2017年08月12日
小熊、救世主になれず
小熊、救世主になれず
2017年7月28日 紙面から

ヤクルト-中日 3回裏無死、中日・小熊はバレンティン(左)に左越え本塁打を打たれる=神宮球場で(北田美和子撮影)
歴史的逆転劇の勢いそのままに向かってくるヤクルト打線を止められなかった。今季初登板となった先発小熊にとっては悔しさだけが残るマウンドになった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072802000098.html
2017年08月12日
神宮の悲劇 10点差7回から逆転負け
神宮の悲劇 10点差7回から逆転負け
2017年7月27日 紙面から

ヤクルト-中日 10回裏1死、伊藤(手前)が代打大松(中央)に右越えサヨナラ本塁打を打たれる=神宮球場で(北田美和子撮影)
ま、ま、まさかの展開だった。中日は26日のヤクルト戦(神宮)で今季初の2桁得点を記録し6回まで10-0。ところが、先発の大野雄大投手(28)が2ラン2発を浴び、救援陣もつかまり8回に同点にされ、延長10回サヨナラ負け。10点差の逆転負けは、プロ野球史上最大タイで4度目の惨劇となった。
無情の雨が竜戦士の心と体を冷やしていく。2試合連続のサヨナラ負けで今季4度目の4連敗。それ以上に大きな衝撃が残る。6回を終わって10点の大量リード。あとは悠々と逃げ切り-のはずだった。それが、終わってみれば11失点。「まさか」と言うしかない惨劇を味わった。
10回1死。2イニング目に入った伊藤が投じた初球147キロを大松に捉えられた。打球は右中間のフェンスを越える。「自分の力のなさ、甘さが出ました」。今季ブルペンで重要な役割を担うまでに復調した右腕は、痛恨のサヨナラ被弾に言葉を絞り出した。
序盤、中盤と順調にリードを広げ、今季初の2桁得点。これでも十分ではないと言うのなら、今の竜に安全圏はないということになる。プロ野球最大に並ぶ10点差の逆転劇。「10-0」からはセ・リーグ初の屈辱だ。
ケチのつき始めは先発の大野だ。7回から2イニング連続で2ランを被弾。ここまでは、まだ仕方がない。しかし、8回にバレンティンに左中間席に運ばれた直後の山田に与えた四球。これを危険信号と見たベンチは降板を決めた。
ただ、続く福谷も傾いた流れを止められない。四球と2安打でバトンタッチ。通算949試合登板の歴代最多記録にあと2となった岩瀬は、左2人に連打を許した。25日に46球を投げた連投の又吉も四球と連打を浴び、わずかに2イニングで10点の貯金が底を突いた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072702000120.html
2017年08月12日
5回までに今季初の10点取ったのに
5回までに今季初の10点取ったのに
2017年7月27日 紙面から

ヤクルト-中日 2回表無死二塁、藤井が右越えに2ランを放ち、笑顔で二塁に向かう=神宮球場で(北田美和子撮影)
試合3時間前まで雨が降っていた神宮。だが、竜戦士のバットは湿っていなかった。前夜の8得点に続き、この日は今季初の二桁得点を叩きだした。打線を牽引したのは、ビシエドと藤井の5、6番コンビだった。
まずは2回。先頭のゲレーロが放った左中間への当たりをヤクルト外野陣がお見合い。幸運な形で、得点圏に走者を置くと、ビシエドが144キロの初球をとらえた。右中間を深々と破る適時二塁打に「いい準備をして打席に入れたので、初球から積極的に打っていけたよ」とうなずいた。
藤井も続いた。2球目まではバントの構えを見せていたが、3球目は一転して強振。142キロを振り抜くと、打球は右翼席に飛び込んだ。6月7日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来となる3号2ラン。今季のヤクルト戦で、38打数14安打で打率3割6分8厘の高打率を残している背番号4は「走者二塁だったので、引っ張ろうと思っていましたが、最高の結果になりました」と振り返った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072702000119.html
2017年08月12日
大野、完封ペース一転5失点KO
大野、完封ペース一転5失点KO
2017年7月27日 紙面から

