2017年03月09日
浅尾、1軍サバイバル生き残る
浅尾、1軍サバイバル生き残る
2017年3月4日 紙面から

1軍に合流し、キャッチボールで調整する浅尾=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
2軍で調整を続けてきた中日・浅尾拓也投手(32)が3日、ナゴヤドームで行われた1軍の練習に合流。昨季1軍登板がなかったかつてのリーグMVP右腕は「少しでも長く1軍にいたい」と決意表明した。また、ベテランの荒木雅博内野手(39)も合流。新生竜のナゴヤドーム今季初戦となる4日からのロッテ2連戦を前に、投打の役者がそろってきた。
雌伏の時を過ごしてきた右腕が、ナゴヤドームのカクテル光線に照らされる。浅尾が1軍の輪に加わった。ランニング、キャッチボールなど、全体的に軽めの調整。それでも、表情には充実感と覚悟がにじんだ。
「別に1軍に上がったわけではないと思っています。一度投げて落ちる可能性もあるし、開幕まで1カ月ある。少しでも長く1軍にいられるようにしたい」
まだ戦力として計算されているわけではないことは理解している。昨季は右肩痛の影響もあり、一度も1軍のマウンドを踏めなかった。一念発起の今オフ。同じ経験を持つ元ソフトバンクの馬原孝浩さん(35)のもとで自主トレを行い、右肩の負担の少ない体づくりとフォーム固めに取り組んだ。
2月は読谷で調整。チームがキャンプと札幌遠征を終えて地元に帰ってきたところで、合流することになった。満を持して-とまでは言い切れない。ただ、1軍で投げられる状態に上がってきたことは間違いない。そこで巡ってきた復活アピールの好機。その表情は、石にかじりつく決意に満ちていた。
「ボール自体は、キャンプの前半から後半にかけて良くなっている。ここから、どれだけ状態を上げられるかが大事だと思います」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017030402000109.html