2017年07月02日
大野も続いた 連続完封リレー
大野も続いた 連続完封リレー
2017年6月30日 紙面から

中日-阪神 3回表2死二塁、糸井を空振りの三振に仕留め、雄たけびを上げる先発の大野=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
完封リレーで、カード3連勝達成! 29日の阪神戦(ナゴヤドーム)、中日は先発した大野雄大投手(28)から、又吉、岩瀬、田島と完璧な投手リレーを見せた。打線はゲレーロの初回の先制打、7回に大島の適時打で2点を奪い、逃げ切った。これで3位のDeNAとの差を1・5ゲームにし、借金も4に減らした。
重かった。今季2度目の同一カード3連勝をかけた意義も、初回の1点を守り抜く試合展開も。大野は全てを背負った。「僕で負けるわけにはいかない。必死こいて投げました」。本塁を守り切った先に、開幕から3カ月遅れの本拠地初勝利が待っていた。
7人の右打者が並ぶ阪神打線。勝利への道筋は分かっていた。際どい判定でボールになろうと、女房役の松井雅がしつこく要求するのはインコースの直球。「これが軸」。内を攻めれば、外の変化球の効果も増す。後先考えず、立ち上がりから飛ばしていった。
5回の先頭から4者連続三振を奪取。6回2死から2連続四球で窮地を招くが、最後は鳥谷を直球で左飛に。「無駄な四球もあった」と苦しみあり、2度の送りバント失敗あり。それでも112球を要して並べた6つのゼロ。「正直いっぱいいっぱい」と救援陣に託し、チームは2戦連続で今季8度目のゼロ封勝ちを完成した。
散発2安打で無失点という内容にもかかわらず、6イニングでの降板に「情けない」と自らを責める。先週には9歳下の小笠原が完封一歩手前の快投を見せ、何も感じないわけがなかった。覚悟を持って右打者の懐に投げ込む姿に「これが左の抑え方か」と後輩からも学ぶ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017063002000108.html