2017年06月10日
小笠原「僕が悪い…」
小笠原「僕が悪い…」
2017年6月10日 紙面から

小笠原は5イニング2/3で5安打4四球の2失点。白星とはならなかった(布藤哲矢撮影)
「交代させられた僕が悪い」。だから白星は逃げた。5回までに106球ながら、志願して上がった1点リードの6回。単打を許し、2死を奪ったところで限界が来た。今季最多の115球で首脳陣は伊藤への継投を選択。ベンチに戻った直後、同点打を見届けた。
結果論で語るなら、かさんだ球数が響いた。走者を背負うと、過度に慎重になり、かえって「自分で投球を苦しくしてしまった」。それでも、もらった1点リードは堅持。勝利の女神はほほ笑みかけていたのは確かだった。
5回無死一塁から、来日初スタメンのマレーロに真ん中のチェンジアップを左中間スタンドに運ばれた。マウンド上で表情を失ったが、打者の本塁踏み忘れで同点止まり。命拾いをすると、6回に勝ち越し、勝ち投手の権利を手にした。
プロは幸運だけで白星が手に入るほど楽な世界じゃない。終わってみれば、5イニング2/3で5安打4四球の2失点。大崩れしなかった粘投に、森監督は「それが持ち味なんじゃないの。勝てなければしょうがない」と話した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201706/CK2017061002000105.html