2017年03月04日
<竜戦士 オレの原点> 堂上直倫内野手
<竜戦士 オレの原点> 堂上直倫内野手
2017年2月27日 紙面から

屋内で打撃練習をする堂上=北谷球場で(小沢徹撮影)
ルーツは小学生までさかのぼる。「名古屋北リトル」に所属し、上級生チームに加わった小4ぐらいのころ。堂上の打撃フォームを決定づけてくれた野道輝夫監督(77)の指導だった。
「監督に出会わなかったらプロ野球選手になれていない」
打席で構えてから投手の動きに合わせて、左足を小刻みに上下させてタイミングを取る。最後に左足を高く上げてから反動でバットが出る。これが堂上のフォームだ。
「一番はピッチャーとシンクロさせるということ。タイミングの取り方ですかね。そこで教わった打ち方をプロになるまで続けてきた。タイミングの取り方は今でも変わっていないと思う」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022702000080.html
2017年03月04日
ゲレーロの眼力 ボール球は振らない
ゲレーロの眼力 ボール球は振らない
2017年2月26日 紙面から

広島 1回裏1死二塁、ゲレーロは四球を選ぶ=北谷球場で(佐伯友章撮影)
中日は25日、オープン戦の初戦となる広島戦(北谷)に臨み、4-1で白星発進した。新外国人のアレックス・ゲレーロ内野手(30)は二塁打にくわえ、昨季のセ・リーグ最多勝の広島・野村から際どい球を見極めて四球を選び、日本野球への適応力の高さを示した。
低めへのチェンジアップは「エサ」だということを、ゲレーロは見抜いてバットを止めた。1回、1死二塁。強打者であるほど、この局面で日本の投手は「打ち取ろう」ではなく「振らせよう」とする。昨季16勝3敗。最多勝&最高勝率の2冠に輝き、リーグ制覇の立役者となった野村は、そんな投球術の達人だ。
「ボール、ストライクを見極められたし。いろんな球種も見させてもらった。収穫のあった1日だったよ」
ツーシームとカットボールを散らし、3ボール1ストライクからは振らされたチェンジアップを、6球目は見極めた。「失投がほとんどない。すごくレベルの高いピッチャー」と野村をたたえつつ「ストライクを投げてこなければ、フォアボールにするのも一つの選択。ボール球に手を出したら、シーズン中も同じように攻められるからね」と自身の判断に胸を張った。
4回の2打席目は昨季4勝の岡田。野村とは対照的なパワーピッチャーだ。同じくフルカウントから、148キロの直球を右中間へ打ち返した。「真っすぐを2球、ファウルにしてうまくタイミングがあうようになった。それで仕留められたよ」と満足顔だった。
ボール球は振らない。ストライクなら打つ。当たり前のことが最も難しい。
来日した1月。「日本で成功するために必要なのは我慢だ」と言い切った。文化、習慣だけではない。打ちたいのに振らせてもらえないことへの我慢こそが、最もつらい。だが、それをやりきった打者にのみ成功の花が開く。
もちろん旺盛な研究心も生きている。スマートフォンを駆使し、日本の投手の映像チェックに時間を割いている。この日に野村と岡田が投げることを事前に聞いていたそうで、前夜と朝に動画サイトで映像を確認した。土井打撃コーチも「日本の投手がどういう球を投げるか彼は研究している。うまく対応できている。あとは自信を持っていくだけ」とゲレーロの努力にうなずいた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022602000099.html
2017年03月04日
ニュー又吉、先発投球術!!
ニュー又吉、先発投球術!!
2017年2月26日 紙面から

