2017年05月16日
又吉、四国で山田&バレ封じ
又吉、四国で山田&バレ封じ
2017年5月13日 紙面から

13日のヤクルト戦の先発に備え調整する又吉=坊っちゃんスタジアムで(谷沢昇司撮影)
13日のヤクルト戦(松山)に先発する、中日・又吉克樹投手(26)が得意の右封じで、チームの連敗を止める。ヤクルト・山田の調子がいよいよ上がってきたが、対右打者には圧倒的な数字を残している右腕が好きにはさせない。独立リーグ時代を過ごした四国で先発投手として凱旋(がいせん)白星を目指す。2戦目に先発予定の吉見一起投手(32)は必死の思いで今季初勝利をつかみにいく。
まだ5月というのに、借金10。そして最下位。各チーム、戦力が整いつつあるこの時期に、もうこれ以上引き離されるわけにはいかない。新たな流れを呼び込むべく、初戦のマウンドを託されるのは又吉だ。
「1イニングずつ丁寧に投げる。それだけです。前回と同じようなことをしないようにしないと」。4日の広島戦(マツダ)では、5イニング10安打、5失点で降板。勝負どころで甘く入ったところを捉えられた。「先発として試合をつくれなかったので申し訳ない」。4点先制してもらったが、リードを守れなかった。勝ち負けはつかなかったが、当然納得のいく投球ではなかった。同じ失敗を続けるわけにはいかない。だからこそ、又吉は悲壮な覚悟を口にした。
「結果を求めないと生き残れない。毎回ですけど、ラストチャンスだと思って投げたい」。ここまで2勝無敗、防御率2・02と先発陣では最も安定した数字を残しているにもかかわらず、自らを追い込んでマウンドに向かう。
ヤクルト戦は今季2試合に先発し、15イニングを投げて失点2。防御率1・20と、強さを発揮している。最近調子を上げてきている山田に対しても6打数1安打。バレンティンに対しても6打数無安打と封じている。右の強打者がポイントになるヤクルト打線。右打者にとって、140キロ後半の直球を軸に、内に切れ込むシュートと、外へ鋭く曲がるスライダーのコンビネーションは効き目十分。今季、対右は通算でも被打率1割8分2厘と結果を残しているだけに、「右打者に対しての数字はしっかり続けられるようにしたい。(山田に)走者をためてつながれて大量点にならないようにしたい」と気合十分。やっかいな2人を眠らせてアウトを重ねていくだけだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017051302000117.html