい(笑)。ずっと『森さん』と申し上げておりましたが、さきほど(監督室で)グラブをいじらせて頂いたときに、初めて『これは監督のですか』と、『監督』という表現を使わせていただきました」
-互いに何が引きつけ合うのでしょうか
◆宇梶 「オレは野球(元高校球児)で挫折していますし、グレたこともある。それでも(人は)生きていかなきゃいけないわけです。生きていると、いいことがあるんですよ。(森監督らとの)人間関係があったからとはいえ、今もこうして球界の最高峰の場所(プロ野球のキャンプ地)にもいさせていただける」
◇森 「みんな、1回ぐらいはどん底を味わっているんだ。オレだって野球がなかったら何しているか分からんよ(笑)。同じような境遇の人間は集まるもんだよ、自然と」
◆宇梶 「本当ですよね」
-屋内運動場(この日は雨)ではとても熱心に練習を見ていました
◆宇梶 「技術的なことは分かりません。ただ、一ファンとして、(今季のドラゴンズは)すごく元気だなと感じました。何かこう、内にギュッと締まったものを、バーンと一気に開放しているような印象です。選手がハツラツとしているように見えます」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022102000103.html
2017年03月02日
柳の決意「開幕2軍じゃダメでしょ!」
柳の決意「開幕2軍じゃダメでしょ!」
2017年2月21日 紙面から

プロ入り初の春季キャンプを通じ、開幕1軍への思いを語った柳(黒田淳一撮影)
中日のドラフト1位、柳裕也投手(22)=明大=が20日、初めて過ごす春季キャンプで感じる素直な思いを語った。多くの期待を浴びる使命感や、力を出し切れていないもどかしさ、さらにはグラウンドの外での過ごし方と全てが経験。残る最終第4クールからオープン戦へと続いていく生き残り競争に向かう決意を再確認した。 (構成・小西亮)
けがなく第3クールまで終えられたのは良かったですが、正直言うと自分の中では、もっとできる自分がいました。大きかったのは、キャンプ初日です。よくユニホームを着ると違うなんて言いますが、その通りだった。硬くなるタイプではないんですが、ウオーミングアップのときから緊張していました。独特な雰囲気でしたね。
新人なんだから、最初はこんなもんだろうと楽観的だったんです。でも、結果的にズルズルと悪い流れを引きずってしまって。周りから「無理するなよ」とか「ドラフト1位だから見られて大変」って言ってもらうのはありがたいんですが、そこに甘えてばかりもいられない。自分で危機感を持って、これじゃダメだという思いが日に日に強くなっていきました。
ドラフト1位として注目していただいているのは本当にうれしい。言い方は悪いかもしれませんが、ブルペンや試合の内容がどうであれ取り上げてもらえる。でも、その思いをうまく体で表現できないもどかしさもあります。僕には実績がなく、その日その日の出来が評価になるので。
悪い状況の時にどう自分と向き合って、乗り越えていくのか。こういう世界で生きていくんだなと。キャンプに入って投げる強度が一気に上がったので、今思うと1月にもっと強度を高めてやっておいたほうが良かったなと思っています。それも経験ですし、来年に生かしたいです。
まだ投げている球にはしっくりきていないですが、日がたつにつれて環境にも慣れ、上向いては来ました。15日の実戦デビューくらいからですかね。今は自分の投球をすることを考えています。球の強さや質を求めて行く中で、打者との駆け引きも磨いていかないといけない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022102000102.html
2017年03月02日
岡田、休日返上して読谷で汗
岡田、休日返上して読谷で汗
2017年2月21日 紙面から

