2017年05月05日
翔太、初勝利権利あと1人からの悪夢
翔太、初勝利権利あと1人からの悪夢
2017年5月3日 紙面から

広島-中日 5回裏、逆転され降板する今季初先発の鈴木(小沢徹撮影)=マツダスタジアムで
◆広島5-2中日 漏れてきたのは反省の弁ばかりだった。2015年7月4日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来、プロ2度目の先発に悔しさだけが募る。鈴木はプロ入り後最長となる4イニング2/3で95球を要して4安打、6四球、4失点(自責1)。ベンチに戻ると唇をかみ、悔しさを押し殺すように言葉を並べた。
「スライダーが序盤から入らなくてマウンドを苦しくした。四球がなければ、もうちょっと楽に投げられた。5回の先頭に四球を出したのがいけなかった」
序盤から制球が定まらない。1回から毎回四球を献上した。5回も先頭の田中を歩かせた。さらに一犠打と二ゴロで2死三塁。捕手・松井雅は内角を要求したが、「中に入ってしまった」。同じ名字の鈴木に低めの144キロを中前にはじかれて同点適時打を許した。続くエルドレッドの初球で、ファウルグラウンドに高々と上がった飛球をビシエドが落球。味方のミスで流れは広島に傾き、エルドレッド、新井に連打を浴びて2点目を失ったところで降板。不運の絡んだ失点にも背番号18は「自分のやれることだけをやろうと思った」と振り返った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201705/CK2017050302000113.html