2017年02月02日
森監督流怖~いキャンプ
森監督流怖~いキャンプ
2017年1月30日 紙面から

フリー打撃をするビシエド(左)とゲレーロの打球を見る森監督(右から2人目、小沢徹撮影)
助っ人に特別扱いはない! 沖縄・北谷での合同自主トレを視察している中日・森繁和監督(62)が29日、恐怖キャンプを予告した。外国人に対しても2月1日から日本人と同じランニングメニューに参加することを求めた。「走れないなら辞めてもらうだけ」。原点回帰の第一歩は基本の徹底。指揮官は厳しい姿勢でキャンプに臨む。
外国人も「競争」というオリの中にいる。原点回帰。キャンプインを間近に控えた森監督が強竜復活に向けた基本方針を明かした。言うまでもなく、軸となるのは走り込みだ。北谷スタートとなる1軍メンバーに入る6人の助っ人軍団も、例外ではない。
「本人たちも分かっているだろう。ドミニカ(共和国)やキューバの選手たちも、(ベネズエラ出身のアラウホとロンドンに)いろいろ話してくれているみたいだし」
待っているのは、投手王国を誇った黄金時代を思い出させる妥協なきキャンプ。走り込み、投げ込み、打ち込む。メジャー経験のある両腕であっても「走れなかったら辞めてもらうだけ」と他の1軍メンバーと同じ土俵で戦ってもらう。
基準となるのは、指揮官に就任した直後の秋季練習と秋季キャンプだ。キャッチボールの後には投手、野手含めて全員でベースランニング。このメニューは春季キャンプでも継続される。
森野球の出発点は揺るぎない。「走ること」。試合中に1つ先を狙う走塁は当然、その前段階として、投手も野手も練習で下半身を徹底的にイジメ抜く。そこさえもクリアできないのなら、戦力に加わる資格はないということだ。
この日は陸上トレに限って別メニューだった新助っ人の両投手も覚悟はできている。アラウホが「(キャンプでは)なるべく他の選手と同じリズムで練習できるようにしたい」と表情を引き締めれば、ジョーダンとバルデスからアドバイスを受けたロンドンも「日本で成功するためにはとにかく練習することが大事」とうなずいた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017013002000108.html