2017年07月15日
京田、長嶋超えペース
京田、長嶋超えペース
2017年7月11日 紙面から

一心不乱にティー打撃をこなす京田=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
中日ドラフト2位の京田陽太内野手(23)が、新人の最多猛打賞記録に突き進んでいる。ここまで3安打以上した試合は8度。1958年に巨人・長嶋茂雄が記録した歴代トップの14度を上回るペースで快音を積み重ねる。99年の福留(現阪神)による竜最多11度もすでに射程圏。前半戦を締めくくる11日からの阪神2連戦(倉敷、甲子園)でさらに上積みし、後半戦につなげる!!
若き日の偉大なバットマンたちに、勝るとも劣らない。「打てるときに一本、一本積み重ねていくだけ」。そう言う京田を象徴するひとつが、3安打以上の固め打ち。前半戦終了を前に、今季はすでにリーグ4位タイの8度。打ち出したら手がつけられない存在感を放つ。
新人のシーズン最多記録は14度。巨人・長嶋が記録した58年を振り返ると、8度目の猛打賞はチーム96試合目。現在の中日は82試合を消化しており、ペースは京田がミスターを上回る。61試合を残し、広がる可能性。まずは99年に福留(現阪神)がマークした中日新人最多11度が視界に入る。
周囲から聞こえてくる新人記録の数々。「知っていますよ」と下手に自然体は装わない。狙えるものは全て狙うのは、プロ野球選手として当然。ただ、シーズン中は目の前の試合に集中するのみで「数字に目が行きすぎるのは良くない。結果として、そうなれば」と肩の力を抜く。
決して苦手ではない虎相手に、記録の上乗せも期待できる。特に12日に先発が予想される秋山からは、5月16日に3安打を記録。「いい投手には変わりないですし、相手もデータを取っているので、そう簡単には行かないと思う」と油断せず、再現を狙う。加えて甲子園では17打数6安打で打率3割5分3厘と抜群な数字も後押しする。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017071102000104.html