2016年12月20日
翔太、満点快投
翔太、満点快投
2016年12月19日 紙面から

NPBイ選抜-ウ選抜 5イニングを9奪三振の3安打無失点に抑え、勝利投手になった先発の鈴木=台中インターコンチネンタル球場で(小西亮撮影)
【台中(台湾)小西亮】来季への手土産は優勝投手! 中日・鈴木翔太投手(21)が18日、NPBウエスタン選抜として参加する冬季リーグ「アジアウインターベースボールリーグ」の決勝・NPBイースタン選抜戦(台中インターコンチネンタル)に先発。5イニングを9奪三振で無失点に抑え、優勝に導いた。この試合のMVPも獲得。満点投球で最後を飾り、4年目の飛躍に向かう。
分厚かった殻がいま、異国で音を立てて破れ始めた。約1カ月におよぶ台湾での戦い。決勝の舞台にふさわしい締めくくりだった。同じNPBの若手打者に対し「思い切って真っすぐを投げ込もうと、最初から全力でいけたのが良かった」。歓喜の中心には鈴木がいた。
立ち上がりから盤石だった。最速141キロの直球で押しに押す。「フォークが良かったので、2ストライクに追い込めば何とかなると思っていた」。その言葉通り、決め球にことごとく空を切るバット。“ショータ”イムの始まりだった。
象徴は3回。先頭の宇佐見(巨人)に左中間への二塁打を許してからが圧巻だった。続く山崎と広岡(ともにヤクルト)をフォークで空振り三振に。最後は重信(巨人)に外角高めの139キロ直球を振らせ、3者連続三振で切り抜けた。
5イニングを散発3安打で無失点で十分すぎる役目を果たし、奪った三振は実に9つ。自身が今リーグ戦の4試合計14イニングで奪った数に1試合で並んだ。この試合のMVPに選出され、試合後のヒーローインタビュー。「最後の最後でいい形で終われて良かった」。涼しげな表情に、充実の笑みが交じるのも無理なかった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201612/CK2016121902000101.html
2016年12月20日
石岡、6番スタメンで有終一発&3戦連続打点
石岡、6番スタメンで有終一発&3戦連続打点
2016年12月19日 紙面から

「6番・一塁」でスタメン出場し、ソロ本塁打を放った石岡=台中インターコンチネンタル球場で(小西亮撮影)
「6番・一塁」でスタメン出場した石岡が、有終の一発を放った。先頭で迎えた4回。NPBイースタン選抜の先発・宮国(巨人)の直球を右翼席へ。直前の変化球が大きく外れ「ある程度張っていて、しっかり合わせることができました」。打球の行方を見届けると、一塁ベース付近で高く拳を突き上げた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201612/CK2016121902000193.html
2016年12月20日
田島、熱烈エールにシビれた!! 新記録達成祝賀会
田島、熱烈エールにシビれた!! 新記録達成祝賀会
2016年12月19日 紙面から

母校で子どもたちにボールの投げ方を教える田島=愛知県みよし市の東海学園大で(篠原麻希撮影)
中部経済界を代表する重鎮から胴上げ投手指令だ!! 中日・田島慎二投手(26)が18日、名古屋市内のホテルで行われた東海学園大同窓会主催の開幕31試合連続無失点を記念した「プロ野球新記録達成 記念祝賀会」に出席。中部電力相談役で中日ドラゴンズ後援会長の三田敏雄・東海学園校友会会長(70)から、来季の胴上げ投手を要請された。
目の前の大物の物腰は柔らかく、視線は温かい。田島が向き合った相手は三田敏雄・東海学園校友会会長。中日ドラゴンズ後援会長で中部電力の相談役を務める重鎮から、胴上げ投手指令を受けた。
「31試合連続無失点記録は素晴らしい記録だった。でも、チームの順位が悪いと輝かしい記録も少しかすんでしまいますね。田島君もチームも輝くためには、田島君に胴上げ投手になってもらいたい」
学校法人・東海学園は東海中・高、東海学園高、東海学園大・大学院から成る。東海高出身の三田会長からすると、東海学園大出身の田島は同じ「東海学園グループ」の門下生となる。
だからこそ右腕の祝賀会に足を運び、活躍をねぎらい、今後の飛躍をお願いした。「ここ数年間は順位もあって寂しい思いをしています。田島君には杉下、星野、最近では吉見。そういった、歴史に名前を残す選手になってほしい」とも激励した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201612/CK2016121902000096.html
2016年12月20日
荒木、2000安打へドン欲
荒木、2000安打へドン欲
2016年12月19日 紙面から

地元・熊本県のPRキャラクター「くまモン」に背中を押される荒木。後方は大島=名古屋市内のホテルで(篠原麻希撮影)
中日・荒木雅博内野手(39)が18日、ソフトバンク・内川聖一内野手(34)から打撃のエッセンスを吸収した。CBCのドラゴンズ応援番組「サンデードラゴンズ」で共演。同じ九州男児で、来季ともに2000本安打がかかるだけに互いの健闘を誓った。
「自分の方が年上だけど、本当にリスペクトしている選手。言葉がすんなり入ってくる」。番組共演後も控室で打撃談議に花が咲いた。昨夏、関係者を通じて知り合い親交を深めた。通算打率3割1分を誇るバットマンの一言一句は求道者・荒木にとっても新たなインスピレーションを与えてくれるものだった。
内川は「当てにいくのではなく、スイングした軌道の中にボールが入ってくるイメージで打っている」などと、自らの打撃理論を説明したという。荒木は「そういう感覚もあるんだと思った。彼は言っていることを本当にやれている選手」と刺激を受けた様子だった。荒木が残り39本で、内川は104安打で大台達成になる。荒木は熊本出身で、内川は大分出身。内川は昨年4月の熊本地震の直後にお立ち台で涙を流すなど、被災者への思いも同じくする。荒木は「(2人の)2000安打を楽しみにしてもらえたら。それを糧にやっていきたい」と決意を新たにした。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201612/CK2016121902000099.html