2017年03月16日
竜の機動破壊 成功率100%5盗塁
竜の機動破壊 成功率100%5盗塁
2017年3月16日 紙面から

メットライフドームで(武藤健一撮影)
走った若竜、5盗塁! 中日は15日、西武とのオープン戦(メットライフドーム)でオール成功の5盗塁を決めた。森新体制で推進する機動力革命が、開幕を待たずして実を結びつつある。試合は2-6で敗れた。
黒星の中にも光明はあった。相手が弱みを見せれば、容赦なく攻める。昨季リーグ5位の60盗塁だった竜攻撃陣が、成功率100%の5盗塁をマーク。足を絡める基本方針が徹底され、その精度も上がってきた。
「よく走ってくれました」。うなずいたのは、走塁の陣頭指揮を執る森脇内野守備走塁コーチ。「スタートを切る勇気と(走塁の)技術」に盗塁成功のポイントを置き、14日の試合後のミーティングではスライディングの重要性を説いていた。
まず、お手本を示したのは通算373盗塁のスペシャリストだ。初回に二盗を決めた荒木は「走っている感覚や雰囲気は良い」と体の状態に納得の表情。ベース付近で加速するような職人の技に若竜も呼応した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017031602000112.html
2017年03月16日
若松、課題浮き彫り
若松、課題浮き彫り
2017年3月16日 紙面から

1回裏に失点し、杉山(左)と浮かない表情でベンチに戻る若松
課題は洗い出された。オープン戦初の先発で、5イニングを7安打3四球の5失点。「立ち上がりを大事にしようと思っていたんですが、それができなかった」。厳しい表情の若松が、投じた101球を省みた。
初めて投げるメットライフドームのマウンド。「体が前に突っ込み過ぎていた」と対応に苦慮し、制球を乱した。「真っすぐも高くてチェンジアップも決まらなかった」。2連続四球が絡み、1回に2点を失った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017031602000111.html
2017年03月16日
溝脇マルチ 1軍初弾に続き連日のアピール
溝脇マルチ 1軍初弾に続き連日のアピール
2017年3月16日 紙面から

西武-中日 2回表2死二塁、溝脇が西武・菊池(右)から左翼線に適時二塁打を放つ=メットライフドームで(小沢徹撮影)
溝脇に運が向いてきた。このチャンスを絶対に手放してなるものか。そんな気迫がプレーに表れている。1点ビハインドの2回2死二塁で、球界を代表する左腕・菊池の138キロ直球に詰まらされたが、打球は三塁手の頭上を越えて左前に落ちた。
「詰まったのであっち(左翼)の方にいっただけ」。落ちたのは偶然だと言いたかったようだが、二塁を陥れた脚力は必然だ。緩い打球と判断すると、一気にギアを上げた。
アピールは続く。7回1死から福倉の104キロカーブにうまくタイミングを合わせて左前へ運んだ。「投手に向かっていけた。しっかりスイングできた」。続く荒木の打席で二盗。5回の無死一塁では投犠打も決めた。「小技もしっかりできてこその打撃ですから」。持ち味のミート力を発揮しただけでなく、場面ごとに役割を全うした。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017031602000110.html
2017年03月16日
ビシエド、お待たせOP戦29打席目“今季1号”
ビシエド、お待たせOP戦29打席目“今季1号”
2017年3月15日 紙面から

西武-中日 1回表2死一塁、ビシエドが左越え本塁打を放つ=メットライフドームで(金田好弘撮影)
中日のダヤン・ビシエド外野手(28)が14日、西武とのオープン戦(メットライフドーム)で、オープン戦出場9試合目にして初本塁打を放った。春季キャンプの練習試合から数えても14試合目の“今季1号”。主砲にようやくエンジンがかかってきた。試合は中日が4-3で勝ち、オープン戦の連敗を2で止めた。
チームもファンも待ちわびていた。オープン戦29打席目にして、ビシエドに待望の一発が飛び出した。1回2死一塁。3球ファウルで粘って打てるタイミングを探った。フルカウントから高めに抜けた多和田の120キロスライダーを振り抜く。打球は勢いよく左翼席中段に飛び込む先制2ラン。忘れかけていた感触を取り戻した背番号66は、ゆっくりとダイヤモンドを回った。
「高めに浮いた球を活用した。しっかり打つことができたよ。結果もそうだけど、バッターボックスで少し余裕が出てきた」
言葉通り、復調の兆しはあった。11、12日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で敵地・福岡入りした10日のフリー打撃では、140メートル級の柵越えを連発した。この日の試合前で25打数4安打、打率1割6分。それでも「ここ数試合で感覚はよくなってきている。スイングはかなりいいと思うし、少しずつタイミングも合ってきている」とビシエド。状態が上がってきていることを証明する一発となった。
10日の練習後、通訳や外国人選手らがバースデーケーキを持ってビシエドの部屋を訪れた。「ハッピーバースデー」を歌ってもらい、28歳の誕生日を祝ってもらった。チームメートの祝福も活力になったはずだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017031502000103.html
2017年03月16日
吉見、「まあまあ」5イニング1失点
吉見、「まあまあ」5イニング1失点
2017年3月15日 紙面から

西武-中日 5回裏2死、金子侑の打球に駆け出す吉見=メットライフドームで(金田好弘撮影)
真剣勝負-。吉見が掲げたテーマに、近づくシーズンの気配を感じさせる。調整の最終段階に入り、向き合う打者一人ずつを抑えにかかる。「結果からすれば、まあまあかなと」。5イニングで4安打2四球の1失点。自ら与えた及第点が、順調ぶりを象徴する。
だからこそ、多く口にするのは反省点。3回に先頭の8番・中田にフルカウントから四球を与えた。「上位に四球を出すのと、8番に出すのとは意味が違ってくる。絶対にやっちゃいけない」。走者を背負って上位打線に回すのはご法度。「アウトをとらないといけない所」と猛省した。
さらに、続く外崎の打席では、自らに向かってくる打球をグラブではじいて内野安打に。「捕らなくちゃいけない」と冷静に振り返った。その結果、犠打で1死二、三塁となり、二ゴロの間に失点。「思い通りに投げられていた」との手応えがあるからこそ、要求は厳しく、細かくなる。
「御の字じゃないの。順調。順調じゃなかったら困るよ」。頼りにする右腕の調整ぶりに、森監督はうなずく。友利投手コーチも「考えながらやってくれている。ある程度は見守りながら」と全く心配はない。次は投球回数を伸ばし、吉見自身は「6回を80球で抑えないと」と見据える。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017031502000102.html