8回裏無死一塁、投手交代でマウンドを降りる大野(手前)(小沢徹撮影)
完封ペースから一転、大逆転負けへのキッカケを相手に与えてしまった。最大10点差。先発大野にとって、余裕の一人旅のはずだった…。
「うしろの投手や野手に申し訳ない。ただただ、それだけです」。8点リードの8回。無死一塁からバレンティンに低めの直球をとらえられ、2ランを浴びた。それでもまだ6点差。慌てる点差ではない。しかし、続く山田に四球を与えると、ここでベンチは動いた。これがすべての惨劇の始まりだった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072702000118.html
2017年08月11日
竜、投壊11四球
竜、投壊11四球
2017年7月26日 紙面から

10回裏2死満塁、山田(右)への押し出し四球でサヨナラ負けとなり、マウンドでうずくまる笠原(中央)=神宮球場で(北田美和子撮影)
25日のヤクルト戦(神宮)は、6番手の新人左腕・笠原祥太郎投手(22)が、延長10回に押し出し四球でサヨナラ負け。打線が3本塁打を放った一方、投手に適時打を浴び、ボークで追い付かれ…。計11与四球の乱調を象徴する幕切れだった。
4時間38分の激闘は、無情のサヨナラ押し出しで幕を閉じた。取って、取られて…。迎えた延長10回。6番手のルーキー笠原が2死満塁からストレートの四球を与えてプロ初黒星。この日、竜投が与えた11個目の四球によって、最後の1点はツバメに入った。
相手は今季不振とはいえ、4番の山田。「腕を振ることだけを考えていましたが、逆に意識しすぎたかもしれません」。すべて直球。すべて外れた。「自分の気持ちが弱かった」。しかし、経験の浅い新人左腕だけを責めるのは酷に過ぎる。
悲しき結末の予兆は、序盤から常にグラウンドを覆っていた。攻撃陣が奪った8点は、十分に白星の権利に手が届く。ただ、そうは問屋が卸してくれないところに、竜の苦しい現状がある。
誤算のスタートは吉見だった。拙守に足を引っ張られた面は確かにある。とはいえ、2被弾に加え、5回に2死から投手の原樹に中越え適時打を許した場面はあまりにも痛恨だった。
8回には福田の2本目の劇弾で初めてリードを奪い、残るは2イニング、アウト6つ。ただ、神宮に鎮座する「勝負の神」は簡単には試合を終わらせてくれない。その直後、四球と安打で1死一、三塁のピンチを招くと、又吉は大松への6球目を投じる前に一塁へのけん制偽投を入れた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072602000110.html
2017年08月10日
福田、自身初1試合2発&6打点
福田、自身初1試合2発&6打点
2017年7月26日 紙面から

ヤクルト-中日 4回表2死一、二塁、福田が左越えに3ランを放つ。捕手西田=神宮球場で(北田美和子撮影)
神宮の夜空に、和製大砲がどでかい花火を2発打ち上げた。1試合2本塁打も、6打点もプロ初。これで勝利の立役者になれていれば…。いや、それは言うまい。福田の1発目は3点を追う4回2死一、二塁。原樹の真ん中の145キロを強振すると、打った瞬間それと分かる打球は、竜党の歓声がこだまする左翼席中段へ届いた。
7月18日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来となる3号同点3ラン。まだ終わらない。今度は2点差とされた8回1死一、二塁だ。「思い切り、1・2・3でいきました」と、近藤の初球の147キロを振り抜いた。大きな弧を描いた打球は、右翼席最前列へと着弾。逆転の4号3ランで、お立ち台は見えていた。一塁を回ったところで、両手をたたきガッツポーズ。あふれ出す喜びを爆発させた。今季のヤクルト戦は15打数7安打、打率4割6分7厘の「ツバメキラー」の面目躍如だった。
今季初出場となった神宮は、思い出の地でもある。1軍初昇格を果たしたばかりの2009年7月7日。プロ初アーチをかけた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072602000107.html
2017年7月26日 紙面から

