2017年03月24日
投確は2人だけ 大詰め開幕ローテ枠4人が横一線
投確は2人だけ 大詰め開幕ローテ枠4人が横一線
2017年3月22日 紙面から

引き締まった表情でストレッチをする鈴木=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
生き残るのは、オレだ-。中日・鈴木翔太投手(21)が21日、ラストチャンスへの決意をあらわにした。22日のロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)で先発予定。開幕ローテ入りの当落線上に身を置く右腕にとっては、命運を左右するテストの場となる。最終章に突入したサバイバルに、快投で決着をつける。
あと少し、手を伸ばせば届きそうなのは確か。「ここまで来たら、入りたいです」。栄えある開幕ローテの座。鈴木は欲を隠さない。21日はナゴヤドームで練習し、ブルペンで最終調整。決意の表情とともに、千葉に入った。
初めて上がるZOZOマリンスタジアムのマウンドは、総仕上げの場になる。前回先発した15日のウエスタン教育リーグ・阪神戦(ナゴヤ)では5イニング1/3で2失点ながら8四死球。反省点は言わずもがなで「無駄な四球を出さずに、結果にこだわりたい」と見据える。
オープン戦では3試合計12イニングで3失点、防御率2・25。「自分の球が投げられれば抑えられる」との自信も得た。呪文のように言葉にしてきたのが「縦振り」。投球動作で軸がぶれて体が「横振り」になると、直球はシュート回転して制球を失う。その精度の向上こそが、好投に直結する。
春季キャンプから順調に刻んできたステップ。今季初の対外試合で先発マウンドを与えられて以降、次々とチャンスに応えてきた。成長著しい若手の筆頭格としての自覚を持ち「期待に応えていかないといけません」と胸に刻む。
限られた先発の枠。若手のデッドヒートに負けるわけにはいかない。22日のロッテ戦では、2番手で小熊が登板予定。さらにナゴヤ球場でのウエスタン・リーグのオリックス戦には若松が先発する。20日に先発した又吉も含めた一斉テスト。アピールなき者は脱落するだけだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032202000101.html
2017年03月24日
ビシエド、全快宣言
ビシエド、全快宣言
2017年3月22日 紙面から

20日に1軍合流し、元気に打撃練習したビシエド=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
主砲が準備OKだ。インフルエンザを発症していた中日のダヤン・ビシエド外野手(28)が21日、開幕までに打撃の状態を100%に持っていく自信をみなぎらせた。14日の西武とのオープン戦(メットライフドーム)以来、8日ぶりの実戦出場を予定する22日のロッテ戦(ZOZOマリン)を含め、残り4試合できっちり結果を残す。
ビシエドの顔には余裕が漂っていた。「体調は全然、問題ないよ。打撃も試合に出なくても大丈夫なぐらい自信があるよ」。離脱なんて関係ない、と言わんばかりに笑みを浮かべた。
オープン戦1号本塁打を放った14日の西武戦を終え、翌15日にインフルエンザと診断された。20日の日本ハム戦(ナゴヤドーム)からチームに合流。ここまでオープン戦は9試合で29打数5安打、1本塁打、打率1割7分2厘。物足りない数字だけでなく、ブランクで打撃への影響が気になる。それでもビシエドは「今まで通り一生懸命練習していけば、感覚はすぐ戻る」と全く意に介さない。
昨季の経験があるからこそだ。オープン戦期間中の昨年3月11日に第3子、ブライアン君の誕生で一時帰国した。同20日に再来日すると翌21日のロッテとのオープン戦(ナゴヤドーム)でいきなり適時打&マルチ安打をマーク。そこから打撃が上向き、開幕戦から3試合連続本塁打の衝撃を残した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032202000097.html
2017年03月24日
吉見、想定コイ打線
吉見、想定コイ打線
2017年3月22日 紙面から

キャッチボールで調整する吉見。後方は近藤投手コーチ(篠原麻希撮影)
開幕近し、を感じさせるように、中日の吉見一起投手(32)の口が重くなった。23日の西武戦(メットライフドーム)でオープン戦最後のマウンドに登る右腕は21日、ナゴヤドームでの練習を終えると「西武戦では緊張感を持ちながら、ある程度の真剣勝負をする。あとは何も言えません」と口元を引き締めた。
すでに、開幕後の登板日は告げられている。4月4日に前年リーグ覇者の広島を迎えるナゴヤドーム開幕戦が濃厚。始球式を務める山本昌さんからバトンを引き継ぐのは、現役ではチーム最多の通算80勝を挙げている吉見しかいない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032202000102.html
2017年03月24日
柳と小笠原 ドラフト1位ブルペン競演
柳と小笠原 ドラフト1位ブルペン競演
2017年3月22日 紙面から

