2017年05月08日
竜また勝ち星が…
竜また勝ち星が…
2017年5月6日 紙面から

中日-巨人 8回表1死一、三塁、小林の捕前犠打を落球し三走長野の生還を許す捕手杉山=ナゴヤドームで
またしても、ぬか喜びだった。中日は5日の巨人戦(ナゴヤドーム)に2-3で敗れ、今季ワーストタイの5連敗。5試合すべて先制しながらオール逆転負けだから、やるせない。トンネルの出口が見えそうで見えない今季12度目の逆転負けだった。
本塁上にこぼれ落ちた白球が恨めしい。今季初の満員御礼。3万6491人で埋まった「こどもの日」のナゴヤドーム。トンネル脱出を願う竜党の思いも白星に結びつかなかった。すべて逆転負けで5連敗。今季最多の借金も9に膨らんだ。
「流れがうまくいかない。何とか断ち切っていかないと。連休でお客さんもこれだけ入ってくれている。みんな(勝ちたいと)思っている」。負の連鎖。森監督の表情にも苦悩が広がった。
また、リードを守ることができなかった。あと少し。そのわずかな壁をなかなか越えることができない。先発のバルデスが粘り、8回の同点危機で三ツ間を投入。ここを乗り切れば、最後は田島-。そのシナリオが完結しない。
三ツ間が代打亀井に同点打を許し、続く一、三塁からの小林のセーフティースクイズは捕手の前にコロリ。杉山が自ら右手で拾い、左手のミットに持ち替え、本塁上にダイブ。田村バッテリーコーチも「あれしかない」という最良の動き。土山球審も1度はアウトのコール。その直後、長野の右足と交錯したミットから、ボールがポロリと転がった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017050602000098.html