2017年07月02日
バル、鬼門マツダで崩れた
バル、鬼門マツダで崩れた
2017年7月1日 紙面から

広島-中日 2回裏無死一、二塁、エルドレッド(右)に逆転3ランを浴びるバルデス(佐伯友章撮影)
痛い返り討ちに遭った。30日の広島戦、中日は2点先制しながらラウル・バルデス投手(39)が乱調。逆転され、追い付いても勝ち越され、最後は突き放された。中日はマツダスタジアムで今季4連敗。だが直前には阪神に3連勝するなど、勢いはあるはず。第2戦は7月最初の試合。難敵をたたいて、いいリスタートを切りたい。
四方から押し寄せる圧力を押し返すことができなかった。絶対的な安定感を誇っていたバルデスでさえも来日最多の8点を失い、竜の連勝は3でストップ。マツダスタジアムでは今季、1試合平均7点を奪われて4戦4敗。本拠地3連勝で勢いを付けて乗り込んだにもかかわらず、赤い壁にはね返された。
「調子自体は良かったが、浮いた球を逃してくれなかった」。防御率リーグトップから陥落した39歳左腕が肩を落とす。痛恨の被弾は2点リードで迎えた2回だ。荒木の失策も絡み、無死一、二塁。エルドレッドにフルカウントからのチェンジアップを左翼席に運ばれた。同点の6回には再び勝ち越し点を献上。そして、この試合の最大の分岐点が7回に訪れる。
1点を追い、攻撃はバルデスから始まる。試合は終盤。当然、代打を送る選択肢はあった。しかし、ベンチ決断は続投。森監督が、その意図を説明した。
「1点負けてはいるけども、あそこで(代打を出して)ヒットを打つとは限らない。それなら、(バルデスが)もう1イニング何とかしてくれる方が(チームとしては)助かる」
ビシエドと平田が欠けても、チーム状態が上向いていることは間違いない。一気に上昇気流に乗るために、目先の1勝を遮二無二、追い求めたいところではある。ただ、ペナントレースは69試合も残っている現実がある。追う展開では3連投中の又吉、岩瀬、田島を注ぎ込むことは避けたい。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201707/CK2017070102000102.html