2017年02月02日
新サードユニでナゴヤD染める
新サードユニでナゴヤD染める
2017年1月31日 紙面から

新ユニホームを披露する(左から)サードユニホームの平田、ホームユニホームの大野、ビジターユニホームの大島=沖縄県恩納村の選手宿舎で(黒田淳一撮影)
中日は30日、沖縄県恩納村の春季キャンプ1軍宿舎で今季着用するユニホームを3種類発表した。既に昨年12月の新人選手入団発表でお披露目されていたホーム用に続いて、ビジター用はホームの反転タイプ。そして特別企画の昇竜ユニホームでは青を基調としたグラデーションのデザインとともに、竜のシルエットをあしらったイラストを初採用した。モデルを務めた平田良介外野手(28)も「色もキレイだしカッコイイ」と大絶賛だ。
「昇竜」の願いがユニホームに刻まれた。昨年12月に披露されたホーム用に加え、この日はビジター用と特別企画の「昇竜ユニホーム」が発表された。モデルを務めた大野、大島、平田が順々に姿を見せると、会見場には驚嘆の声が続く。目を引くのは1987年から2011年の長きの間、基調となっていたロイヤルブルーだ。
特に、冒険心が凝縮されたのは年6試合で着用されるサードユニホームだった。3種類のユニホームの共通コンセプトにもなっているブルーにグラデーションをかけ、胸部から背部にかけてグルリと頭から尻尾まで描かれた「昇竜」のシルエット。球団担当者は「優勝を目指して勝ち上がっていく竜をユニホームにあしらった」と説明した。
企画段階から貫かれたテーマは「一体感」「ブルー」「新しさ」の3点。最大の目的は「ナゴヤドームを青で染めること」という。本拠地ではファンも白のユニホームを着用する傾向が強い。そこを鮮やかな青で埋め尽くす。そのために、球団初採用のグラデーションとシルエットのダブル効果によって、ファッション性も高めた昇竜ユニホームを実現した。
球団とアシックスが企画した渾身(こんしん)の一着は、選手の評価も上々だ。モデル役を務めた平田が「着心地は良いし、グラデーションもすごくキレイ。竜のイラストでカッコ良さも出ている。斬新なデザイン」と絶賛すれば、平田の着姿を見た大島も「オシャレな感じ。ファンの方が着るのにも良いと思う」と感嘆。大野も「グラデーションがすごく良い。ボタンが白いところもこだわりを感じます」と目を見張った。
昇竜ユニホームを使用するのは、4月14日(巨人戦)、5月28日(ヤクルト戦)、7月9日(DeNA戦)、8月18-20日(阪神3連戦)の計6試合。そのうち、8月19日と20日を除く4試合は「昇竜2017」と題して、来場者に無料配布される。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017013102000100.html
2017年02月02日
土井コーチ、ゲレーロに大きな期待
土井コーチ、ゲレーロに大きな期待
2017年1月31日 紙面から

フリー打撃で快音を響かせるゲレーロ。視察した土井コーチは田淵を連想し期待を口にした=北谷公園屋内運動場で(黒田淳一撮影)
中日の新外国人、アレックス・ゲレーロ内野手(30)が30日、北谷球場屋内運動場で連日のフリー打撃を行った。初視察の土井正博打撃コーチ(73)は希代のホームランバッター・田淵幸一さんを引き合いに大きな期待を寄せた。沖縄での選手会合同自主トレはこの日で打ち上げとなった。
あいにくの空模様のため、屋内で行われたフリー打撃。新外国人・ゲレーロが重心を落とし気味の構えから、力強いスイングを連発する。数々のスラッガーを育ててきた土井コーチの目が鋭く反応した。「クセがないね。大きく崩れることはないんじゃないかな」。初見の土井コーチはそううなずくと、ビシエドとのタイプの違いを説明しながら、ゲレーロへの期待を込めた。
「ビシエドはライナーが多い打者。そういう打者はアベレージを残すことができる。それに比べて、ゲレーロは放物線を描ける。田淵のような感じでね。詰まっても、もっていける。こういう打者はホームランを期待できる」。確かに前日の屋外フリー打撃では、打ち損じたとしても、とにかく打球は舞い上がっていた。屋内とはいえ、その片りんをみた土井コーチは、阪神と西武で通算474本塁打を放った「アーチスト」田淵幸一さんの名前を引き合いに、期待の大きさを語った。
この日は土井コーチのほかにも波留コーチや野手系のコーチが見守る中での打撃練習だった。ゲレーロは「自分は自分のことをするだけです。打撃が悪ければ直してもらえるというのはうれしいこと」と貪欲な姿勢をみせた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017013102000096.html
2017年02月02日
柳、睡眠を最優先
柳、睡眠を最優先
2017年1月31日 紙面から