休日もブルペンに入り、投球練習する岡田=読谷球場で(佐伯友章撮影)
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出されている中日の岡田俊哉投手(25)が20日、読谷球場で休日返上でのトレーニングを行った。19日の楽天との練習試合では今季初の実戦登板で2者連続四球など制球が乱れていた左腕。23日から宮崎で始まる日本代表強化合宿を前に再度の登板を志願しており、21日の韓国・ハンファとの練習試合(読谷)で1イニング登板する予定だ。
このままの自分で猛者たちが集う宮崎に入るわけにはいかない。その思いが、岡田を突き動かした。休日の読谷球場。2軍の選手らが次々に現れ体を動かすなかで、1軍から参加したのは岡田と近藤の2人だった。「練習しなきゃいけない立場なんで。そう思ってここに来た」。前日の登板で1イニング2四球と納得のいく投球ができなかった岡田は、関1軍マネジャーに捕手を頼み、一人ブルペンに入った。
「こうやって投げられるのにね。普通に考えれば、試合で投げられないわけないよね。ああ、もったいない」。直球、シュート、スライダーなど変化球を交えて35球。納得の行く球があれば笑顔でひとりごちた。前日は「気持ちの問題」と話していた岡田は、「なぜああなったのか、どうすればいいのかはわかっていて、それを実戦でやれるように行動に移した」とこの日の意図を説明。自らのピッチングをもう一度見つめ直す時間が必要だった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022102000101.html
2017年03月02日
「106ビジョン」お披露目 3・4ロッテ戦で“実戦”デビュー
「106ビジョン」お披露目 3・4ロッテ戦で“実戦”デビュー
2017年2月21日 紙面から

内覧会で披露された新設の大型映像装置「106ビジョン」=ナゴヤドームで(今泉慶太撮影)
今季、開場20周年を迎える中日の本拠地・ナゴヤドームが20日、新ビジョンの完成を記念した特別内覧会を開き、スポンサー、ファンクラブ会員ら約2000人が参加した。
従来の「ライブビジョン」(縦10・08メートル、横35・52メートル、総面積358・0416平方メートル)の左右にあった5階席と広告スペースを取り除き、ほぼ同サイズの大型画面が3面並ぶ形に増設された新ビジョンは、横幅の全長は106・56メートル。縦幅は従来よりやや小さいが、総面積は約3倍1062・7584平方メートルとセ・リーグ最大。また場内演出用カメラを3台から6台に倍増し、球場内の様子をさまざまな角度から紹介できるようになった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022102000100.html
2017年03月02日
柳、中3日で1イニングピシャリ!!
柳、中3日で1イニングピシャリ!!
2017年2月20日 紙面から

中日-楽天 7回を打者3人でピシャリと抑えた柳=北谷球場で(佐伯友章撮影)
本拠地デビュー見えた!! 中日のドラフト1位、柳裕也投手(22)=明大=が19日、楽天との練習試合(北谷)で1イニングを完全に抑えた。15日の実戦初登板から中3日でのマウンドは、今後の日程を考えてのこと。21日からの春季キャンプ最終第4クールで投球回数を伸ばし、順調なら3月4、5日のロッテとのオープン戦(ナゴヤドーム)に向かうことになりそうだ。この日の試合は4-1で勝ち、無傷の対外試合4連勝となった。
特別な舞台への道が、開けてきた。柳が順調にステップを踏んでいるからこそ15日に韓国・KIAとの練習試合(北谷)で実戦デビューを果たしてから、早くも中3日で用意されたマウンド。そこには首脳陣の意図が存在している。
「次は長めに(調整期間を与えよう)と、考えている。3イニングを目標に、50球、60球をめどにすることは当然」と森監督は強調。この日は疲れがある中でNPB球団相手の慣らし運転だったが、次回からは投球回数を重ねて実力を量ることになる。
指揮官の言葉通り十分な調整期間を設け、21日からの最終クールの終盤に予定される実戦での登板へ。そこで及第点の結果を残せば、名古屋に帰ってから初っぱなにある本拠地でのマウンドが必然的に浮かび上がる。3月4、5日のロッテとのオープン戦でお披露目となれば、竜党にはこの上ない春の贈り物だ。
首脳陣は明言こそしないが「早いうちに本番の球場でという希望はある」と友利投手コーチは強調。これからの主戦場にいち早く慣れるのは欠かせない。柳自身も「ナゴヤドームで早く投げたいという気持ちはあります。まずは沖縄でしっかり結果を残したい」と熱望する。
その言葉通り、体現は続けている。7回に4番手として登板したこの日は、7番からの下位打線を難なく三者凡退に。直球の最速は、前回登板時よりも4キロ速い142キロを計測。変化球もまとまり始め「まだ全部は出し切れてないけど、一歩ずつ前には進んでいる。無失点に抑えられたのは良かった」と振り返った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022002000103.html