ヤクルト-中日 4回表2死一、二塁、福田が左越えに3ランを放つ。捕手西田=神宮球場で(北田美和子撮影)
神宮の夜空に、和製大砲がどでかい花火を2発打ち上げた。1試合2本塁打も、6打点もプロ初。これで勝利の立役者になれていれば…。いや、それは言うまい。福田の1発目は3点を追う4回2死一、二塁。原樹の真ん中の145キロを強振すると、打った瞬間それと分かる打球は、竜党の歓声がこだまする左翼席中段へ届いた。
7月18日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来となる3号同点3ラン。まだ終わらない。今度は2点差とされた8回1死一、二塁だ。「思い切り、1・2・3でいきました」と、近藤の初球の147キロを振り抜いた。大きな弧を描いた打球は、右翼席最前列へと着弾。逆転の4号3ランで、お立ち台は見えていた。一塁を回ったところで、両手をたたきガッツポーズ。あふれ出す喜びを爆発させた。今季のヤクルト戦は15打数7安打、打率4割6分7厘の「ツバメキラー」の面目躍如だった。
今季初出場となった神宮は、思い出の地でもある。1軍初昇格を果たしたばかりの2009年7月7日。プロ初アーチをかけた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072602000107.html
2017年08月09日
京田、おわび弾
京田、おわび弾
2017年7月26日 紙面から

ヤクルト-中日 5回表無死、京田が右越え本塁打を放つ=神宮球場で(七森祐也撮影)
笑えない。同点ソロなのに。それどころか、神妙な表情でダイヤモンドを回る。1点を追う5回の先頭。「ミスを取り返すために打席に入りました」。ドラフト2位の京田がスライダーを振り切ると、打球は上空で勢いを増したように右翼席の最前列に届いた。
「まさか入るとは」。5月3日以来の2号ソロは風に感謝したいところだが、直前には邪魔もされた。同点の4回2死一、二塁。山田の高い飛球を見上げて追う。小刻みに落下地点を微調整したはずだったが、グラブで触れることさえできずにすぐ後ろに落ちた。凡ミスで勝ち越しを招いた。
試合開始前には、通り雨の予報もあった神宮。バックスタンドの電光掲示板上にある国旗や球団旗は、小まめにはためく方向を変えていた。3回には、二塁の谷も同じように落球。難しさはあったが「言い訳にはならない」。初めての場所ならまだしも、日大時代から慣れ親しんできた舞台ならなおさらだった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072602000109.html
2017年7月26日 紙面から

ヤクルト-中日 5回表無死、京田が右越え本塁打を放つ=神宮球場で(七森祐也撮影)
笑えない。同点ソロなのに。それどころか、神妙な表情でダイヤモンドを回る。1点を追う5回の先頭。「ミスを取り返すために打席に入りました」。ドラフト2位の京田がスライダーを振り切ると、打球は上空で勢いを増したように右翼席の最前列に届いた。
「まさか入るとは」。5月3日以来の2号ソロは風に感謝したいところだが、直前には邪魔もされた。同点の4回2死一、二塁。山田の高い飛球を見上げて追う。小刻みに落下地点を微調整したはずだったが、グラブで触れることさえできずにすぐ後ろに落ちた。凡ミスで勝ち越しを招いた。
試合開始前には、通り雨の予報もあった神宮。バックスタンドの電光掲示板上にある国旗や球団旗は、小まめにはためく方向を変えていた。3回には、二塁の谷も同じように落球。難しさはあったが「言い訳にはならない」。初めての場所ならまだしも、日大時代から慣れ親しんできた舞台ならなおさらだった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072602000109.html
2017年08月08日
吉見&大野、ヤク払い
吉見&大野、ヤク払い
2017年7月25日 紙面から