中日-広島 4回表、ビシエドの好守備に親指を立てる又吉=北谷球場で(佐伯友章撮影)
◆中日4-1広島 新しい自分が、くっきりと見えてきた。今キャンプ3度目の先発で、与えられたのは4イニング。「結果にこだわっていきたい」と言う又吉克樹投手(26)が、オープン戦開幕の真っさらなマウンドで期待に応えた。
菊池、田中、鈴木の侍トリオにくわえ、昨季リーグMVPの新井も不在とはいえ、昨季のリーグ王者の自信にみなぎっている。3番・丸や5番・エルドレッドとの対戦は「評価に直結する」と特に頭に入れていた。「生命線」という内角に果敢に投げ込み、外角との出し入れで勝負。中軸の2人とは2打席ずつ対戦し、快音を許さなかった。
3回に先頭からの連打で無死一、三塁のピンチを招き、西川の二ゴロの間に失点した。自身は「点を取られたのは反省」と言うが、同時に先発「らしい」姿を見せた場面でもあった。
入団から3年間担ってきた中継ぎなら、1点もやれない場面。狙うのは三振かポップフライだ。だが、先発、それも試合序盤で重要なのは、傷口を広げず、常に最少失点を心掛ける投球術だ。内野は二塁での併設狙いで「ゴロを打たせようと思った」バッテリーは、内角の直球を選択。詰まらせすぎて併殺こそ取れなかったが、思惑通りにゴロを打たせた。
計56球で4イニングを投げ、3安打2奪三振の1失点。「自分としては同じ力で乗り切れた」と振り返るように、最速145キロの直球に陰りは見えなかった。友利投手コーチも「思った以上に安定していて崩れなかった」と評価。堂々の開幕ローテ候補として「次は6イニングくらい見てみようかと監督とも話している」と期待する。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022602000102.html
2017年03月04日
森野球“競走曲”
森野球“競走曲”
2017年2月26日 紙面から

無死一塁、遠藤が遊撃内野安打
1点を守り、1点をもぎ取る新しいドラゴンズの野球が、オープン戦初戦から結実した。1点を追う6回だ。先頭の近藤が四球で出塁すると、続く遠藤とのヒットエンドランが成功。さらに遠藤が二盗を決めた二、三塁の絶好機をつくった。打者・石岡の場面で、近藤は「ゴロならスタートを切る。ホームが無理だったら挟まれて、もう一回二、三塁をつくろう」と想定していた。
果たして石岡は二ゴロを打ち、三本間に挟まれた近藤が遠藤と石岡がそれぞれ二、三塁に進むまでの時間を稼ぎ出した。この粘りが奏功し、続く高橋の内野ゴロの間に遠藤が同点のホームを踏んだ。一番欲しかった適時打は出なかったものの、内野安打1本で同点に追い付いた。
この攻撃について森監督は「結果的に(石岡の打席で)点はとれなかったけど、それをカバーしたのは足の速いやつらが残ったから。なんでもいいから1点取れればいい。ある程度の対応はできるようになってきたのかな」と選手たちの成長を評価した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022602000100.html
2017年03月04日
<竜戦士 オレの原点> 祖父江大輔投手
<竜戦士 オレの原点> 祖父江大輔投手
2017年2月26日 紙面から

愛大の先輩・岩瀬(左)のアドバイスを聞く祖父江(昨年12月)=中日ドラゴンズ屋内練習場で
大きな決断だった。愛大に入学した直後の1年春に三重県熊野市であった野球部のキャンプ。ある日の練習後、八田監督の部屋を訪ねた。
「ピッチャーをやりたいんです」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022602000106.html
2017年03月04日
ロンドン、初実戦3人斬り
ロンドン、初実戦3人斬り
2017年2月25日 紙面から

