2017年07月08日
岩瀬、史上最多登板までM9
岩瀬、史上最多登板までM9
2017年7月6日 紙面から

中日-ヤクルト 7回表を無失点に抑えた岩瀬=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
“投げるレジェンド”がいよいよカウントダウン突入だ。球界最年長の中日・岩瀬仁紀投手(42)が5日、ヤクルト戦(ナゴヤドーム)の7回に登板。1イニングを三者凡退に仕留め、完封リレーを演出した。通算940試合登板を飾り、米田哲也の持つ最多登板の日本記録まで、マジック「9」。試合も3-0と快勝して、本拠地6連勝を飾った。
42歳は涼しげに、かつ悠然とベンチへと戻る。それが、金字塔へのカウントダウンの始まり。940試合目の舞台は、3点リードの7回だった。岩瀬はいつもと同じように腕を振り、淡々と自らの仕事を終えた。
7番からの下位打線でも、ひとり出せば上位に回る展開。「ひとりずつ集中して」。中村を内角のスライダーで三ゴロに仕留めると、藤井は高めの直球で空振り三振。最後は代打・比屋根を1球で一ゴロで終え、11球で阪神・マテオに次ぐ堂々の23ホールドポイント(HP)を挙げた。
16試合連続無失点が止まった2日の広島戦(マツダ)。「先頭に四球を出したんでね、そうしないように…」。岩瀬は中2日で見事に修正し、チームの今季9度目の完封勝利を演出。田島・岩瀬・又吉の「TIM」が終盤を締め、本拠地6連勝をたぐり寄せた。
「白黒はっきりつける」と覚悟して臨んだプロ19年目。近年悩まされた左肘痛は癒え、オフには8キロ減量で体のキレも取り戻した。黒星がかさんだ4月を乗り越え、6月はリーグ最多の10ホールド。気が付けば今季78試合で36試合を重ねる。
歴代登板数2位の金田正一まで4試合、1位の米田哲也まで9試合に迫った。昭和の大投手に挑む平成の鉄腕。試合後に報道陣から話題を振られると「ご自由に」とさらり。月内にも史上最多に届く可能性も「1個ずつしか増えないからね」と平常心を強調した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017070602000121.html