ヤクルト戦先発へ向けキャッチボールで調整する吉見=神宮外苑で(小沢徹撮影)
中日は24日、ヤクルト3連戦(25~27日、神宮)に向けて神宮室内球技場での指名練習をした。前カードの広島戦で若手投手陣が総崩れで、4カード連続の負け越し。ヤクルト戦初戦に先発する吉見一起(32)と2戦目に先発予定の大野雄大(28)の両投手が若い投手陣を引っ張る。
総崩れした若手の分は吉見&大野の二枚看板で取り返す。22日の広島戦2戦目に先発したドラフト1位・柳が右腕のけいれんを起こして4イニング0/3を4失点なら、23日の3戦目を任された鈴木も3イニング1/3を4失点KO。2軍降格となった。中継ぎに回る小笠原も2連投で計5失点と振るわなかった。悪い流れを断ち切るには、実績のある左右の柱が欠かせない。「前半戦ダメだったやつが後半戦でやってくれないと、帳尻があわないからね」。友利投手コーチも吉見と大野に奮起を促した。
ヤクルト戦の初戦を託されるのは吉見だ。前半戦はプロ入り後、最も遅い開幕から7試合目で初勝利。前回18日の巨人戦(ナゴヤドーム)では右脚親指のマメが悪化したものの、5イニング2/3を1失点(自責0)で2カ月ぶりの2勝目を手にした。この日は珍しく登板前日にブルペン入りして最終調整。練習後は報道陣の問い掛けに応じることなく集中力を高めていたようだった。ヤクルトには今季、2試合で防御率2・70と数字は残しているだけに期待は高まる。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072502000100.html
2017年7月25日 紙面から

ヤクルト戦先発へ向けキャッチボールで調整する吉見=神宮外苑で(小沢徹撮影)
中日は24日、ヤクルト3連戦(25~27日、神宮)に向けて神宮室内球技場での指名練習をした。前カードの広島戦で若手投手陣が総崩れで、4カード連続の負け越し。ヤクルト戦初戦に先発する吉見一起(32)と2戦目に先発予定の大野雄大(28)の両投手が若い投手陣を引っ張る。
総崩れした若手の分は吉見&大野の二枚看板で取り返す。22日の広島戦2戦目に先発したドラフト1位・柳が右腕のけいれんを起こして4イニング0/3を4失点なら、23日の3戦目を任された鈴木も3イニング1/3を4失点KO。2軍降格となった。中継ぎに回る小笠原も2連投で計5失点と振るわなかった。悪い流れを断ち切るには、実績のある左右の柱が欠かせない。「前半戦ダメだったやつが後半戦でやってくれないと、帳尻があわないからね」。友利投手コーチも吉見と大野に奮起を促した。
ヤクルト戦の初戦を託されるのは吉見だ。前半戦はプロ入り後、最も遅い開幕から7試合目で初勝利。前回18日の巨人戦(ナゴヤドーム)では右脚親指のマメが悪化したものの、5イニング2/3を1失点(自責0)で2カ月ぶりの2勝目を手にした。この日は珍しく登板前日にブルペン入りして最終調整。練習後は報道陣の問い掛けに応じることなく集中力を高めていたようだった。ヤクルトには今季、2試合で防御率2・70と数字は残しているだけに期待は高まる。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072502000100.html
2017年08月07日
京田、3球三振減らさなきゃ
京田、3球三振減らさなきゃ
2017年7月25日 紙面から

守備練習で軽快な動きを見せる京田=神宮外苑で(小沢徹撮影)
中日ドラフト2位の京田陽太内野手(23)が24日、二枚腰でさらなる打撃向上を目指す決意を示した。積極的な打撃が奏功している半面、3球三振の数はリーグワーストの17。1番打者としてのしつこさも兼ね備えれば、相手にとって、さらにいやな存在になる。
「簡単にアウトになっているようでは、いやらしいバッターではない。後の打者のことも考えて粘る必要もある」。開幕から358打席に立ち、実感する課題のひとつ。研究を重ねてくる相手に対し、さらに一段階上回るためにも欠かせない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072502000099.html
2017年7月25日 紙面から

