2017年03月16日
ビシエド、お待たせOP戦29打席目“今季1号”
ビシエド、お待たせOP戦29打席目“今季1号”
2017年3月15日 紙面から

西武-中日 1回表2死一塁、ビシエドが左越え本塁打を放つ=メットライフドームで(金田好弘撮影)
中日のダヤン・ビシエド外野手(28)が14日、西武とのオープン戦(メットライフドーム)で、オープン戦出場9試合目にして初本塁打を放った。春季キャンプの練習試合から数えても14試合目の“今季1号”。主砲にようやくエンジンがかかってきた。試合は中日が4-3で勝ち、オープン戦の連敗を2で止めた。
チームもファンも待ちわびていた。オープン戦29打席目にして、ビシエドに待望の一発が飛び出した。1回2死一塁。3球ファウルで粘って打てるタイミングを探った。フルカウントから高めに抜けた多和田の120キロスライダーを振り抜く。打球は勢いよく左翼席中段に飛び込む先制2ラン。忘れかけていた感触を取り戻した背番号66は、ゆっくりとダイヤモンドを回った。
「高めに浮いた球を活用した。しっかり打つことができたよ。結果もそうだけど、バッターボックスで少し余裕が出てきた」
言葉通り、復調の兆しはあった。11、12日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で敵地・福岡入りした10日のフリー打撃では、140メートル級の柵越えを連発した。この日の試合前で25打数4安打、打率1割6分。それでも「ここ数試合で感覚はよくなってきている。スイングはかなりいいと思うし、少しずつタイミングも合ってきている」とビシエド。状態が上がってきていることを証明する一発となった。
10日の練習後、通訳や外国人選手らがバースデーケーキを持ってビシエドの部屋を訪れた。「ハッピーバースデー」を歌ってもらい、28歳の誕生日を祝ってもらった。チームメートの祝福も活力になったはずだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017031502000103.html