セットポジションから力強い球を投げる柳=北谷球場で(小沢徹撮影)
中日のドラフト1位、柳裕也投手(22)=明大=が、春季キャンプ完走に向けて体調管理の徹底を図る。1年前の新人から想像以上の過酷さだと事前リサーチ。体力回復のため最低7時間の睡眠の確保を最優先し、全日全開で駆け抜ける。
「オフの日は起きるのが昼すぎでしたね。マジできついッスよ」。名古屋での合同自主トレ期間中に、小笠原から聞いた経験談を胸に刻む。順調に打ち上げた合同自主トレも、春季キャンプで離脱してしまっては水の泡。慣れない環境で蓄積される心身の疲労に、敏感に耳を澄ます。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017013102000097.html
2017年02月02日
岩瀬、8キロ減 食生活改善「無駄な肉そぎ落とされた」
岩瀬、8キロ減 食生活改善「無駄な肉そぎ落とされた」
2017年1月31日 紙面から

引き締まった体でキャッチボールをする岩瀬=北谷球場で(小沢徹撮影)
中日・岩瀬仁紀投手(42)が30日、沖縄での合同自主トレ最終日に参加し、ブルペンで変化球を交えて60球を投げた。昨季よりも約8キロ絞った全盛期に近い体のキレに、首脳陣も復活への期待を膨らませた。
トレーニングウエアの上からでも、違いは一目瞭然。すっきりした上半身に「無駄な肉がそぎ落とされた感じだね。走れるようになった」と充実の笑み。動きは軽やかさを増し、腕を振っても躍動していた。
「一番びっくり。1月にこれだけ投げられているし、体も絞っている。ヤング岩瀬復活の予感だね」と驚いたのは友利投手コーチ。勝崎コンディショニングコーチも「体の肉は落ちているけど、腕回りとかは全く変わってない。2000年代の岩瀬のよう」と絶対的守護神として君臨した黄金期を思い出した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017013102000095.html
2017年02月02日
森監督流怖~いキャンプ
森監督流怖~いキャンプ
2017年1月30日 紙面から

フリー打撃をするビシエド(左)とゲレーロの打球を見る森監督(右から2人目、小沢徹撮影)
助っ人に特別扱いはない! 沖縄・北谷での合同自主トレを視察している中日・森繁和監督(62)が29日、恐怖キャンプを予告した。外国人に対しても2月1日から日本人と同じランニングメニューに参加することを求めた。「走れないなら辞めてもらうだけ」。原点回帰の第一歩は基本の徹底。指揮官は厳しい姿勢でキャンプに臨む。
外国人も「競争」というオリの中にいる。原点回帰。キャンプインを間近に控えた森監督が強竜復活に向けた基本方針を明かした。言うまでもなく、軸となるのは走り込みだ。北谷スタートとなる1軍メンバーに入る6人の助っ人軍団も、例外ではない。
「本人たちも分かっているだろう。ドミニカ(共和国)やキューバの選手たちも、(ベネズエラ出身のアラウホとロンドンに)いろいろ話してくれているみたいだし」
待っているのは、投手王国を誇った黄金時代を思い出させる妥協なきキャンプ。走り込み、投げ込み、打ち込む。メジャー経験のある両腕であっても「走れなかったら辞めてもらうだけ」と他の1軍メンバーと同じ土俵で戦ってもらう。
基準となるのは、指揮官に就任した直後の秋季練習と秋季キャンプだ。キャッチボールの後には投手、野手含めて全員でベースランニング。このメニューは春季キャンプでも継続される。
森野球の出発点は揺るぎない。「走ること」。試合中に1つ先を狙う走塁は当然、その前段階として、投手も野手も練習で下半身を徹底的にイジメ抜く。そこさえもクリアできないのなら、戦力に加わる資格はないということだ。
この日は陸上トレに限って別メニューだった新助っ人の両投手も覚悟はできている。アラウホが「(キャンプでは)なるべく他の選手と同じリズムで練習できるようにしたい」と表情を引き締めれば、ジョーダンとバルデスからアドバイスを受けたロンドンも「日本で成功するためにはとにかく練習することが大事」とうなずいた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017013002000108.html
2017年02月02日
ゲレーロ、柵越え3発
ゲレーロ、柵越え3発
2017年1月30日 紙面から

