2017年05月22日
森監督采配 強攻×小技×
森監督采配 強攻×小技×
2017年5月18日 紙面から

阪神-中日 9回表、セーフティースクイズを失敗した松井雅(38)を厳しい表情で迎える森監督(後方右から2人目)ら=甲子園球場で(小沢徹撮影)
もう、こんな光景は見飽きた-。中日は17日の阪神戦(甲子園)に1-2の惜敗。ラウル・バルデス投手(39)が8イニング2失点の好投も見せたが、毎度毎度の援護なしで見殺しにした。1点を追う9回1死一、三塁の同点機は、松井雅がセーフティースクイズを試みたが失敗。采配も空回りした森繁和監督(62)は、沈痛の表情を浮かべた。今季4度目の3連敗で借金はワーストの12。竜党の我慢も限界に達しつつある。
甲子園の三塁ベンチ裏から駐車場へと続く通路に重い空気が流れる。好投のバルデスを援護できず、竜が今季4度目の3連敗を喫した。今季最多の借金は12に増え、首位阪神とも12差に開いた。
「動かなくても点を取れないし、動いても点を取れない」。森監督の口から嘆息が漏れる。終盤に迎えた好機の連続も、7回の平田の適時打による1点止まり。さすがのタフネス左腕も100球を超えた8回に力尽き、決勝点を奪われた。
追いついても、追い越せない。先発が粘っても勝ち切れない。あと1本が…。いや、どのチームも、負けるときはそんなもの。ただ、開幕から続く課題が一向に解消されないのが、最下位という現実を物語る。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051802000106.html