2017年02月28日
福谷、中0日で142球
福谷、中0日で142球
2017年2月17日 紙面から

指から血がにじむ中、ブルペンで投げ込む福谷=北谷球場で(黒田淳一撮影)
中日・福谷浩司投手(26)が16日、ブルペン入りし、142球の熱投をみせた。
15日の練習試合、韓国・KIA戦(北谷)に登板し2イニングをパーフェクトに抑えたばかり。「体はしんどいです。でも、100球は投げようと思っていた」。連日の投球中に、爪が薬指に引っかかり、流血する事態も発生したが「投げるのにはそこまで影響がなかった」と気合のこもったボールを投げ続けた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021702000111.html
2017年02月28日
森監督、サインミス撲滅だ
森監督、サインミス撲滅だ
2017年2月17日 紙面から

ケース打撃で、打撃投手の球をバントする大野。(後方右から)森監督、森脇内野守備走塁コーチ=北谷球場で(篠原麻希撮影)
春季キャンプ中の中日がサインミス撲滅運動を展開だ。16日、北谷球場で走者を置いた場面での攻撃を想定したケース打撃を実施。エース左腕の大野雄大投手(28)ら投手陣の一部も参加し、バントやエンドランなど走塁改革の担い手としての意識徹底が図られた。
捕手の後方で腰を下ろした指揮官が目を光らせる。目指すのは、走塁改革の徹底だ。犠牲バントにエンドラン、ギャンブルスタート。走者を置いた場面を想定し、次々と攻撃の仕掛けを繰り出した。
「(サインを)見て、確認して、行動に移す。その(仕掛ける)前のミス(サインの見落とし)をなくそうというのが、オレの考え」と森監督。意思の統一があり、その結果がアウトになることは現時点では問題ない。許されないのは、ただ1つ。サインミスだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021702000110.html
2017年02月28日
柳、緊張と地獄
柳、緊張と地獄
2017年2月17日 紙面から

特守でノックを受け、無我夢中でボールに飛びつく柳(篠原麻希撮影)
中日のドラフト1位、柳裕也投手(22)=明大=が16日、地獄と緊張の一日を過ごした。特守では、約300本のノックを受けてグッタリ。さらにプロ野球界の大御所にも次々と対面し、金言を授かった。
午後2時半、北谷球場のサブグラウンド。同じ新人の笠原、丸山とともに、朝倉投手コーチから放たれる打球に食らい付いた。何度もうずくまりながらも「もういっちょ!」と気合満点。捕球ミスをすると数は増え、他の2人が終わってからも左右に走り続けた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021702000109.html
2017年02月28日
<竜戦士 オレの原点> 三ツ間卓也投手
<竜戦士 オレの原点> 三ツ間卓也投手
2017年2月17日 紙面から

フォームを確認しながらブルペンで投げる三ツ間=北谷球場で(谷沢昇司撮影)
暑さが厳しくなってきた2014年7月だった。三ツ間は高千穂大で転機を迎えた。いつもと変わらない練習。同級生の投手とともに、ブルペンで球を投げ込んでいた。その姿に一目ぼれした人物がいた。ロッテやオリックスなどで活躍し、15年から加盟することが決まっていた独立リーグBCリーグ武蔵の五十嵐章人GM(当時)だ。
当初の目的は三ツ間ではなかったようだ。「直前の試合で好投していた同級生のピッチャーを、もう1回見に来ていたみたいです」。記憶を呼び起こした。
直前のリーグ戦で先発した同級生は創価大の田中正義(現ソフトバンク)と投げ合い、8イニング無失点で勝利投手になった。9回、2番手で登板した三ツ間も1イニングを抑えたが、印象に残ったのはどちらか、一目瞭然だった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021702000106.html
2017年02月28日
柳、無失点デビュー
柳、無失点デビュー
2017年2月16日 紙面から

