2017年07月08日
翔太、本拠初勝利 完封完投次こそ!!
翔太、本拠初勝利 完封完投次こそ!!
2017年7月5日 紙面から

中日-ヤクルト 今季5勝目を挙げ、試合後にファンとタッチを交わす鈴木(篠原麻希撮影)
マツダの悪夢を4年目右腕が吹き飛ばした。中日・鈴木翔太投手(22)が4日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で、自身プロ最長となる8回まで零封の快投。9回に2ランを浴びるなど初完封、初完投は逃したが、5回にはプロ初安打で初打点を挙げ、自ら5勝目をたぐり寄せた。本拠地6連戦の初戦に快勝し連敗を3で止めたチームも、借金完済へ再スパートだ。
良く投げた。背番号18に降り注がれた万雷の拍手がそれを物語る。だからこそ、もどかしい。9回。あと2人のところで、初完封と初完投が消えた。目標に掲げたシーズン5勝を前半戦でクリアした夜、さらなる高みが見えた瞬間でもあった。
「最後まで投げたかったけど、体力がなかった。完封するっていうのは難しいことですね」
立ち上がりからテンポを意識した。「ド真ん中を目がけていった。そこが良かった」。課題の制球もまずまず。6回まで四球はわずか1。スコアボードにもゼロが並んだ。コントロールされた直球はいつも以上に威力を増した。5回には自らの初安打が適時打となり、プロ初打点もマーク。点差は7。完封へ向けて舞台は整いつつあった。
肉体と精神のタフさが求められる終盤。しかし、ボールが抜ける割合が増えていった。「上と下のバランスが合わなくなった。力みもあった」。それでも何とか9回までこぎ着けた。上田を遊ゴロに仕留め、あと2人。ここで山田に四球を与え、バレンティンを迎えた。「自信はあったんですけど、甘くいってしまった」。抜けたフォークをとらえられた。打球は弾丸ライナーで左翼席へ。続くグリーンに遊撃内野安打を浴び、さらに荒木には四球。ここで無念の降板となった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017070502000108.html