2017年05月18日
ビシ、3連敗の危機救った逆転3ラン
ビシ、3連敗の危機救った逆転3ラン
2017年5月14日 紙面から

ヤクルト-中日 9回表1死一、三塁、ビシエドが左越えに逆転3ランを放ちガッツポーズ(篠原麻希撮影)=坊っちゃんスタジアムで
伊予松山でビシ回生の逆転3ラン-。中日は13日のヤクルト戦(松山)で敗色濃厚の9回、1死からダヤン・ビシエド選手(28)が6号弾を放って連敗を止めた。今季4度目の逆転勝利だが、9回にひっくり返したのは初。ようやくチームに粘りが出始めた。
吾輩は主砲である-。名前はビシエド。坊っちゃんスタジアムで試合をひっくり返した。2点を追う9回1死一、三塁。瀬戸内を照らす西日で影が伸び、悲鳴と歓声が交錯する。アーチを描いて左翼スタンド上段へ。土壇場での逆転3ランで、チームを3連敗から救った。
「余計な事は考えずに、思い切り振ったよ。本当にうれしくて最高!」。ヤクルトの守護神・秋吉の初球。外角要求のスライダーが真ん中に入ってきたのを逃さなかった。3回にソロを放ったゲレーロとの3度目のアベック弾。不敗神話に「いいことだね」と笑いが止まらない。
竜にとっては2008年以来の坊っちゃんスタジアム。文豪・夏目漱石ゆかりの地で、千金の一発を放った。チームトップの21打点。7回の左翼線二塁打と合わせ今季12度目のマルチ安打を記録した。打率2割8分5厘で「ずっと練習してきたのが、いいスイングにつながっている」とうなずく。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051402000101.html