2017年04月29日
竜走難 ゲレ緊急交代
竜走難 ゲレ緊急交代
2017年4月29日 紙面から

阪神-中日 2回表1死一、二塁、二ゴロ併殺打に倒れたゲレーロ。一塁手キャンベル=甲子園球場で(黒田淳一撮影)
中日は28日の阪神戦(甲子園)で0-6と完敗した。エース大野雄大投手(28)が6失点と打たれ、アレックス・ゲレーロ内野手(30)が緊急交代。今年も「大型連泣」が始まるのか!
チャンスはあった。しかし、ついに点を奪うことはできず、今季最初の甲子園はスコアボードに9つの「0」を並べてしまった。ゲレーロが3回の守備から姿を消した竜打線は足を絡めた攻撃も空転。8安打をマークしたものの、今季2度目の零封負けを喫した。
三塁ベンチ裏から駐車場へと続く通路には、遠くから「六甲おろし」が聞こえてきた。阪神にとっては完勝。竜にとっては完敗。「向こうのエースだから、そう簡単には点を取れない。そこは我慢のしようだね」。森監督は現実を受け止め、淡々と振り返った。
今季最初の甲子園は、竜党にとって寂しい結果に終わった。昨季4敗を喫したメッセンジャーが相手。しかも、今季は無傷。スコアラーからの報告でも「今季は力を入れるところと抜くところを使い分けている」と、当然のごとく難敵認定が出されていた。
その対策として、打線を組み替えた。昨季8打数4安打のメッセンジャー・キラー工藤を今季初先発で2番に入れた。相手の嫌がる打線を組み、何とか揺さぶる。その意図は見えた。それでも、本塁を踏ませてもらえず、先発の大野は4回以降に6失点と崩れて試合の大勢が決まった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017042902000104.html