中日ドラゴンズ東三河後援会のブログ

浅尾、１軍サバイバル生き残る

2017年3月4日 紙面から


１軍に合流し、キャッチボールで調整する浅尾＝ナゴヤドームで（篠原麻希撮影）


　２軍で調整を続けてきた中日・浅尾拓也投手（３２）が３日、ナゴヤドームで行われた１軍の練習に合流。昨季１軍登板がなかったかつてのリーグＭＶＰ右腕は「少しでも長く１軍にいたい」と決意表明した。また、ベテランの荒木雅博内野手（３９）も合流。新生竜のナゴヤドーム今季初戦となる４日からのロッテ２連戦を前に、投打の役者がそろってきた。

　雌伏の時を過ごしてきた右腕が、ナゴヤドームのカクテル光線に照らされる。浅尾が１軍の輪に加わった。ランニング、キャッチボールなど、全体的に軽めの調整。それでも、表情には充実感と覚悟がにじんだ。

　「別に１軍に上がったわけではないと思っています。一度投げて落ちる可能性もあるし、開幕まで１カ月ある。少しでも長く１軍にいられるようにしたい」

　まだ戦力として計算されているわけではないことは理解している。昨季は右肩痛の影響もあり、一度も１軍のマウンドを踏めなかった。一念発起の今オフ。同じ経験を持つ元ソフトバンクの馬原孝浩さん（３５）のもとで自主トレを行い、右肩の負担の少ない体づくりとフォーム固めに取り組んだ。

　２月は読谷で調整。チームがキャンプと札幌遠征を終えて地元に帰ってきたところで、合流することになった。満を持して－とまでは言い切れない。ただ、１軍で投げられる状態に上がってきたことは間違いない。そこで巡ってきた復活アピールの好機。その表情は、石にかじりつく決意に満ちていた。

　「ボール自体は、キャンプの前半から後半にかけて良くなっている。ここから、どれだけ状態を上げられるかが大事だと思います」

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017030402000109.html  

吉見、もう一度花咲かせる

2017年3月4日 紙面から


壁に向かって黙々とボールを投げる吉見（篠原麻希撮影）


　エース復権を目指す吉見一起投手（３２）が、浅尾に共闘を呼びかけた。ナゴヤドームでの今季初戦となる４日のロッテ戦で３イニングを予定している右腕は取材陣に囲まれると、自ら“同学年”の話題を切り出した。

　「浅尾も（１軍に）入ってきましたしね。励みにもなる。言い方は悪いかもしれないですが、投手では僕ら２人は地位を失いかけていた。もう一度、花を咲かせたい」

　入団年こそ違えど、ともに黄金期を支えてきた自負もある。そして、故障から復活する道のりがどれだけつらいかも理解している。だからこそ、再び一緒にチームを押し上げたい思いがあるのかもしれない。

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017030402000108.html