守備練習で軽快な動きを見せる京田=神宮外苑で(小沢徹撮影)
中日ドラフト2位の京田陽太内野手(23)が24日、二枚腰でさらなる打撃向上を目指す決意を示した。積極的な打撃が奏功している半面、3球三振の数はリーグワーストの17。1番打者としてのしつこさも兼ね備えれば、相手にとって、さらにいやな存在になる。
「簡単にアウトになっているようでは、いやらしいバッターではない。後の打者のことも考えて粘る必要もある」。開幕から358打席に立ち、実感する課題のひとつ。研究を重ねてくる相手に対し、さらに一段階上回るためにも欠かせない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072502000099.html
2017年08月06日
翔太、2軍落ち
翔太、2軍落ち
2017年7月24日 紙面から

広島-中日 3回裏無死一塁、打者岡田(右)のとき暴投で走者を進め悔しがる先発の鈴木。試合後2軍落ちが決まった=マツダスタジアムで(布藤哲矢撮影)
またしても週末に勝てなかった-。中日は23日の広島戦(マツダ)で1-12と大敗して連敗し、4カード連続で負け越しを喫した。先発鈴木翔太(22)が4回途中6安打4失点でノックアウトされ4敗目(5勝)。降板後に2軍降格が決まった。これで7月の土・日試合は6戦全敗。週末アレルギーの克服なくして、Aクラス浮上は見えてこない。
鬼門のグラウンドに広がる光景は、目を背けたくなる惨状だった。若き投手たちの鼻っ柱が、広島打線にことごとく粉砕された。痛打を浴び、そして自滅していく。先発の鈴木は22歳、2番手の小笠原は19歳。もろに出た青さに、表情を失っていった。
後半戦初先発となった鈴木は3回に先頭の会沢を歩かせると、暴投、犠打でピンチを広げ、2死から菊池の適時内野安打で先制された。4回には、先頭の鈴木にソロを浴びると、さらに連続四球も絡んで満塁に。打席に迎えた投手の岡田に対し、ストライクを取りにいった初球を右前にはじき返され、追加点を奪われた。
「先発としての仕事ができませんでした」。試合中に広報を通じてコメントを出すと、ゲームセットを待たずに名古屋帰還を命じられた。「(チームに)置いておく必要はない」と友利投手コーチは言い、2軍降格が決定。安定感のない投球でも我慢して起用し続けた沙汰に「チャンスはあげてきたつもり」と苦い表情だった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072402000092.html
2017年7月24日 紙面から

広島-中日 3回裏無死一塁、打者岡田(右)のとき暴投で走者を進め悔しがる先発の鈴木。試合後2軍落ちが決まった=マツダスタジアムで(布藤哲矢撮影)
またしても週末に勝てなかった-。中日は23日の広島戦(マツダ)で1-12と大敗して連敗し、4カード連続で負け越しを喫した。先発鈴木翔太(22)が4回途中6安打4失点でノックアウトされ4敗目(5勝)。降板後に2軍降格が決まった。これで7月の土・日試合は6戦全敗。週末アレルギーの克服なくして、Aクラス浮上は見えてこない。
鬼門のグラウンドに広がる光景は、目を背けたくなる惨状だった。若き投手たちの鼻っ柱が、広島打線にことごとく粉砕された。痛打を浴び、そして自滅していく。先発の鈴木は22歳、2番手の小笠原は19歳。もろに出た青さに、表情を失っていった。
後半戦初先発となった鈴木は3回に先頭の会沢を歩かせると、暴投、犠打でピンチを広げ、2死から菊池の適時内野安打で先制された。4回には、先頭の鈴木にソロを浴びると、さらに連続四球も絡んで満塁に。打席に迎えた投手の岡田に対し、ストライクを取りにいった初球を右前にはじき返され、追加点を奪われた。
「先発としての仕事ができませんでした」。試合中に広報を通じてコメントを出すと、ゲームセットを待たずに名古屋帰還を命じられた。「(チームに)置いておく必要はない」と友利投手コーチは言い、2軍降格が決定。安定感のない投球でも我慢して起用し続けた沙汰に「チャンスはあげてきたつもり」と苦い表情だった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017072402000092.html