中日-KIA 3番手で登板し、2イニングを被安打2、3奪三振で無失点に抑えた柳=北谷球場で(篠原麻希撮影)
中日のドラフト1位、柳裕也投手(22)=明大=が15日、春季キャンプでの初実戦で、2イニングを無失点に抑えて上々のデビューを飾った。韓国プロ野球・KIAとの練習試合(北谷)に5回から登板。打者7人に対して2安打は許すも、すべて違う球種で3三振を奪って万能性を見せた。一塁走者をけん制でアウトにする場面もあり、即戦力としての完成度の高さも際立った。
淡々とした言い回しの中にも垣間見える熱量が、及第点のマウンドを象徴する。「高ぶってくるものがありました」と臨んだ初の対外試合で、何よりの無失点。「厳しいコースもつけたし、変化球で勝負もできた」。柳は何度もうなずいた。
惜しげもなく見せた投球の幅。5回無死一塁で右打者を外角のカーブで空振り三振に仕留めると、2死一塁となって迎えた左打者には「三振を取りにいきました」という縦のスライダーで思惑通りに。続く6回1死では内角ぎりぎりに直球を投げ込んで見逃し三振と多彩な勝負を見せた。
もちろん教訓も得た。5回の先頭打者を2球で追い込み、ファウルを挟んでの4球目。外角の直球を中前に運ばれた場面では、捕手・木下拓が出したボール球のサインを勘違いしてストライクゾーンへ。ベンチに戻るや森監督に呼ばれ「ヒットで良かったけど、クリーンアップに本塁打されると何もならないのがアマとプロの違いだ」と指摘された。
ただ、その走者をすぐにけん制で刺して火消し。「しっかりやってきた部分」と名門を歩んできた右腕に小技の心配はない。総合力の高い2安打3奪三振の計29球に、近藤投手コーチは「ステップアップしている」と評価。指揮官は「今は体が最悪の状態だと思う」と疲れを考慮した上で「こちらは結果を出しているうちはずっと投げさせる」と明言した。
他球団の偵察部隊は、持ち味であるカーブへの警戒もさることながら、直球にも注目。この日の最速は138キロでも「打者が差し込まれていた」と巨人・森中スコアラーは言う。きれいな縦回転のキレ味は、首脳陣も「打者の手元で強くいっている」と認める。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021602000110.html
2017年02月28日
又吉&福谷、新スタイルで先発ローテ争い勝ち抜く
又吉&福谷、新スタイルで先発ローテ争い勝ち抜く
2017年2月16日 紙面から

中日-KIA (左)2番手で登板、変化球を駆使し2イニングを無安打無失点に抑えた福谷 (右)シュートを解禁! 先発し2イニングを無失点の又吉=北谷球場で(いずれも篠原麻希撮影)
新たな自分を見据えて充実のキャンプを過ごす2人が、今季初実戦のマウンドで早くも新境地を見せた。森監督から、救援から先発への転向を示唆されている又吉と福谷だ。ともに2イニングを6人で締めて零封。先発ローテーション争いが本格的に始まるなか、まずはアピールに成功した。
北谷球場のまっさらなマウンドに立ったのは、地元出身の又吉。いきなり145キロの真っすぐを投げ込んだ。「まさかそこまで出るとは」とこの時期の球速に自身も驚きつつ、1回は2三振と投ゴロでなんなく料理。父親と祖父母が見守るなか快投を演じた。
さらに見せ場は2回1死、かつてソフトバンクでもプレーした李●浩(イ・ボムホ)との対決だ。2球目のシュートが内角に鋭く切れ込みバットを粉砕。これはボテボテながら三塁線を抜けて二塁打となったが、「今までなかったボールをしっかり出せた」と手応えは上々だ。シュートは大学時代に使っていたが、その後は使用頻度の低かった球種。それでも先発となれば、右の強打者を打ち取る絶好の武器となる。「使えるかな。これから多投していきたい」と解禁を宣言した。
※●は木ヘンに凡
2番手の福谷も負けていなかった。1イニング目は直球系のボールだけで、わずか4球で3者連続の二ゴロに。2イニング目はカーブ、スライダー、チェンジアップと持ち球を駆使し、無安打1併殺でまとめた。一方で直球の速度は140キロ台前半。最速157キロの直球で押していくスタイルからは大きく変わった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021602000109.html
2017年02月28日
平田、攻守で全開モード
平田、攻守で全開モード
2017年2月16日 紙面から

