2017年08月13日
小笠原、吹っ切れた
小笠原、吹っ切れた
2017年7月30日 紙面から

中日-阪神 先発で6イニングを4安打2失点に抑えた小笠原=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
吹っ切った。打たれる怖さも、自らへの疑心暗鬼も。「もう後がないんで」。息切れ上等。与えられた背水の先発マウンドが、小笠原の覚悟を促す。攻略することが難しいメッセンジャーとの投げ合い。緊迫したマウンドで、躍動したあの夏のように、らしさが放たれた。
4回まで6奪三振で完全。最速146キロの直球で押し、要所でチェンジアップを効かせた。だが、50球を過ぎてにじむ失速気配。6回1死からメッセンジャーに中前打を許し、「そこからテンポが悪くなった」。俊介には外角チェンジアップが内に入り、先制2ランを浴びた。
「これ以上、試合を壊したくなかった」と自ら申し出て6回で降板。ふがいないのは分かっていたが、竜の先発陣で7試合ぶりにクオリティースタート(6イニング以上で自責点3以下)を達成した。7奪三振で無四球の86球に、森監督も「久しぶりに自分の投球はしていた」とうなずいた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017073002000100.html