2017年02月28日
又吉&福谷、新スタイルで先発ローテ争い勝ち抜く
又吉&福谷、新スタイルで先発ローテ争い勝ち抜く
2017年2月16日 紙面から

中日-KIA (左)2番手で登板、変化球を駆使し2イニングを無安打無失点に抑えた福谷 (右)シュートを解禁! 先発し2イニングを無失点の又吉=北谷球場で(いずれも篠原麻希撮影)
新たな自分を見据えて充実のキャンプを過ごす2人が、今季初実戦のマウンドで早くも新境地を見せた。森監督から、救援から先発への転向を示唆されている又吉と福谷だ。ともに2イニングを6人で締めて零封。先発ローテーション争いが本格的に始まるなか、まずはアピールに成功した。
北谷球場のまっさらなマウンドに立ったのは、地元出身の又吉。いきなり145キロの真っすぐを投げ込んだ。「まさかそこまで出るとは」とこの時期の球速に自身も驚きつつ、1回は2三振と投ゴロでなんなく料理。父親と祖父母が見守るなか快投を演じた。
さらに見せ場は2回1死、かつてソフトバンクでもプレーした李●浩(イ・ボムホ)との対決だ。2球目のシュートが内角に鋭く切れ込みバットを粉砕。これはボテボテながら三塁線を抜けて二塁打となったが、「今までなかったボールをしっかり出せた」と手応えは上々だ。シュートは大学時代に使っていたが、その後は使用頻度の低かった球種。それでも先発となれば、右の強打者を打ち取る絶好の武器となる。「使えるかな。これから多投していきたい」と解禁を宣言した。
※●は木ヘンに凡
2番手の福谷も負けていなかった。1イニング目は直球系のボールだけで、わずか4球で3者連続の二ゴロに。2イニング目はカーブ、スライダー、チェンジアップと持ち球を駆使し、無安打1併殺でまとめた。一方で直球の速度は140キロ台前半。最速157キロの直球で押していくスタイルからは大きく変わった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021602000109.html