中日-KIA 5回裏2死三塁、平田が右前適時打を放つ=北谷球場で(小沢徹撮影)
すでに全開モードだ。1点リードの5回2死三塁。ここで打席には平田良介外野手(28)。カウント2-2から振り抜いた打球はあっという間に右前へ。「点をとりにいきました。良い感じで振れている」。二塁走者・遠藤が本塁へかえり、貴重な追加点となった。
ベンチはこのままお役御免で代走を送ろうとしたが、平田はフル出場を志願。森監督は「途中で代えようかと思ったけど、『走りたい』と言われればそれはチームとしてもうれしい」とそのまま出場。アウトにはなったが二盗を試みるなど、体調の良さをみせつけた。
12日のハンファとの練習試合(北谷)でも3安打を放ち、この日も2安打と、すでにバットは自在に操れているかのようにみえる。だが、本人としてはまだ納得していない。「ミスショットをするときがある。体は仕上がっているけど、実戦の目はこれから。まだ直球を打ちにいってファウルになることがある。そこをしっかり打てるように状態を上げていきたい」。全体練習後には屋内練習場でマシンを打ち込むなど、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、調整に余念はない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021602000108.html
2017年02月28日
<竜戦士 オレの原点> 井領雅貴外野手
<竜戦士 オレの原点> 井領雅貴外野手
2017年2月16日 紙面から

社会人時代から変わらぬ向上心。早期復帰へ調整を続ける井領=読谷球場で(佐伯友章撮影)
「池辺さん、日本代表のポロシャツを僕にください!!」。意を決した後輩のお願いに「ミスター社会人」と呼ばれたスラッガーは「まあ、いいけど…」と何の気なしにシャツを渡してくれた。2009年、井領がJX-ENEOSに入社して2年目のことだ。そのシャツは部屋に飾った。憧れからではない。「絶対にこの人に勝ちたい」と、毎日誓うためだった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021602000104.html
2017年02月28日
柳、低めへ徹底
柳、低めへ徹底
2017年2月15日 紙面から

ブルペンで投球練習する柳=北谷球場で(黒田淳一撮影)
いよいよ背番号17が実戦でベールを脱ぐ。中日のドラフト1位・柳裕也投手(22)=明大=が15日の練習試合、韓国・KIA戦(北谷)に実戦デビューする。中継ぎで登板予定のルーキーは前日の14日にブルペンで51球を投げて調整。この日は母・薫さんが北谷球場を訪れ、プロ野球選手となった愛息の練習を見守った。“プロ初登板”に備えた仕上がりを母に見せた柳がマウンドで結果を残す。
ドラフト1位右腕の実力が試される時が来た。中継ぎで登板予定の15日のKIA戦を見据えて柳はブルペンに入った。ストレートにカーブなどを織り交ぜて51球。試合を想定してノーワインドアップ、セットポジションでも腕を振った。これまでよりも低めにコントロールされたボールを何度もミットに収めていく。初の対外試合に向けた最終調整は万全だ。
「低めに投げることを意識しました。(明日は)とにかくいい結果を残せるようにしたいです。しっかりいいボールを投げられて結果もついてくればいいです」
徹底した低めへの制球にこだわりを見せる。理由は明らか。10日のシート打撃で打者6人に対して、ゲレーロに浴びた本塁打を含めて3安打を許した。「球が高いから打たれました。それが一番」。反省を踏まえた上のこの日のブルペンだった。「とにかく低めに投げること。それを徹底していく」。球が高めに甘く入れば、簡単に打たれる。プロのレベルを肌で感じただけに、低めへの制球を初実戦の最低ノルマに掲げた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021502000110.html
2017年02月28日
又吉、転向への第一歩 真っさらなマウンドへ
又吉、転向への第一歩 真っさらなマウンドへ
2017年2月15日 紙面から

ブルペンで投球練習する又吉=北谷球場で(小沢徹撮影)
中日・又吉克樹投手(26)が15日の韓国・KIAとの練習試合(北谷)に先発する。今季、先発転向も視野に入れながら調整を進めている右腕が、開幕ローテ入りへ向けて最初の一歩を踏み出す。
もしかしたら野球人生のターニングポイントになるかもしれない。2017年。森監督の頭の中で選択肢に入っているのが、又吉の先発構想だ。本人は直接は言われていないというが、昨秋の教育リーグでも先発登板するなど、そうなっても良いように準備は進めてきた。
「とにかく結果を求めることになると思います。調子どうこうではない。抑える中で意味のある投球をみせたい」。今季初の実戦を前に気合十分。結果を出し続けなければ生き残ることはできない。ましてや先発となれば、プロ入り後の実績がないだけに、猛アピールが必要だ。ここまで打撃投手、シート打撃登板と、順調にステップを踏んできただけに、表情にも落ち着きがみられる。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021502000108.html