2017年05月06日
京田、1号 セ新人1番乗り
京田、1号 セ新人1番乗り
2017年5月4日 紙面から

広島-中日 5回表無死、京田がプロ1号の右越えソロを放つ=マツダスタジアムで(小沢徹撮影)
◆広島7-4中日 白球が青空を舞い、赤いスタンドに飛び込む。初々しい放物線は色鮮やかだった。先頭で迎えた同点の5回。ドラフト2位の京田が鋭く体を回転させると、ふわりと上がった打球は右翼ポール際の最前列へ。プロ1号ソロに、淡々とダイヤモンドを回った。
カウント1-1から、広島の先発・中村祐が投げた内角低めの105キロカーブをとらえ「緩い球にうまく反応できました」。32打席ぶりの打点で、今季のセ・リーグ新人では一番乗りの初弾にも「僕はホームランを打つタイプじゃないので飛んだところが良かった」と謙遜するだけだった。
空砲にはなったが、追い求める打撃が出た結果でもあった。春季キャンプから取り組んできたのは「我慢」。変化球に対し、打ち気が勝って体が開く悪いクセがあった。目をかけてもらっている長嶋外野守備打撃コーチの助言も聞きながら、意識を徹底。初々しいアーチは、体に染み込んできたことを証明した。
1回には左翼線にポトリと落ちる二塁打を放ち、2日の猛打賞に続いて今季5度目の複数安打。「まだ2日だけなんで」と言うが、打率も2割3分6厘まで戻した。遊撃の守備でも7回に鈴木の鋭い打球を飛び付き、即座に反転して一塁に送球。俊足の4番の出塁を防いだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017050402000104.html