2017年03月02日
森監督、宇梶剛士さんと男竜トーク 北谷で対談
森監督、宇梶剛士さんと男竜トーク 北谷で対談
2017年2月21日 紙面から

夜は「ノミニケーション」。ワイングラスを合わせる宇梶(左)と森監督=沖縄県内で(井上学撮影)
野球と役者。仕事は違えど、共感し、引きつけ合う人生がある。中日・森繁和監督(62)と人気俳優の宇梶剛士さん(54)。「男」の付き合いを続けてきた2人が春季キャンプ中の沖縄・北谷で対談し、出会いから今季のドラゴンズにかける期待まで語り合った。 (構成・井上学)
◇森 「おう、宇梶! 久しぶり」
◆宇梶 「ごぶさたしています!」
-久しぶりの再会なのに割り込んで申し訳ありません。大変恐縮ではありますが、お二人の出会いを聞かせていただけますか?
◇森 「出会い? いちいち言わなくていいだろよ。いつからって言われても、“とびとび”になってるからなあ」
◆宇梶 「キャンプ中の沖縄で会うようになったのはデニー(友利投手コーチ)が中日に来てからですかね。西武にいらっしゃった方々に知り合いがいまして。そのご縁ですね」
◇森 「互いに飲むのも嫌いじゃない。宇梶には勝てねーけどな。一緒に飲んでたら体壊すわい! この前(飲んだとき)なんて30年ぶりぐらいに記憶を失ったよ。オレたちは時間が合えばパっと会って、パッと飲んで、パッと別れるだけ。だからいい付き合いをできる」
-宇梶さんは森さんをどう呼んでいますか。
◆宇梶 「周りに人がいたら『アニキ』と呼ぶのも恥ずかしい(笑)。ずっと『森さん』と申し上げておりましたが、さきほど(監督室で)グラブをいじらせて頂いたときに、初めて『これは監督のですか』と、『監督』という表現を使わせていただきました」
-互いに何が引きつけ合うのでしょうか
◆宇梶 「オレは野球(元高校球児)で挫折していますし、グレたこともある。それでも(人は)生きていかなきゃいけないわけです。生きていると、いいことがあるんですよ。(森監督らとの)人間関係があったからとはいえ、今もこうして球界の最高峰の場所(プロ野球のキャンプ地)にもいさせていただける」
◇森 「みんな、1回ぐらいはどん底を味わっているんだ。オレだって野球がなかったら何しているか分からんよ(笑)。同じような境遇の人間は集まるもんだよ、自然と」
◆宇梶 「本当ですよね」
-屋内運動場(この日は雨)ではとても熱心に練習を見ていました
◆宇梶 「技術的なことは分かりません。ただ、一ファンとして、(今季のドラゴンズは)すごく元気だなと感じました。何かこう、内にギュッと締まったものを、バーンと一気に開放しているような印象です。選手がハツラツとしているように見えます」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022102000103.html