2017年07月10日
バルデス、5勝 同点被弾直後に勝ち越し
バルデス、5勝 同点被弾直後に勝ち越し
2017年7月7日 紙面から

中日-ヤクルト 6イニングを3失点に抑えて今季5勝目を挙げたバルデス=ナゴヤドームで(布藤哲矢撮影)
どこかに落としてきた勝ち運を再び手元に呼び込んだ。「運は巡ってくる。そう言っただろ」と、バルデスは上機嫌に白い歯を見せる。味方を信じ、淡々と投げる姿勢が、結果となって実を結んだ。
来日最多の8失点を喫した6月30日の広島戦(マツダ)から仕切り直しとなったマウンド。「調子は良かった」。初回から両コーナーを突き、安定した投球を続けていたが、6回だった。1死一、三塁で主砲バレンティン。一発だけは避けなければならない場面。だが、2ボール1ストライクから136キロの外角直球を右翼席ギリギリに運ばれ同点を許した。甘くはなかったが、バレンティンにとってはちょうど腕が伸びる“ゾーン”。「打たれてはいけない場面だったのに…。1球だけ失投して、それを見逃されなかった」と悔やんだ1球。つかみかけていた白星が一度は逃げた。6イニング6安打3失点。しかし、裏の攻撃で味方が、勝ち越してくれた。「1点を取ってくれたチームメートと、相手を抑えた中継ぎに感謝したい」。今季5勝目が転がり込んだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017070702000109.html