ブルペンで投球練習する小笠原(右)。その隣の柳は…バドミントンのラケットを使い投球フォームを確認=中日ドラゴンズ屋内練習場で(金田好弘撮影)
右肘の炎症から復帰を目指す中日のドラフト1位・柳裕也投手(22)=明大=が21日、本格的な投球練習をスタートした。ナゴヤ球場に隣接する屋内練習場でブルペンに入り、右肘に炎症が起きてから初めて捕手を座らせて直球のみ45球を投げた。「久しぶりに投げたけど、真っすぐを確かめながら投げることができた」と充実感をにじませた。
回復ぶりは順調だ。2日の日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)で右肘の張りを訴えていた背番号17は、19日からブルペンでの投球練習を再開。
この日は、途中で右腕の動きを確認しながら腕を振り「打たれないために体の力を球に伝えることを意識した。体の開きとか手の使い方を考えて投げた」と振り返った。小笠原と並んで、バドミントンのラケットを使ってフォームを確認する場面もあった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032202000098.html
2017年03月23日
武藤、肉体改造に成功!
武藤、肉体改造に成功!
2017年3月22日 紙面から

小笠原投手コーチ(右)と話しながら投球練習する武藤=中日ドラゴンズ屋内練習場で(金田好弘撮影)
背水の覚悟で今季に臨んでいる中日7年目の武藤祐太投手(27)に、2軍での調整が続く現在の心境と、今季に懸ける思いを聞いた。21日のウエスタン・リーグ中日-オリックス戦(ナゴヤ)は雨天中止となった。
「今年ダメなら、諦めがつく」。そうきっぱりと言い切れるほどの取り組みをしてきた自負がある。昨季、自己最少の4試合の登板にとどまった武藤が、今オフに一念発起。本格的なウエートトレーニングを初めて取り入れるなど肉体改造に着手した。ぜい肉をそぎ落とし、体重は最大11キロ減量させた。その成果は今春、如実に表れた。「軽く投げただけでも、打者を差し込むことができる真っすぐが投げられるようになった」。追い求めてきた直球への手応えを口にした。
現在は、さらに理想に近づくためのフォーム修正に着手中。「打者にボールの出どころを見にくくするためと、ボールのスピン量を増すためのフォームに取り組んでいる」。球の出どころを分かりづらくし、打者の嫌がる投球ができるようにと、レベルアップに余念がない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032202000099.html
2017年3月22日 紙面から

小笠原投手コーチ(右)と話しながら投球練習する武藤=中日ドラゴンズ屋内練習場で(金田好弘撮影)
背水の覚悟で今季に臨んでいる中日7年目の武藤祐太投手(27)に、2軍での調整が続く現在の心境と、今季に懸ける思いを聞いた。21日のウエスタン・リーグ中日-オリックス戦(ナゴヤ)は雨天中止となった。
「今年ダメなら、諦めがつく」。そうきっぱりと言い切れるほどの取り組みをしてきた自負がある。昨季、自己最少の4試合の登板にとどまった武藤が、今オフに一念発起。本格的なウエートトレーニングを初めて取り入れるなど肉体改造に着手した。ぜい肉をそぎ落とし、体重は最大11キロ減量させた。その成果は今春、如実に表れた。「軽く投げただけでも、打者を差し込むことができる真っすぐが投げられるようになった」。追い求めてきた直球への手応えを口にした。
現在は、さらに理想に近づくためのフォーム修正に着手中。「打者にボールの出どころを見にくくするためと、ボールのスピン量を増すためのフォームに取り組んでいる」。球の出どころを分かりづらくし、打者の嫌がる投球ができるようにと、レベルアップに余念がない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032202000099.html
2017年03月22日
まだお寒い竜 OP戦負け越し
まだお寒い竜 OP戦負け越し
2017年3月21日 紙面から

中日-日本ハム 6回表2死二塁、打者森山のとき松井雅からの送球を堂上が取れず=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
白星が遠い。中日は20日、日本ハムとのオープン戦(ナゴヤドーム)に2-5で敗れ、1引き分けを挟んで4連敗を喫した。打線は2点止まり。守備のミスもあり、シーズンに向けて課題を残す内容だった。6試合を戦った本拠地では未勝利。オープン戦の負け越しも確定し、竜党のストレスが徐々に蓄積されてきそうな気配だ。
竜党のタメ息が充満した。3万2492人の観客が詰めかけたことし6度目のナゴヤドーム。またしても白星には手が届かなかった。勝敗に響いたのは、やらずもがなの失点。オープン戦の負け越しも決まった森監督は現実を直視した。
「弱いから勝てないんじゃないの。こうやってミスが多ければダメだろうし」。先発又吉はギリギリのところで試合をつくった。惜しむらくは、6回に失った4点目だ。2死一、三塁からの二盗に対し、松井雅から堂上への重盗警戒のカットプレーが乱れ(記録は松井雅の失策)、追加点を献上した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032102000096.html
2017年03月22日
石川、吹っ切れた弾
石川、吹っ切れた弾
2017年3月21日 紙面から

