2017年07月10日
福田、今季1号は七夕弾
福田、今季1号は七夕弾
2017年7月8日 紙面から

中日-DeNA 5回裏無死、福田が左越えソロを放つ=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
七夕の夜、ホーム連勝は「9」に伸びた。7日のDeNA戦(ナゴヤドーム)は、福田永将内野手(28)の今季1号ソロが出て2-1で逃げ切った。4連勝。借金は「3」。Aクラスも完済もくっきり見えてきた。京田は言った。「いまは負ける気がしない」。まさにその通り!
天の川に届けとばかり、美しい弧が描かれた。待っていた。この1点が最後に効いた。福田の今季1号。昨季最終戦だった9月28日の巨人戦(東京ドーム)以来の感触をかみしめながら、ダイヤモンドを一周した。
「ファウルか微妙なところだった。『切れないでくれ』と思いながら走っていました」
1点リードの5回。初対戦となるウィーランドの3球目だった。2回の右飛は「強く振れていなかったので、フルスイングしようと思っていた」。真ん中に入った142キロ直球を迷いなく振り抜いた。左翼席上段に着弾。5日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)でのお立ち台で「僕も打ちたいと思っています!」と心の短冊に書いた本塁打の願い。8年前の神宮。代打で放ったプロ1号も七夕だった。
昨季はキャリアハイの10本塁打を放ったが、終盤に負った右肩腱板損傷の影響は予想以上に深刻だった。今春のキャンプ、開幕は2軍で迎えた。大リーグのヤンキース・田中将大が右肘靱帯(じんたい)を断裂した際に受けた治療法「PRP(多血小板血しょう)注射」を取り入れるなど必死にもがいた。それでも不安は消えない。「もう投げられないかも」。二度とプレーできなくなる恐怖に何度も襲われた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017070802000112.html