ビシエドが見る中、マシン打撃で調整するゲレーロ=北谷公園屋内運動場で(黒田淳一撮影)
中日の新外国人、アレックス・ゲレーロ内野手(30)が29日、沖縄合同自主トレに合流し、来日初の屋外フリー打撃を敢行。長旅の疲れがある中、29スイングで柵越え3本と元気な姿をみせた。イケメンの新助っ人は米俳優のトム・クルーズ似と言われたことがあるとか。また身長200センチのエルビス・アラウホ投手(25)は、愛称がスペイン語で巨人を意味する「ヒガンテ」であることを明かした。
フルパワーはこんなものではない。だが、その片りんは見せつけた。「長旅の疲れはまだある。あと、時差ぼけも少しね。その中では良い感覚で打てたかな」。来日初の柵越えは8スイング目。鋭い打球は左翼席へ吸い込まれた。
「これからまだまだ状態は上がっていくよ」。29スイングで3本。重心をやや下げたドッシリとしたフォームから、力強いスイングを披露。打ち損じた打球もとにかく高く舞い上がる。森監督が「レフトへの打球はビシエドよりも距離が出る」と期待するパワーの一端を見せつけた。
初めての日本式のキャンプだが、同じキューバ出身のビシエドがいることは心強い。すでに日本のキャンプの過ごし方のレクチャーなどを受けている。「たくさん打って、たくさん走ると聞いている。とにかく一生懸命練習することと、ルールを守ることが大切だと聞いている。走るのも体に良いことだし、嫌いじゃないよ」。全体練習後は早速、ビシエドとともに屋内運動場でマシン打撃をおかわり。カーブマシンを2人で交互に約40分打ち続けた。「変化球はタイミングを取ることが大事。そういうことを意識して打った」。練習熱心な一面ものぞかせた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017013002000104.html
2017年02月02日
岩瀬、白井オーナーの一言で現役続行決めた
岩瀬、白井オーナーの一言で現役続行決めた
2017年1月30日 紙面から

サンドラに出演し、岩瀬の凄さを話す川上憲伸さん(右)=名古屋市中区のCBCで(金田好弘撮影)
中日の岩瀬仁紀投手(42)が29日、白井文吾オーナーの「辞めちゃダメだ」という言葉を受けて、引退から現役続行に翻意したことを明かした。この日午後に沖縄入り。その直前にCBCテレビの応援番組「サンデードラゴンズ」に出演し、シーズンに臨む並々ならぬ覚悟を吐露した。
寒くも温かくもない冬の沖縄。降り立った岩瀬の表情は、固く引き締まっていた。目前に迫ったプロ19年目の春季キャンプ。ただ例年とはまるで意味が違う。結果が出なければ引退する、と明言して臨む今季。自身の存在証明のための戦いの火ぶたは、まもなく切られる。
移動直前のテレビ出演で「本当は今年この場にいてはいけない」と、華やかな空気を一瞬凍りつかせる発言を口にした。実は15、16年と2年間結果が出なかったことで、昨年限りでの引退に気持ちは傾いていた。それでも現役続行を決意させたのは白井オーナーの言葉だった。「辞めちゃダメだ」-。昨年9月、西山球団代表との会談でそのメッセージを伝え聞き「今のチーム状態では(辞めてもらっては困る)という話だった」と、総帥がまだまだ自分を必要としてくれていることを知った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017013002000105.html
2017年02月02日
アラウホ、進撃約束
アラウホ、進撃約束
2017年1月30日 紙面から

ロンドン(左端)やバルデス(右から4人目)と比べてもずば抜けて身長が高いアラウホ(中央)(黒田淳一撮影)
どこにいてもすぐ分かる。他の選手より頭ひとつ飛び抜けた身長は、実に2メートルちょうど。初対面の選手や関係者からは「大きいね」と言われ続け「悪い気はしないね」。そう言って笑ったアラウホには、これ以上ないニックネームがあった。
「『ヒガンテ』と呼ばれていたよ」
スペイン語で「巨人」の意。家族も総じて長身だといい、父も180センチは超えているという。チームでは、192センチの友利投手コーチを抜いて断トツ。近年では204センチのネルソンがいたが、アラウホは体重125キロで横にも大きく、まさにぴったりな愛称だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017013002000103.html