中日-日本ハム 3回裏無死、石川が左越え本塁打を放つ=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
一振りに込めた信念が、レフトスタンドへと打球を届かせた。3回、先頭の石川が追い込まれながらも直球を振り抜く。「相手も必死で、やるかやられるか。本当に強い気持ちで打席に入れた結果だと思う」。オープン戦ながら、ナゴヤドーム初本塁打。1軍では2015年3月2日のロッテとのオープン戦(小牧)以来、約2年ぶりの一発となった。
即戦力と期待された強打者が、3年目でようやく台頭してきた。1年目もキャンプから好調だったが、開幕直前での度重なる故障のなかで社会人時代に培った打撃の形を見失ってしまう。昨季は1軍初出場を果たしたが、わずか2試合で5打数無安打。「前のことをひきずっていても意味がない」と、新たな自分を探すことに決めた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032102000091.html
2017年03月22日
又吉、初100球超えも「反省」
又吉、初100球超えも「反省」
2017年3月21日 紙面から

4回表1死、岡に左越え本塁打を浴びる又吉(金田好弘撮影)
プロ4年目で初めて100球以上を投げた又吉は、6イニング4失点の内容に「ダメな点の取られ方をした。先制点を取られたり、(ピンチで)粘れなかったりしたことは反省」と不満を口にした。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032102000095.html
2017年03月22日
ゲレーロ、復調マルチ
ゲレーロ、復調マルチ
2017年3月20日 紙面から

中日-オリックス 2回裏無死、ゲレーロが右翼線二塁打を放つ=ナゴヤドームで(谷沢昇司撮影)
期待の新主砲が復調気配だ。中日の新外国人、アレックス・ゲレーロ内野手(30)が19日、オープン戦のオリックス戦(ナゴヤドーム)で2安打を記録し、一時は1割台に低下していた打率を2割5分へ上げた。1点を追う2回、同点のきっかけとなる二塁打を放つなど17日ぶりのマルチ安打。開幕が近づき、完全復調で早く周囲を安心させてもらいたい。
フラフラッと上がった飛球が、必死に追い掛ける一塁手、二塁手、右翼手の間にポトリと落ちる。それを見るや、一気にスピードを上げたゲレーロは二塁に滑り込んだ。2回の第1打席、内角低めの直球を打って3試合連続安打を記録すると、第2打席でも内角高めに来たシュートをバットの根元ながらパワーで打ち返し、三塁手のグラブをはじく内野安打。いずれも会心の当たりではなかったが、2日の日本ハム戦以来17日ぶりのマルチ安打となった。
「2安打はうれしいね。しっかり打ったとしても野手の正面を突いてアウトになることもあるし、打ち損じてもきょうみたいにヒットになればいい。野球ってそういうものだから」
試合後、ゲレーロは率直に喜んだ。無理もない。キャンプからオープン戦序盤までは打ちまくったが、勝負を避けられる打席が増えると、疲労もあいまって打率は低下。15日の西武戦を終えて1割台まで落ちた。16日には全体練習後に約45分間もの居残り特打。その2日前に使い始めた新品の打撃用手袋が裂けるほど、激しく振り込んだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032002000102.html
2017年03月22日
三ツ間、0継続
三ツ間、0継続
2017年3月20日 紙面から

中日-オリックス 6回表2死満塁から登板し1イニング1/3を無失点に抑えた三ツ間=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
◆オリックス4-2中日 防御率0・00。この数字が、居場所をつくる何よりの手段になる。「準備はしていたんで、すんなり入れた」。いかなる場面でも、どんな打者でも、あふれ出る闘争心と貪欲さ。三ツ間が結果で応えてみせた。
6回に1点を勝ち越され、なおも2死満塁でマウンドへ。代打の岩崎に一塁への内野安打を打たれて追加点を許したが、内野ゴロを打たせようと外角のスライダーを引っかけさせたのは思惑通り。「セーフにはなったけど、ベースカバーのスタートは遅れてはいないので」と動じることはなかった。
続く吉田正はフルカウントから外角のツーシームで右飛に。窮地を脱すると、7回も中軸を危なげなく三者凡退に仕留めた。6回の失点はジョーダンに記録されたため、オープン戦4試合計6イニング1/3で無失点を継続。「チャンスを与えてもらっているので、生かしたい」と意気込む。
新助っ人のアラウホ、ロンドンら中継ぎ陣が落ち着かない状況で、示し続ける姿。同じサイド右腕の又吉は先発挑戦で、中継ぎでは貴重な存在になる。友利投手コーチは「果敢にストライクを放ってるし、攻める姿勢が見える」と評価。森監督は「この状態をキープしてくれれば、(1軍に)残る可能性は十分にある」と明言した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032002000101.html