2017年03月04日
ロンドン、初実戦3人斬り
ロンドン、初実戦3人斬り
2017年2月25日 紙面から

中日-ネクセン 3番手で登板し、1イニングを無失点に抑えたロンドン=読谷球場で(篠原麻希撮影)
新方程式確立へ、大前進だ!! 中日は24日、読谷球場で韓国・ネクセンと練習試合を行い、11-0で大勝した。森繁和監督(62)を喜ばせたのは、来日後実戦初登板となったホルヘ・ロンドン投手(29)だ。3番手で登板し1イニングで2三振を含む3人斬りで、懸案だったコントロールに問題がないことをアピール。8回田島、9回ロンドンという理想の救援体制が現実味を帯びてきた。プロ野球のオープン戦は25日(4試合)からスタート。中日は北谷球場で広島と対戦する。
『剛速球+コントロール=守護神』。そんな数式が、指揮官の頭には浮かんでいたのかもしれない。日本での実戦初登板となったロンドン。セットポジションから、打者3人に投じた14球のうち13球が直球で、それは適度にばらけながらもストライクゾーンの周辺に集まっていく。1人目はカウント2-2から空振り三振。2人目はフルカウントから外角低めに決まる150キロの直球で空振り三振。3人目は同じく150キロで力ない遊ゴロに打ち取った。
この日の最速は152キロ。自称最速162・5キロ右腕は力をセーブしていた。「直球は100パーセントで投げてない。まずはしっかり低めに集めることに集中した。正直去年は四球を出しすぎていたからね」。昨年はメジャー、3A合計で61イニングを投げ25四球。来日初戦では制球力を重視して、いい結果に結びつけた。
森監督にとってはうれしい誤算だ。17日のシート打撃では打者6人に3四球。ブルペンでもストライクゾーンに集まらない日もあり、この日の朝のキャッチボールでは組んだアラウホが何度も後ろにボールをそらすほど、力が入っていた。それが試合になったとたん、まるで別人だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022502000107.html