2017年05月19日
大野、あぁ サヨナラ満塁被弾
大野、あぁ サヨナラ満塁被弾
2017年5月15日 紙面から

ヤクルト-中日 9回裏、荒木(左)にサヨナラ満塁本塁打を浴びがっくりとベンチに戻る大野=坊っちゃんスタジアムで(小沢徹撮影)
衝撃の結末が待っていた…。中日は14日のヤクルト戦(松山)、1-1の9回に2番手・大野雄大投手(28)が3四球と乱れ、最後はヤクルト荒木に満塁弾を浴びてサヨナラ負けを喫した。8回まで吉見が1失点に抑えたが、援護はわずか1点。スクイズ失敗など拙攻が相次ぎ、2桁安打を生かせなかった。
快音を残した打球が左翼席に飛び込み、竜党の希望を砕いた。今季2度目の救援登板となった大野がサヨナラ満塁弾を浴びた。同点の9回。吉見の後を託された左腕は悲劇の真ん中に置かれた。
「とにかくストライクが入らないと勝負にならない」。足場が悪かった地方球場のマウンド。2死一塁から連続四球を与え、塁が埋まる。荒木にもボールが2球。続く142キロの直球を捉えられた。ショックがないはずはない。それでも「何とか勝ちに貢献したい。足を引っ張ってしまっているので、やり返したい」と気丈に振る舞った。
ただ、大野だけが敗北の責任を背負う試合ではなかった。打線は毎回の10安打を放ち、四死球も6。それでも、突き放すことができなかった。終わってみれば1回の1点のみ。取れそうで取れない。13残塁の拙攻が試合の展開を重くしたことは間違いない。
象徴的だったのが6回。無死一、二塁から高橋がバントで走者を進め、1死二、三塁で打席には木下拓。1ボールからの2球目、スクイズは相手バッテリーに読み切られていた。大きく外され、1点にこだわった策は奏功しなかった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051502000086.html