2017年03月02日
周平、ついに出た1号 ゲレーロに負けられん
周平、ついに出た1号 ゲレーロに負けられん
2017年2月22日 紙面から

中日-ハンファ 2回裏2死、高橋が左中間に本塁打を放つ=読谷球場で(篠原麻希撮影)
快音を残した打球が読谷の風に乗る。着弾点は左中間の芝生席だ。中日・高橋周平内野手(23)がハンファとの練習試合の2回、第1打席で先制ソロを放った。この日はフル出場で5打数2安打。不振気味だったバットが、ようやく乾いた音を響かせた。
素直に出たバットが外角寄りの直球をはじき返した。持ち味の逆方向への飛球は、上空でグンとひと伸びした。今季の対外試合1号。「今やっていることを出すだけです。どんな形であっても、結果を出すことだけを意識していました」
12日のハンファ戦(北谷)の第3打席以来、対外試合での9打席ぶりの安打にも表情が緩むことはない。北谷では三塁の定位置を争うゲレーロの存在感が際立っている。一方の高橋は急降下。3三振を喫した18日のDeNA戦後には森監督の苦言を受け、この日は出場機会の確保を目的とした“読谷遠征”だった。
7回の第4打席でも左前にはじき返し、マルチ安打をマーク。試合を視察した指揮官の表情には、わずかながらも安堵(あんど)が映る。「5打席立っていい勉強になっただろう。風があったとはいえ、本塁打を打って、この後どうなるか」
先行するゲレーロを追う状況に変わりはない。試合後には小笠原2軍監督や加藤、高柳両打撃コーチに見守られる中、読谷組とともに1時間近くもロングティーでバットを振り続けた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022202000115.html