中日-ネクセン 3番手で登板し、1イニングを無失点に抑えたロンドン=読谷球場で(篠原麻希撮影)
新方程式確立へ、大前進だ!! 中日は24日、読谷球場で韓国・ネクセンと練習試合を行い、11-0で大勝した。森繁和監督(62)を喜ばせたのは、来日後実戦初登板となったホルヘ・ロンドン投手(29)だ。3番手で登板し1イニングで2三振を含む3人斬りで、懸案だったコントロールに問題がないことをアピール。8回田島、9回ロンドンという理想の救援体制が現実味を帯びてきた。プロ野球のオープン戦は25日(4試合)からスタート。中日は北谷球場で広島と対戦する。
『剛速球+コントロール=守護神』。そんな数式が、指揮官の頭には浮かんでいたのかもしれない。日本での実戦初登板となったロンドン。セットポジションから、打者3人に投じた14球のうち13球が直球で、それは適度にばらけながらもストライクゾーンの周辺に集まっていく。1人目はカウント2-2から空振り三振。2人目はフルカウントから外角低めに決まる150キロの直球で空振り三振。3人目は同じく150キロで力ない遊ゴロに打ち取った。
この日の最速は152キロ。自称最速162・5キロ右腕は力をセーブしていた。「直球は100パーセントで投げてない。まずはしっかり低めに集めることに集中した。正直去年は四球を出しすぎていたからね」。昨年はメジャー、3A合計で61イニングを投げ25四球。来日初戦では制球力を重視して、いい結果に結びつけた。
森監督にとってはうれしい誤算だ。17日のシート打撃では打者6人に3四球。ブルペンでもストライクゾーンに集まらない日もあり、この日の朝のキャッチボールでは組んだアラウホが何度も後ろにボールをそらすほど、力が入っていた。それが試合になったとたん、まるで別人だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022502000107.html
2017年03月04日
柳、初先発「反省」 2イニング46球
柳、初先発「反省」 2イニング46球
2017年2月25日 紙面から

中日-ネクセン 制球に苦しみながら2イニングを無失点に抑えた柳=読谷球場で(佐伯友章撮影)
何とか「0」は積み重ねた。実戦登板3試合で、まだ無失点。だが、制球に苦しみ窮地を迎えただけに表情は厳しい。「反省するところが多かった」。中日のドラフト1位、柳裕也投手(22)=明大=が、初先発した24日の韓国・ネクセン戦を振り返った。
1回の先頭にいきなり3球続けてボール。直球に抑えがきかず「ストライクを取るのに精いっぱい。余裕のない投球だった」。2死から右翼線二塁打を許しただけでこらえたが、2回は2本の長短打と四球で1死満塁を招いた。
続く打者は135キロの直球で遊飛に打ち取り、最後は高めの131キロ直球で一直。外野に抜けてもおかしくなかった当たりに「紙一重だった。結果オーライ」と喜べない。2イニングで打者10人に対して3安打1四球。46球を要し、求めていた内容はついてこなかった。
だが、マウンドで試行錯誤が見えたのも確か。「打者が合っていない」と見たカットボールを意識的に多投。2回無死一塁の場面では、フルカウントから意表を突くカーブで空振り三振を奪った。「考えながら投げるという部分にも敏感になっていかないと」。駆け引きにも意識を注いだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022502000111.html
2017年03月04日
大島、オープン戦フル出場宣言
大島、オープン戦フル出場宣言
2017年2月25日 紙面から

中日・大島洋平外野手(31)が24日、オープン戦全試合出場に意欲を見せた。初戦となる25日の広島戦(北谷)にも出場予定。シーズン開幕までの1カ月で試合勘を取り戻すこともテーマに掲げた。
オープン戦を目前に控え、竜のリードオフマンの言葉に自然と力がこもる。
「全試合出るつもりでやりますよ。あとは試合勘を取り戻すこと。打つ、守る、走る、全てですね」
チームは対外試合5試合を消化した。しかし、大島の出場は1試合だけ。今季初実戦だった19日の楽天戦で2打数2安打、2得点、1盗塁と結果を残した。23日の韓国・ネクセン戦もスタメンで出場予定だったが、雨天でグラウンド状態が万全でないことなどが考慮され出場できなかった。実戦が足りていなくても、キャンプでの調整には問題ないようで「体は動いている。今の段階では順調に来ています」とうなずく。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022502000108.html